以前どこかの記事で「Bingスタッフからいい情報を聞いた」とお伝えしたかと思うので、今日はその情報をシェアしていきたいと思います。
このブログでは、数多くのBingのアルゴリズムやSEO対策に関する記事を投稿してきました。
おそらくBingに関する情報をここまで発信しているブログは他にないのではないかと思います。
これらの記事以外にもまだありますが、 全部読むのが面倒くさいという人はとりあえずこの3つだけ読んでいただければ、Bingの全体像が理解できるようになります。
今日お話しする内容も、Bingで上位表示を獲得するために絶対に理解しておくべき内容になっています。
GoogleにせよBingにせよ、アルゴリズムで最も重要視しているのが「コンテンツの質」です。
この「コンテンツの質」の概念を理解しないままやみくもに記事を書いても、
上位表示を獲得するのは難しいでしょう。
「Googleが考える質の高いコンテンツ」については、以前こちらの記事で解説していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
今日は、「Bing(マイクロソフト)が考える質の高いコンテンツ」の定義についてお話ししていきたいと思います。
Bingが考える質の高いコンテンツの3大要素
参考ページはこちらになります。
この記事はBingの公式ブログのとある投稿で、「Bingにおける質の高いコンテンツ」の定義について書かれています。
Bingが考える「質の高いコンテンツを構成する要素」は以下の3つになります。
- オーソリティ
- ユーティリティ
- プレゼンテーション
これらの言葉をもう少しわかりやすい表現に置き換えると、次のように表すことができます。
オーソリティ・・・信頼できるコンテンツ
ユーティリティ・・・役立つ情報かつ詳細であるコンテンツ
プレゼンテーション・・・見やすいコンテンツ
オーソリティ
この言葉はGoogleのアルゴリズムでもよく耳にするので、ご存じの方も多いと思います。
オーソリティは日本語で「権威」と言う意味です。
GoogleもBingもユーザーにより信頼できる情報を提供するために、権威性の高いコンテンツを上位表示するというアルゴリズムを採用しています。
Googleの検索結果では、「YMYLジャンルについては個人よりも企業サイトが優遇される」という情報が飛び交っていますが、それはBingも同じです。
Authority is treated differently in different query segments. For example, for health topics, our algorithms will prefer documents written by professionals from well-known sources.
この記事の中でも「健康分野については、専門家によって書かれた有名な情報源からの情報を好む」と言及しています。
E.A.Tという言葉があるように、Googleも権威性というものを非常に重視しています。
ただ、GoogleとBingでは権威性の認識が若干違います。
Googleが権威性を測るのに最も重視しているのは「被リンク」です。
それに対し、Bingでは様々な要素を権威性の指標として採用しています。
具体的には、SNSからのトラフィック、引用元(被リンク元)、サイトの知名度、著者のアイデンティティなどが含まれます。
ユーティリティ
ユーティリティの定義は「詳細かつ役に立つコンテンツである」です。
これだと漠然としていてわかりづらいので、もう少し具体的にお話ししたいと思います。
まず最初に挙げられるのが「(クエリに対する)関連性」です。
当たり前ですが、クエリと関連性の低い内容のコンテンツは上位表示されにくくなります。
そして2つ目が「ユーザーの検索意図を満たすのに適切なレベルの詳しさ」です。
仮に記事の内容がクエリと関連性があったとしても、その記事がユーザーの検索意図を満たすレベルの情報を提供できていなければ、質の高いコンテンツとして認めてもらえません。
ただ情報を発信するだけでなく、その根拠となる証拠(特にマルチメディア情報)を掲示することができれば、Bingから優遇してもらうことができます。
具体的には「記事の内容を裏付けるようなビデオ・画像・グラフ」などを指します。
そしてGooleが重きを置いている「独自性」は、このユーティリティに含まれます。
仮にあなたが不動産の情報サイトを管理している場合、
他社サイトがただ物件情報を載せているだけなのであれば、
周囲の学校や公共交通機関の情報を加えることで他社と差別化し、独自性をもたせることができます。
既存の情報と被ること自体は問題ありません。
後はその情報をどうやって組み合わせて独自性を持たせるかが重要です。
プレゼンテーション
プレゼンテーションとはいわゆるユーザビリティのことです。
さらにわかりやすく言うと、「利便性」もしくは「使いやすさ」を意味します。
見やすいデザインのサイトは、ユーザーにとって非常に使いやすいですよね。
逆にごちゃごちゃしたデザインのサイトは非常に使いづらいです。
他には、色使いがよくなかったり、サイト(ページ)のテーマとは全く関係のないバナーなどが貼られているサイトなども、使い勝手が良くないサイトと言えます。
広告を貼ること自体は問題ありませんが、その広告の量が適切なレベルを越えていたり、コンテンツの内容とまったく関連性がない場合などは、減点対象として見なされます。
なぜなら、これらの事由はユーザーエクスペリエンス向上の妨げになるからです。
質の低いページの具体例
ここでは質の低いページの一例を紹介したいと思います。
これは質の低いコンテンツの代表例です。
Adと表記されているのは広告だとお考え下さい。
このページのダメな点は以下のようになります。
・誰が書いたかわからない(執筆者がAdmin)
→オーソリティでマイナス
・広告の数が多い。ファーストビューのスペースをほとんど占めている(記事よりも前に広告が来ている)。広告の輪郭がはっきりしない
→プレゼンテーションでマイナス
これも記事の前に広告が来ており、ファーストビューの大半のスペースを占めています。
→プレゼンテーションでマイナス
また記事の情報量が乏しく、根拠となるようなビデオ・画像・グラフなども一切ありません。
→ユーティリティでマイナス
Bingのランキング評価の仕組み
Bingでは「質の高いコンテンツ」こそが上位表示の最も重要な要因です。
Bingのランキングは以下の要素から構成されています。
- トピックの関連性
- 質の高いコンテンツの3大要素(上述)
- コンテクスト(記事の最新性・ユーザーの居住地など)
この3つの項目をすべてカバーすることができれば、Bingで上位表示を獲得することができるようになります。
GoogleとBingで「質の高いコンテンツ」の定義が微妙に違います。
Bingで上位表示を狙いたい人は、今回ご紹介した内容の改善に取り組んでみてください。