
AIが普及するようになってから、コンテンツが作れるようになる人が増えました。
そのせいで質の低いコンテンツが溢れることになってしまった。
Youtubeがそういうコンテンツを駆逐するのも納得です。
コンテンツの質が下がればユーザーが離れていく。
質の低い動画に広告を出したいスポンサーはいません。
KindleもAIによる大量生産コンテンツで溢れかえるようになりました。
コンテンツ業界に携わる人間の端くれとして、AIによるコンテンツ作成の是非について考えてみたいと思います。
- コンテンツジェネレーター
- 「作れる」と「売れる」は違う
- AIで失う信用
- AIを使う一番の理由は「○○」から
- 失われる自分らしさ
- AIを使うとスキルが身につかなくなる
- メインは自分、AIは補助
- さいごに
コンテンツジェネレーター
YoutubeによるAI動画の収益化停止により、とある動画配信者の発言が炎上しました。
「Youtubeはクリエイターを飼い殺しにするつもりか」
という発言です。
「そもそもYoutubeが動画制作を依頼したわけではない」という指摘もありましたが、一番燃え上がったのは「クリエイター」というところ。
「ただAIで生成してるだけなのにクリエイターは違うだろ」
というツッコミが多かったですね。
そもそもそのAIも他のクリエイターの作品を素材に生成しているわけで。
それを利用させてもらってるのにクリエイターを名乗るのは片腹痛いです。
AIを使えば音楽やイラストも簡単に作れる。
じゃあそれで作曲家やイラストレーターと呼べるかと言うと、決してそんなことはないわけです。
彼らはコンテンツクリエイターではなく、コンテンツジェネレーターです。
個人的にはAIでコンテンツ作ってる人に「コンテンツビジネスのプロ」を名乗られてもなぁって思います。
「作れる」と「売れる」は違う
確かにAIを使えばコンテンツは簡単に作れる。
しかし、そのコンテンツが売れるかと言えばそれはまた別の話です。
ほとんどの人はAIでコンテンツを作っても稼げていないのが現状。
コンテンツでブログ記事を量産しても稼げないですよね?
Kindleを何百冊も出しても全然儲かってない人もいます。
要するに、「AIを使っても売れるわけではない」ということ。
ただ「作れる」だけです。
多くの人はAI生成コンテンツに嫌悪感を持っている。
AIで作った商品を買いたいという人は少ないのです。
AIで失う信用
AI生成コンテンツだと分かった瞬間に信用を失うリスクもあります。
少なくともAI生成だと分かって好印象を持つ人は多くないでしょう。
専門家と呼ばれる人たちがAI生成のコンテンツを出していたらどう思いますか?
あなたはそんな人から教わりたいでしょうか?
Udemyとかを見ていても「ああこの講座はAIで作ったんだな」とわかるときがあります。
その時点で僕の中での信用はガタ落ち。
まずその講座を受講することはないでしょう。
AIを使う一番の理由は「○○」から
多くの人がコンテンツ作成にAIを使うのは、クオリティが上がるからではありません。
自分で作るのが面倒くさいからです。
自分で作るのが好きな人はむしろAIで作りたくないものです。
AIで作ったコンテンツを自分の作品だと思われるのもイヤです。
創作の楽しさを知っているし、それぐらい自分の作品に誇りを持っているからです。
思い入れが強いからこそ、コンテンツを育てようという意識も芽生える。
他人(AI)の作った作品にそういう感情は生まれにくいです。
「面倒くさい」というのはあくまでも作り手の都合。
買い手はそんなこと求めてないのです。
失われる自分らしさ
AIを使えば使うほど、他の人と似たような感じになります。
コンテンツの中身もそうですが、ブログやYoutubeのタイトルなんかもそう。
AIが考えたタイトルは似たようなパターンが多いです。
確かに見た目はイイ感じに見えるだけにAIを使った方がよさそうに思える。
でも、字面がよさげに見えるだけで、そこには人間らしさがどこか欠落しています。
「いまいちなタイトルでも、それも自分らしさ」
「その不器用な感じが好き」という理由で選んでくれる人もいるのです。
皆が皆「ザ・教科書」みたいなものを好むわけではありません。
今の時代は人として選ばれることが最も重要。
その他大勢と同じような感じなのであれば、あなたを選ぶ必要性はなくなります。
であれば、AIをあえて使わないのが賢い戦略ともいえます。
AIを使うとスキルが身につかなくなる
AIを使ってブログを書いてもライティングスキルは上がりません。
AIを使ってポッドキャストを生成しても、自分が喋れるようにはなりません。
AIを使っても自分のスキルにはならないのです。
もしAIを使う手法が通用しなくなったとき、スキルがない人は一気に稼げなくなってしまいます。
自分では何もできないからです。
仮に今AIを使ってうまくいっていたとして、それが10年後も続いていると思いますか?
何のスキルも身についていない状態で生き残ることはできるでしょうか?
メインは自分、AIは補助
「AIを絶対に使ってはいけない」と言いたいのではありません。
使い方次第でAIは強力な武器になる。
使い方を間違えるとただのオモチャになります。
情報収集やデータ分析、まとめる作業などAIにやらせたほうがいい業務もたくさんあります。
要するに雑務。
ビジネスの核となるものは絶対にAIにやらせてはいけません。
会社の命運を握るものを外注に任せないですよね?
それと同じ考え方です。
僕たちで言うなら、コンテンツ作りや情報発信がそれにあたります。
これは我々のビジネスの核(会社の顔)ともいえる重要な要素。
これだけAIが進化しているにも関わらず、海外トップレベルのマーケターが自分でYouTubeやポッドキャストを収録するのはなぜでしょうか?
彼らほどスマートな人たちであれば、AIを使った方がいいならそうするはずですよね?
でもAIを使わず「わざわざ」自分でやっているのは、つまりそういうことです。
僕もAIは使っています。
このブログのバナーもAI生成したものです。
問題は「どの程度の比率でAIを使うか」ではないでしょうか?
大部分が自分でほんのごく一部がAIなのかその逆なのか?
このブログのバナーを見た段階で「AIっぽいなぁ」と悪印象を与えている可能性も十分にあります。
そのリスクも承知の上でAIを使っています。
さいごに
AIの登場は多くの人にとって魔法の杖のようなもの。
誰でも簡単に(それっぽい)コンテンツが作れます。
特に「ラクして儲けたい」みたいな人には格好の商材なわけです。
だからこそ、それをネタに情報弱者を食い物にする人も後を絶たない。
僕もAIは使っています。
でも、AIを過度に信用したり依存したりすることはありません。
もともとそんなものなかったわけだから、AIがなくても本来は問題がないはずなんです。
コンテンツはただの情報の固まりではない。
その人らしさも含めてコンテンツなのです。
言いたいこと、わかりますよね?