Amazonでオーディオブックを出版する方法を解説します。
僕は現在までにAudibleで40冊以上オーディオブックを出版してきました。
個人としては日本No.1の出版数です。
こちらがAudibleで販売しているオーディオブック一覧(2024年5月時点)です。
(※40冊目は納品済み)
その経験を活かしオーディオブック出版に関するコンテンツも販売しています。
僕のオーディオブック出版に関するUdemy講座がなんとベストセラーを獲得しました。
僕が今までに出版してきたオーディオブック一覧はこちらです。
Audibleの無料体験に申し込めば30日間無料で利用することができます。
僕がAudibleを始めたとき、個人でオーディオブックを出版してる人はゼロでした(Audibleの話)。
自分で言うのもなんですが、
個人のAudible出版のパイオニア的存在は僕です。
その後僕のコンテンツを買ってくれた人が、
徐々に参入するようになってきましたが...。
中には1冊もオーディオブックを出版したことがないのに、僕のコンテンツの中身を丸パクリしてAudible出版のノウハウを電子書籍にしてる人もいます(やれやれ)。
電子書籍出版に比べると、オーディオブック出版はまだまだブルーオーシャンです。
ちなみに電子書籍をオーディオブック化すると、
販売画面の表示が以下のようになります。
これからさらにオーディオブックの数を増やしていこうと思います。
ちなみに、電子書籍化されていない場合もオーディオブック販売することは可能です。
おかげさまで僕のオーディオブックが2部門でカテゴリ1位を獲得しました!
↓
- アマゾンのAudibleでオーディオブックを出版する方法
- オーディオブックの集客効果は?
- Audibleオーディオブックのロイヤリティ(印税)は?
- オーディオブック出版に必要な機材・ツール
- オーディオブックの作り方
- オーディオブックは稼げる?
- オーディオブックのタイトルの決め方
- Audibleオーディオブックの種類
- 音声編集をする
- カバー画像を作成する
- マイクについて
- 納品する
- オーディオブックの売れる(売れない)ジャンル
- 外注はおすすめしない
- マネタイズ
- Audibleでオーディオブックを出版する方法(始め方)動画解説
- まとめ
アマゾンのAudibleでオーディオブックを出版する方法
通常Audibleを納品する場合はACXというプラットフォーム(KindleのKDPにあたるもの)を利用するのですが、ACXは日本非対応のため利用できません。
ではどうやってオーディオブックで出版するかというと、Audibleのスタッフに直接連絡を取るという方法です。
ブログというオープンな場なのでメールアドレスは公開できませんが、僕の電子書籍「海外式電子書籍出版術」の中にAudibleスタッフの問い合わせ先が記載されているので、詳しくはそちらをご覧ください。
問い合わせ先にオーディオブックを出版したい旨を伝えると、まず最初に打ち合わせと契約締結作業をすることになります。
契約手続きが終わったら納品作業に移ります。
あらかじめお伝えしておきますが、納品作業は超複雑でめちゃ大変です。
Kindle出版の比ではありません。
納品作業が難しすぎて挫折する方もいるかもしれません。
(マニュアルはもらえます)
Audibleに納品すると自動的にiTunesでもオーディオブックが配信されます。
オーディオブックの集客効果は?
オーディオブックの弱点はリンクを貼れないこと。
そのためリスト取りが難しいというのがデメリットです。
しかし、だからといってまったくリストが取れないわけではありません。
これらは僕のオーディオブックを聞いた方からいただいたメッセージです。
僕はAudibleで直接リスト取りをしていません。
音声メディアなのでリンクが貼れないですからね。
しかし、オーディオブック経由で集客はできています。
相手がわざわざ僕の別メディアを探してリーチしてくれるからです。
上記は僕のメルマガ読者アンケートの集計結果ですが、Audibleで初めて僕のことを知りメルマガ登録をした人の割合が多いのがわかります。
質の高いコンテンツを作れば、直接リスト取りをしなくてもこのようなことが起こるのです。
Audibleオーディオブックのロイヤリティ(印税)は?
