ブログというのはあなたを表現する作品でもあり、
自分のパーソナリティをお金に変える資産でもあります。
そして、時代の流れは徐々に個人が力を持つ時代に変貌しつつあります。
今までは、何かしらの組織に所属していないと生きていくことができなかったですが、
今の時代は個人の力で生きていくことができるようになり、
そういう人の数が徐々に増えつつあります。
会社ももはや正社員を抱える必要性も少なくなり、
数十年後には、業務のほとんどをプロの個人にアウトソースすることで、
業務の効率化と経費削減をする時代がやってくるでしょう。
生き残るビジネスと消えゆくビジネス
これからの時代、ビジネスで生き残っていくためには、その会社なり個人の独自性を発揮する必要があります。
その独自性はビジネスの専門用語で「USP」という言葉で表現されています。
文明が発達した現代社会では、もはや何でも作れるし、なんでも手に入る時代になりました。
「今から完全に新しいものを作り出すのは不可能ではないか」と思えるぐらい、この世の中は便利なもので溢れかえっています。
ゼロから新しいものを作り出すことができるのは、
最先端のテクノロジーをもったイノベーションを起こすような企業だけでしょう。
そうなると、それ以外の会社は既存の製品なりサービスで勝負をするしかありません。
しかし、それらの製品やサービスは世の中にあふれかえっていて、
ライバル他社も同じものを取り扱っている場合がほとんどです。
消費者側からしても商品が手に入ればそれでいいわけであって、
どこの会社が販売しているかということはそれほど重要視されていません。
だからUSPが弱い会社というのは他社との差別化をするため、
必然的に価格競争に巻き込まれることになります。
あなたも自分が何か購入するときのことを想像してみてください。
A社とB社でまったく同じものを売っていた場合、
どちらのお店で商品を購入しますか?
特別な理由がなければ、「価格が安い方で購入する」という人がほとんどだと思います。
安売り合戦で生き残ることができるのは、
体力のある大手企業だけです。
では中小企業が大手企業と差別化を図り、生き残っていくために必要なものは何でしょうか?
それは付加価値です。
他の会社にはない付加価値を提供することで、他社と差別化を図ることができます。
そして、その付加価値がその会社のUSPとなります。
例えば、ポイントカードのあるお店とないお店があったら、
ポイントカードのあるお店を選ぶのではないでしょうか?
返金保証のある商品とない商品では、
返金保証があるものを選ぶ人が多いと思います。
電化製品を売っているだけのお店と設置まで対応してくれるお店であれば、
慣れてない人は絶対に設置サービスのお店を選びます。
後はカスタマイズ可能な自分だけの商品を提供してくれるお店なども、
USPが強いと言うことができます。
そういったものが付加価値です。
もちろん、これだけではありません。
顧客とのつながり(信頼関係)の強さもUSPの一つです。
生き残るブログはどれだけ個性を打ち出せるかがカギ
前置きが長くなりましたが、ブログ運営に関しても同じことが言えます。
情報そのものはネット検索をすれば簡単に手に入る時代になりました。
完全に新しい情報を発信することができるのは、一握りの人間だけです。
ネット上にブログやアフィリサイトというのは無数に存在しますが、
同じような情報を発信しているものがほとんどだと思います。
一握りの天才を除き、完全に新しい情報を生み出すというのは不可能ですから、
既存の情報をもとに得た知識を発信することは何の問題もありません。
ただ、そこに「自分独自の切り口や目線が含まれているかどうか」ということは、
これからの時代には極めて重要になってきます。
何か調べものをしているとき、まずはネット検索をする人がほとんどだと思います。
そんなときに、まったく同じ内容の情報が掲載されたサイトが複数あったら、あなたはどう思いますか?
2つ目以降のサイトの情報はいらないですよね。
例えば、ネット上に数多く存在する「無料ブログは稼げない!稼ぐならWordpressがおすすめ」という情報発信をしているサイトを例にとって考えてみます。
無料ブログとWordpressのどっちが良いかは、
人によってとらえ方が違うので正直どちらでもいいと思います。
そのサイトをクリックして
- 無料ブログがダメな理由はAだから
- Wordpressが良い理由はBだから
と言う情報が書かれていたとします。
そして、別のサイトをクリックして中身を確認したら、
そこにもまったく同じことが書いてあったとします。
そんなサイト必要ないですよね。
まったく同じ情報なら1つあれば十分です。
仮に「無料ブログは稼げない。Wordpressがおすすめ」という同じトピックの記事だったとしても、
- 無料ブログがダメな理由はCだから
- Wordpressが良い理由はDだから
といった感じで、独自の視点で他と違う情報が含まれているのであれば、
仮に同じテーマだったとしても、その情報の存在価値はあります。
なぜなら、様々な視点から同じテーマを論じることにより、読み手の視野を広げることができるからです。
先ほどもお話したように、
情報そのもので他者と差別化を図るのは難しいです。
だから、主観を入れることができず独自性を発揮できないアフィリサイトというのは、
今後ますます不利になってくると思います。
なぜなら、大手サイトがその情報を完璧に網羅したサイトを一度作ってしまえば、
それでユーザーのニーズは満たされ、まったく同じ情報を発信している他のサイトの存在意義はなくなるからです。
ブログというのは、書き手の個性や主張を全面に押し出すことができる媒体です。
だから、仮に同じテーマについて論じるとしても、
自分独自の切り口でその情報を伝えることができるんです。
Youtubeが非常にわかりやすい例です。
同じような企画の動画を投稿しているYoutuberはたくさんいます。
でも、企画は同じなのに再生数が伸びる動画と伸びない動画があります。
それは、企画(情報)よりも「誰が」発信しているかが重要だから起こる現象です。
視聴者に「見たい」と思わせるような独自性を持っている人は再生回数が伸びるし、
その人の動画を見る必然性のない(=どこにでもある)動画しか作れない人は再生回数が伸びません。
Youtube上に存在する「企画」というものは、
同じものが多数存在します。
さきほどの「情報」と同じで、「企画」そのものの価値というのはほとんどないに等しいんです。
万人受けを狙わない
僕も時間があるときは他の方のブログを読ませていただいています。
それぞれ個性も伝えたいメッセージも違っていて、
読んでいてとても勉強になります。
やっぱり、ブログは書き手の主観が入る媒体なので
1つとして他のブログと被っているものは見当たりませんでした。
その独自性こそがこれからの時代に求められる価値になると考えています。
個性の強いブログを書いていると、多くの人に読んでもらうことは難しいかもしれません。
でも、それは他には存在しないとても貴重な価値になります。
芸能人のギャラが破格なのは、
彼らの存在は替えが効かないからです。
万人受けを狙った記事というのは、
たくさんの人に読んでもらうことはできるかもしれませんが、
ディープなファンを作ることはできません。
そして、同じようなサイトが他に見つかったら、読者はそっちに奪われてしまうかもしれません。
万人受けを狙って自分の個性を殺すのではなく、
自分を最大限に表現して、それを「良い」と言ってくれる人だけを相手にすればそれでいいと思います。
Googleの上位表示アルゴリズムにはいくつかの項目があります。
例えば被リンクの数などがありますが、そのアルゴリズムの意味するところは質の高いコンテンツです。
つまり、アルゴリズムの条件を満たしているサイトほど、質の高いコンテンツとして認識されているということです。
そのアルゴリズムの一つに含まれる重要な要素、それは
独自性
です。
Googleも独自性のあるコンテンツに価値を置いているということです。