※この記事を読めば広告掲載率を変更すべきかどうかがわかります。
グーグルのアドセンス広告を効率よく収益化するためには、ABテストを行うと良いと言われています。
ABテストとはAパターンとBパターンをそれぞれ試してみて、結果の良かったほうを採用するテストマーケティングの手法のひとつです。
アドセンス広告でもっともポピュラーなABテストは、「広告の配置を変更する」というものです。
一定期間広告の配置を変えることにより効果を測定し、もっとも収益が多かった広告配置を採用するといった形です。
しかし、アドセンスでABテストをするのは勇気がいりますよね。
場合によっては収益が激減することがあるからです。
今月はアドセンス強化月間ということで、さまざまなテストを試しています。
その中でも「広告掲載率」なるものを試してみたので、
今日はその結果報告をしていきたいと思います。
広告掲載率とは
広告掲載率については、こちらのページで解説されています。
このページの中から文章を一部抜粋したものが以下になります。
収益の維持・拡大とユーザー エクスペリエンス向上を両立し続けるのは、簡単なことではありません。広告掲載率の調整機能を利用すれば、ユーザーに表示する広告、特に収益性の低い広告の掲載数を、推定される収益への影響を確認しながら減らすことができます。
広告掲載による収益の多くは、実際には比較的少数の広告インプレッションから生じていることが一般的です。特に収益性が高い広告だけに絞って表示することで、収益への影響を最小限に抑えつつ、サイトのユーザー エクスペリエンスを向上させることができます。
つまりは、広告の表示率を下げることでUX(ユーザーエクスペリエンス)を改善するための施策のようです。
「メリットないじゃん」と思ったあなたはよく文章を読んでみてください。
「特に収益性が高い広告だけに絞って表示することで...」
つまり、広告の表示確率が下がる代わりに収益性(=単価)が高い広告が表示されるようです。
広告掲載率の変更は、ダッシュボードの以下の画面から操作することができます。
広告タブをクリックすると、「広告掲載率」という項目が表示されます。
広告掲載率をクリックすると以下の画面が表示されます。
画面下部に表示されているスライダーを調整することで、広告掲載率を変更することができます。
広告掲載率を変更した後「テストを設定」ボタンを押すと、
広告掲載率のテストが行われ、100%広告が表示されているパターンとどの程度収益に差があるのかを測定してくれます。
テスト期間は約70日ですが、途中でテストを中止することも可能です。
ちょうど赤矢印が表示されているポイントが推奨値のようなので、思い切ってそこまで(83%)広告掲載率を下げてみました。
83%まで広告掲載率を下げた場合、推定値は100%のままなのでこのデータが正しければ収益は減らないことになります。
広告掲載率を下げると何が起こる?
広告掲載率を下げる目的はUX(ユーザーエクスペリエンス)を改善するためだと前述しました。
しかし、実際は広告スペースが空白になる(広告が配信されなかった場合)だけで、
変な空きスペースができてしまい、むしろユーザーにとってストレスが増えるだけのような気がします。
なによりもサイト管理者側にとってものすごいストレスになります!
なにせ広告が表示されないわけですから、「何かペナルティでも犯してしまったのではないか」と不安になります。
僕も3つのブログのうち、2つのブログでスマホの広告が表示されなくなり、
妻のスマホをチェックして表示されていたので安心したことがあります。
チキンハートな人には絶対おすすめできません。
心臓によくないです。
※一応空白表示を防ぐために代替広告を表示できるようですが、
設定がめんどくさいのでわざわざテストのためにやる価値はないかと。
広告掲載率の効果は?
まず僕の広告掲載率のテスト結果を発表する前に、ネット上に存在する広告掲載率の効果検証についてリサーチしてみました。
検索してみると設定方法ばかり上位表示されて、検証記事を書いている人は少なかったですが、僕が調べた限り「収益が増えた」という人はいませんでした。
では、前置きはこれぐらいにして気になる結果発表に参りたいと思います。
広告掲載率を変更したその結果は...。
収益40%減
エッ(゚Д゚≡゚Д゚;)マヂ?
テストを開始してまだ4日しか経っていませんが、秒速でもとの設定に戻しました。
広告掲載率の落とし穴
広告掲載率を下げれば収益が増える(もしくは減らない)と思った人は、
おそらく次の文言に惑わされたのではないかと思います。
(僕はこの文言の解釈を完全に間違えていました。)
「特に収益性が高い広告だけに絞って表示することで...」
いかにも広告単価が高い広告が表示されるようなイメージがありますね。
でもこの文言が本当に意味するのは、「クリック単価の低い広告を非表示にする」ということだけです。
したがって、例えば広告掲載率を50%まで下げたからといって、クリック単価が2倍の広告が表示されるというわけではありません。
すでに自分のブログで表示されている広告の中でクリック単価の高いものが、優先的に表示されるようになるだけです。
つまり、今まで発生していたクリック単価の低い広告の収益分がごっそりなくなるだけということです。
ちなみにクリック単価が低い原因については、こちらの記事で解説しています。
もう一つ誤解してしまいがちなことがあります。
仮にクリック単価が2倍の広告が表示されたとしても、その広告のクリック率が上がるわけではありません。
広告の数が減るということは、アドセンス広告全体としてのクリック率(CTR)は下がる可能性が高くなります。
広告掲載率を最適化したところで、クリック率が上昇するわけではありません。
まとめ
広告掲載率の最適化をするかどうかの判断はあなたにお任せしますが、
僕個人の見解としては、「絶対にやらないほうがいい」と思います。
ただ、4日間しか検証していないので、テストを長期間継続していたらひょっとしたら収益が上がるかもしれません。
今回ご紹介した内容はあくまでも参考までにしていただき、
広告掲載率を最適化するかどうか考えてみてください。
ちなみに広告テストを実施して、廃業寸前まで追い込まれた人の書き込みを見つけました。
おそるべし、広告掲載率テスト。
アドセンスの収益を増やしたい方はこちらの記事をご覧ください。