オーディオブックは報酬形態が3つあります。
①アラカルト販売・・・ユーザーが単品購入した場合のロイヤリティ
②クレジット販売・・・ユーザーが毎月付与されるコインで購入した場合のロイヤリティ
③オンデマンド販売・・・ユーザーが聞き放題サービスで購入した場合のロイヤリティ
③はKindleで言うところの読み放題サービスで、
現在まだAudibleでは運用が始まっていません。
近々運用が始めるとのことですので、
このオンデマンド販売が利用開始になったら、
かなり稼げるようになるはずです(Kindleしかり)。
→すでに聴き放題サービスは始まっています。
当初の予想通り、聴き放題サービスによる印税はかなり大きいです。
ちなみにロイヤリティですが、
詳しくは契約書に書いてあるのでここでは伏せておきます。
ただ、Kindleと比べるとかなり安めに設定されています。
報酬が高い順番に①>②>③となっています。
オーディオブック出版に必要な機材・ツール
- ①マイク
- ②画像編集ソフト(Canva)
- ③音声編集ソフト(Audacity)
- ④FTPソフト(File Zilla またはWin SCP)
- ⑤ファイル圧縮ツール(zip形式)
①以外はすべて無料で利用できます。
④はソフトの指定があります。
(ログイン情報はメールで届く)
マイクがなくてもできないことはないですが、音質審査に引っかかる可能性があるので、専用マイクを購入した方がいいでしょう。
マイクにはいくつかの種類があります。
- ダイナミックマイク
- コンデンサーマイク
- USB端子
- XLR端子
これらの違いを理解せずにマイクを購入してしまうと、後から後悔することになるかもしれません。
おすすめマイクはオーディオテクニカATR2100です。
安価で手に入る割に音質も良く、海外ポッドキャスターで愛用している人も多い人気のマイクです。
オーディオブックの作り方
オーディオブックの作り方は2パターンあります。
- 自分で作る
- 外注して作る
ちなみに僕は自分で収録しています。
オーディオブックの作り方の具体的な内容についてはこちらの記事をご覧ください。
外注してつくる場合、ココナラなどでナレーターを探すことになりますが、コストがかなり高額になることが予想されます。
かといって、コストをケチって素人に依頼すると質の低い商品になってしまいます。
僕の場合は普段からポッドキャストを毎日配信してるので、収録作業自体はそれほど大変ではありませんでした(電子書籍執筆のほうがよっぽど大変)。
ポッドキャストは本当におすすめですよ。
オーディオブックは稼げる?
今までに30冊以上オーディオブックを販売してきた経験も踏まえて、「オーディオブックは稼げるのか?」ということについてお話しします。
結論から言うと「稼ぐのは難しい」です(2021現在)。
UdemyやKindleと比較しても、
Audibleの収益はダントツで低いです。
(ちなみにUdemyはめちゃ稼げます)
その理由について僕なりの考察をお話しします。
Kindleのような安価な商品であれば、
無名の一般人の作品でもそこそこ売れます。
しかし、無名の一般人のオーディオブックに
2000円以上も投資する人は少ないと思われます。
仮に外注ナレーターを使ったとしても、
作品自体は素人が書いたものなので、
やはり同じような状況になる可能性が高いです。
ナレーターを外注するのはコストが高いので、
よほど売れる自信がない限りは外注はおすすめしません。
ただ、今後オーディオブック市場が拡大すれば、
もう少し収益性は高くなると思います。
一度出版すれば半永久的に売れ続ける資産となるので、
やらないよりはやったほうがいいと思いますけどね。
※2023年加筆
上記では「オーディオブックは稼げない」と話をしましたが、コツコツと作品数を増やしていったところ、めちゃくちゃ収益が大きくなってきました。
Kindleの収益を追い抜きましたし、伸び率もかなり大きいので今後ますます収益は増えていくものと思われます。
ですので、「オーディオブックは稼げる」という見解に訂正します。
オーディオブックのタイトルの決め方
初心者がよくやってしまいがちなミスが、
とにかくインパクトを重視したタイトルをつけること。
キャッチーなネーミングは目を引きますが、
そもそも見つけてもらえなければ意味がありません。
見つけてもらうためには「検索にヒットするタイトルを付ける」必要があります。
