『AIにブログを書かせる』
『AIでコンテンツを作る』
こういう人って非常に多い気がします。
しかし、それで本当にうまくいくでしょうか?
「ラクだから」という安易な理由でAIに頼り切ってませんか?
僕もAIは使います。
AIを使うこと自体を批判するつもりはないし、むしろ使うべきだと思っています。
ただ、その使い方に問題があると思っているのでこの記事を書くことにしました。
AIは確かに便利なツールですが、万能ではありません。
「AIを使えばうまくいく」なんてことは絶対にないのです。
もしあなたが思考停止状態でAIにすべてやらせているのであれば相当ヤバいです。
AIに依存する危うさ
AIはたしかに便利なツールですが、AIに完全に頼りきるのは非常に危険。
AIばかり使っているとスキルが身につかないからです。
「自分では何もできない」という状況になってしまう恐れがあるのです。
AI Exploredのこちらのエピソードでも、AIの専門家であるGeoff自身が「AIに依存しすぎるのは良くない」と警鐘を鳴らしています。
AIを使うのは発信者(販売者)の都合
AIを使うのはあくまでも発信者(販売者)都合であり、見込み客は「AIが作ったコンテンツを見たい」と思っているわけではないのです。
我々が業務効率化またはラクをするためにAIを使っているだけの話。
見込み客目線で考えることが重要です。
ではどういう場合にAIを使うべきかというと、AIを使うことによってクオリティが向上するといった場合にはAIを使った方がいいです。
例えば、ブログの誤字脱字や文法の間違いを修正する場合など。
あるいは情報を追加することによって、コンテンツの情報量が増えるといった場合はAIを使うことに何ら問題はありません。
例えばこのような使い方です。
↓
AIにやらせていいこと・ダメなこと
基本的には外注と同じ考え方です。
ビジネスの核を担うような重要業務は自分でやるべき。
そういう重要なものはむしろ外注すべきではありませんよね。
外注するかどうかを決めるポイントは2つ。
①業務効率が上がる
②クオリティが上がる
このどちらかです。
一般的に外注されるものとして雑務があります。
これは①に該当しますね。
そこまで重要な業務ではないですが、外注することでその業務に使う自分の時間を削減することができます。
②に該当するのがデザインやコピーライティング。
自分でやるよりもプロにお願いした方が良いものが作れる場合は、自分でやるよりも外注した方がベターです。
僕たちのビジネスにおける核となるものは「情報発信」と「コンテンツ商品」
ここは絶対にAIにやらせてはいけないのです。
まったくAIを使ってはいけないという意味ではありません。
AIはあくまでも補助的に使うだけで、基本的に自分がメインとなってやるということです。
情報発信に対する考え方「順番が逆」
情報発信の本質について考えてみましょう。
情報発信をする理由は何か伝えたいことがあるからです。
つまり、言いたいことがあるから発信をするわけです。
「発信するネタが見つからないからAIに決めてもらう」
これは順番が逆です。
自分が言いたいことではなく、他人に決められたことを発信しても熱が出ません。
そういうエネルギーは見ている側にも伝わるものです。
情報発信というのは「内容」だけでなく「伝え方」も重要。
棒読みで無表情の人が話していても、その話に心動かされることはないはずです。
どうやったら相手の心に刺さる発信ができるかと言えば、心の底から自分が伝えたいと思っていることを発信することです。
AIに考えてもらったネタでは熱が乗らないですよね?
そこそこの回答しか出てこない
AIを上手に使いこなせない場合、プロンプトを打ち込んでもそこそこの回答しか出てきません。
無難な回答ではあるのですが、秀逸な答えが出てくることは珍しい。
例えば、このブログ記事のタイトルをAIに考えてもらったら、テンプレートにはめたそれっぽいタイトルが出てくるでしょう。
しかし、『これ読んで』みたいな短いタイトルが出てくることはまずないでしょう。
(文字数指定してる場合を除く)
こういう変化球的なタイトルがたまにあると、「なんだろう?」と思ってクリックしてみたくなるもの(やりすぎると効果薄)。
しかし、AIがこのようなタイトルを回答として出すことはほぼないです。
それっぽい無難な回答になる場合がほとんどです。
AI時代を先読みする
AIが進化しもっと普及していけば、AIを使って情報発信をしたりコンテンツを作る人が増えていくでしょう。
実際問題、Kindleはそれで荒れ放題の無法地帯となりつつあります。
そういう状況において自分も「AIありき」のコンテンツしか出せないのであれば、そういった有象無象の中に埋もれることになってしまうのです。
文明が発達すればするほど、人々は「人間らしさ」というものを求めるようになる。
人の気配が感じられない無味無臭なコンテンツはエンゲージされなくなるのです。
大衆がAIに依存する道を選ぶのであれば、自分はあえてその真逆を行ったほうがいい。
非効率的に見えて実はそっちのほうが効率がよかったりします。
さいごに
これからはAIを使うのが当たり前の時代がやってきます。
それを活かすも殺すも自分次第。
使い方や付き合い方を間違えれば、むしろ破綻へとつながってしまう恐れすらあります。
思考停止でAIにすべてお任せするのではなく、賢くAIを使える人になりましょう。