2020年以降Googleで上位表示を獲得するためには、
既存のSEO対策に従っているだけではいけません。
なぜなら、ライバルサイトも皆同じことをしているからです。
2020年以降のSEO対策はより戦略的に取り組む必要があります。
今までのように漠然と記事を書いているだけでは、
ライバルに差をつけるのは難しいでしょう。
2020年のSEO対策のトレンドをこちらの記事で解説しています。
こちらの記事は2020年のSEO対策の概論的内容になっていますが、
今日の記事ではステップバイステップまで落とし込んだSEO対策のテクニックをご紹介します。
【SEO対策】2020年にGoogleで上位表示を獲得するための極秘テクニック
Youtube動画
BacklinkoのBrian DeanがYoutubeにて、2020年に上位表示を獲得するためのSEO対策について解説してくれています。
一部我々にはあまり使えない戦術もありますので、
この動画の内容をかいつまんで説明していきたいと思います。
①Opportunity Keywordsを見つける
Opportunityは日本語で「機会」という意味ですが、
この文脈であえて翻訳するなら「チャンスキーワード」と表現するのがよいでしょう。
Googleでは検索キーワードによって、広告や強調スニペット、質問ボックスなどが表示されることがあります。
上記「Ad」と表記のある部分が広告で、
その下に表示されているのが強調スニペットです。
強調スニペットの下には質問ボックスが表示されていますね。
ちなみに、この画面のさらに上に別の広告が表示されています。
これが何を意味するかわかりますか?
仮にこのキーワードで検索1位をとったとしても、
クリックされる確率は極めて低いということです。
膨大な時間と労力を投資して検索1位をとったのに、
まったくクリックされないのでは意味がないですね。
Opportunity Keywordsとはこれらの邪魔な存在が表示されないキーワードのことです。
たとえばこのようなページです。
これなら上位表示されればクリックされる確率は高いです。
ただ、広告は多少表示されているぐらいが個人的にはいいと思っています。
広告が表示されているということは、それだけ需要があるということだからです。
Brianも多少であれば広告が表示されていても問題ないと言っています。
②検索結果を分析してから記事を書く
僕も含めほとんどの人は、検索結果を確認することなしにいきなり記事を書き始めると思います。
しかし、このやり方ではせっかく時間をかけて記事を書いても、
その労力と時間が徒労に終わってしまう可能性があります。
もし特定のキーワードで上位表示を狙うのであれば、
まず最初にGoogleの検索結果をリサーチして、
それから記事を書くという手順を踏まなければなりません。
例えば「パスタ」というキーワードで上位表示を狙ったとします。
あなたは「おいしいパスタの作り方」について非常に質の高い記事を書きました。
「おいしいパスタの作り方」については誰よりも詳しい記事です。
でもこれだけでは必ずしも上位表示されるとは限りません。
Googleの検索結果をリサーチして、
「パスタ」というキーワードで上位表示されているサイトが、
様々な種類のパスタのレシピを公開しているページだとしたら、
あなたの渾身の記事は上位表示されることはむずかしいでしょう。
これはGoogleが「パスタ」というキーワードに対して、
「おいしいパスタの作り方」ではなく、「様々なパスタのレシピ」が検索結果として適切であると判断したということです。
したがって、記事の方向性としては「様々なレシピをリスト化する」コンテンツを作る必要があることになります。
「SEO対策」というキーワードを例にとって考えてみましょう。
もし上位表示されているサイトが「SEO対策に必要な3つの要素」のようなタイプの記事だった場合、Googleは「SEO対策を細分化した記事」を好んで上位表示していることになります。
その場合、この記事のような「SEO対策完全版」のような記事は、
仮に内容が充実していても上位表示されにくくなります。
であれば、アルゴリズムを羅列して重要なポイントを解説した記事を書くことが、
コンテンツ作成の正しい方向性になるということです。
③ライバルサイトと違うまたはさらに良い記事を書く
②と矛盾することになりますが、
ライバルサイトと同じ内容の記事を書いている限り、
ユーザーの目をひくことはできません。
確かに上位表示されなければ元も子もありませんが、
上位表示されてもクリックされなければ意味がありません。
他のサイトが「様々なパスタのレシピ」を公開している中で、
「おいしいパスタの作り方」が表示されていれば目立つことができます。
もうひとつの手法は、②でリサーチしたサイトのさらに上を行く記事を作成することです。
ライバルサイトがGoogleのアルゴリズムを20個公開しているなら、
自分は50個取り上げることで、ライバルより上の記事を書くことができます。
➃被リンクがつきやすい記事の特徴をリサーチしてその要素を含ませる
これは上級者向けになるので、そこまで気にする必要はありません。
被リンクが付きやすいサイトはどういうものかリサーチして、
その要素を自分の記事に含ませます。
例えば、「データ」や「統計」などが引用元としてリンクされていることが多ければ、
記事の中にデータや統計を含ませます。
ただ、日本は海外ほど気軽に外部リンクを貼る文化ではないため、
この施策だけではうまく機能しない可能性はあります。
Backlinkoぐらい権威性の高いサイトであれば引用元として信頼性はありますが、
無名のサイトのデータなんてまったく信頼性がありませんからね。
他には「今までになかった概念」を発表したり、
「完全版」を作成すると被リンクをもらいやすくなります。
例えば、この記事は当ブログでも一番被リンクの数が多いです。
「そのページを見ればすべてがわかる」ぐらい圧倒的な情報を発信すると、
他のサイトから参照されやすくなります。
⑤SEO内部対策をする
ここであえて取り上げるほどではありませんが、
Brianは以下の2点について強調しています。
- URLを短くする
- 内部リンクを最適化する
投稿をするときのURLはちゃんと考えてつけてますか?