そのためにはキーワードをリサーチしなけけばなりません。
自分の狙っているキーワードを
Audibleの検索窓に入力してみましょう。
これは「英語」というキーワードを入力したときのサジェストです。
この中から使えそうなキーワードをピックアップして、
それをタイトルに含めます。
例えば「聞き流し英語学習・英語耳のつくりかた」といった感じです。
キーワードを探すときは絞り込み機能を使って
「Audible・オーディオブック」
を選択してください。
そこでめぼしいキーワードが見つからない場合は、
「本」または「Kindle」でサジェストを確認します。
ちなみにオーディオブックは、
「本」で検索した場合も検索一覧に表示されます。
こちらは「コンテンツ販売」というキーワードで検索した場合の結果一覧です。
赤枠で囲ってあるのが僕のオーディオブックです。
(ちなみに一番上の電子書籍も僕の本)
検索窓の赤枠で囲ってあるところに注目してください。
「本」と記載があります。
「本」で検索した場合、紙の本や電子書籍だけでなく、オーディオブックも表示されるということです。
Audibleオーディオブックの種類
Audibleでオーディオブックを出版する場合、以下の3種類のいずれかの形を選択することになります。
- 朗読
- 要約
- オリジナル
「朗読」は電子書籍の原稿をそのまま読み上げるタイプの作品、それに対して「要約」は自分の言葉で内容をかいつまんで説明するタイプの作品を指します。
オリジナルは電子書籍(=テキスト原稿)が存在しない作品です。
僕が出版しているオーディオブックは「要約」または「オリジナル」のどちらかで、「朗読」は1冊もありません。
朗読だと棒読みで不自然な感じになるからです。
電子書籍をオーディオファイルにする場合
電子書籍をオーディオファイルにする場合、「朗読」か「要約」を選択することができます。
朗読は恥ずいし逆にスムーズに話しづらくなるので、僕は「要約」を選択しました。
要約なら自分の言葉で話しができるので非常に楽です。
ちなみに僕は、電子書籍から先に作ることもあれば、先にオーディオブックを出版してから電子書籍化することもあります。
音声編集をする
僕はポッドキャストの収録をする場合も、Audacityというツールを使っています。
無料で使うこともできるので、音声編集をする方におすすめです。
見た目はややこしそうに見えますが、
慣れたら非常に使いやすいです。
簡単な使い方についてはこちらの動画をご覧ください。
オーディオブックを納品する際、おそらくここが一番躓くポイントだと思います。
なぜなら、dB(デシベル)やkbps(ビットレート)が既定値に当てはまらないと、
アップロードをやり直さないといけないからです。
この問題が解決するまでは納品することができません。
Audacityを使って編集すればこの問題には対処できますが、
やり方を理解するまでに苦労すると思います。
カバー画像を作成する
電子書籍と同じようにオーディオブックも表紙を作成する必要があります。
表紙作成に関してはCanvaにテンプレートがたくさんあるので、それをベースに作ればサクッと作ることができます。
こちらがカバー画像。
テンプレートを使って作成したものではありません。
Canvaの検索窓に「オーディオブック」または「Audiobook」と入力して検索すると、テンプレートが見つかります。
マイクについて
僕は専用のマイクを使っています。
ポッドキャストの配信だけであればスマホの録音機能でもいいと思いますが、
有料の音声コンテンツの場合は音質も重要になってくるからです。
よりクリアなサウンドのほうが聞き心地がいいですからね。
専用のマイクを使うと余計な雑音が入りにくいのでおすすめです。
自分のコンテンツを作る人は絶対にマイクは購入すべきです。
マイクの選び方については、
僕のポッドキャストチャンネルで解説しています。
↓
ちなみに僕はこちらのマイクを使っています。
↓
Rode Podcaster
マイクの選び方とおすすめマイクについてはこちらの記事をご覧ください。
↓
納品する
音声収録したファイルを納品します。
こんな感じで音声ファイルをいくつかにわけてフォルダにしまいます。
さらにカバー画像も一緒に格納します。
カバー画像はシンプルなもので大丈夫です。
その他商品情報を記入するエクセルシートも必要です。