URLはSEOにも関連する非常に重要な要素のひとつです。
短いURLのほうが検索上位に表示されているというデータも存在します。
またクリック率にも影響を与えるので、必ず対策しておきましょう。
※ただし、すでに公開済みのページのURLを変更することはリスクがあるのでおすすめしません。
自分のブログ内で権威性の高いページから、
上位表示したいページに内部リンクを貼ると、
権威性の高いページのパワーを送ることができます。
⑥検索意図に合わせた記事を作成する
②と関連する内容になりますが、検索意図を踏まえたコンテンツ作りを心掛ける必要があります。
以前ご紹介したSkyscraper Techniqueを覚えてますでしょうか?
実はこのテクニックには弱点があります。
それは検索意図を考慮していないことです。
例えば、「SEO対策」というキーワードで検索して、
リスト形式の記事が上位表示されているのに、
上記のようなステップバイステップの記事を書いても、
検索意図に合致しないことになります。
⑦デザインを工夫する
デザインが貧相すぎたり、読みづらかったりすると直帰率の増加につながります。
画像はもちろん、データやスクリーンショットなども貼ると、
コンテンツが洗練されて見えます。
お金に余裕があるのであれば、ヘッダーをデザインしてもらうのも有効です。
写真は無料素材を使っている人がほとんどだと思いますが、
それだと差別化が難しいです。
有料の写真は無料とは比べ物にならないぐらい質が高いので、
ここぞというページには有料写真を使うのもありです。
写真だけでなくイラスト素材を利用している人もたくさんいますが、
皆が同じ素材を使っているということは、全部同じようなサイトに見えてしまうということです。
内容が素晴らしいことを書いていたとしても、
デザインのせいで「ありふれた」印象を与えてしまうことがあることは、
肝に銘じておく必要があります。
僕は写真が他人と被るのが嫌なので、
メジャーとされる日本語の無料素材のサイトは使っていません。
(初期は少しだけ使ってましたが)
⑧被リンク構築
この項目は日本ではあまり有効じゃないと思うので割愛します。
簡単に説明すると、他人のリンク切れしているページにふさわしい記事を作成し、
そのリンク切れ記事の代わりに自分のページにリンクを貼ってもらうように依頼するというものです。
多分日本でこれをやっても無視されて終わりの可能性が高いでしょうね...。
おまけ
ブログのコメント機能はSEO効果があります。
これはGoogleの社員も実際に言及しています。
コメントはコンテンツの一部として認識されるため、
関連性が高く良質なコメントが多いとSEO効果があります。
読者がコメントしたくなるような記事を書くことを心がけましょう。
具体的には説明しませんが、読者が心を動かされるような記事のことです。
まとめ
今までのSEO対策は、Googleのアルゴリズムだけを意識していれば上位表示をすることができました。
しかし、これからの時代は徹底的なリサーチとライバルとの差別化が求められることになります。
他人と同じことをしていても、膨大な記事の中に埋もれてしまうだけです。
誰の心にも刺さらないブログにファンができないのと同じことです。
記事の内容だけでなく、戦略にも独自性を持たせるようにしましょう。