(エクセルシートも非常にややこしい)
このファイルを圧縮してFTPソフトで送信します。
Audible事業部に納品完了の連絡をする
すべての作業が終わったらAudible事業部に「納品完了」のメールを送ります。
その際に「独占販売」か「非独占販売」かを選択します。
独占販売を選択するとAudible以外の媒体(自社販売含む)でその商品を販売できなくなります。
非独占販売を選択すると、Audible以外のプラットフォームでもその商品を販売することができます。
独占販売を選択すると『Only from Aubile』というリボンが付きます。
独占販売VS非独占販売
独占販売を選択するメリットは印税が高くなること。
もしAudibleだけでオーディオブック販売をするのであれば、独占販売を選択することをおすすめします。
しかし、自社販売も含めその商品を他媒体で販売する予定がある場合は、非独占販売を選択しておきましょう。
僕もコンテンツによって独占のものと非独占のものがあります。
オーディオブックの売れる(売れない)ジャンル
オーディオブックには相性の良いジャンルと
相性の悪いジャンルがあります。
30冊以上出版した中で売上データを見てみると、「マインドセット系」のコンテンツは売上が良いです。
逆に「英語学習」はかなり売上が悪いですね。
考えられる原因としては、「ライバルが多いし強すぎるため」です。
数千円も投資するわけですから、無名の人の商品を買うよりは、実績のある人の商品を買うほうが無難ですからね。
単純に市場の大きさだけで判断すると危険です。
その他相性の悪いジャンルとして、「チュートリアル系」のコンテンツがあります。
「操作画面を見せながらツールの使い方を説明する」
このタイプのコンテンツはビジュアルがないと厳しいので、オーディオブックとは非常に相性が悪いです。
コンテンツのネタ選びは非常に重要。
僕が今まで40冊以上オーディオブックを出版できたのは、コンテンツのネタを考えるスキルを磨いてきたからです。
その方法を無料で特別に公開します。
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外注はおすすめしない
オーディオブック作成を外注しようと考える人もいるかもしれませんが、個人的にはおすすめしません。
先程もお伝えしたとおり、オーディオブックの収益性はめちゃ低いです。
つまり、外注したコストをペイするまでに相当時間がかかるということです。
しかも、ナレーションの外注は「○文字あたり○円」といったパターンが多いので、オーディオブックの中身をすべて収録してもらう場合、莫大なコストがかかることになります。
ライバルはプロの出版社です。
彼らはプロの作家が書いた原稿をプロのナレーターに高額なお金を払ってオーディオブックを制作しています。
我々が少しお金を投資したところで、クオリティで勝負したら絶対に負けるわけです。
自分で音声を収録して人柄や熱意で勝負するのが弱者の戦略です。
マネタイズ
オーディオブックは様々な方法でマネタイズができます。
独占販売契約を結ばなければ、コンテンツを使いまわしできるからです。
僕もオーディオブックを使いまわすことで、複数の不労所得キャッシュポイントを構築しています。
具体的なマネタイズの方法について知りたい人は、電子書籍「オーディオブック出版入門(記事末にて紹介)」を読んでください。
Audibleでオーディオブックを出版する方法(始め方)動画解説
Audibleでオーディオブックを出版する方法について、動画バージョンも作りましたのでよろしければご覧ください。
納品方法などの具体的な手順は、Udemy講座「オーディオブック出版入門」で実演を交えながら解説しています。
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まとめ
まだAudibleに取り組んでいる人はほとんどいませんが、音声コンテンツはこれからかなり需要が伸びてくることが予想されます。
今ならまだ先行者利益が取れるので、始める方は早めに参入することをおすすめします。
Kindleに比べて圧倒的に参入障壁が高いので、競争相手も少なくブルーオーシャンで戦えます。
出版数日本一の著者が教えるオーディオブック出版で稼ぐ方法
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