ブログは書けば書くほどPV数が増えると思っている人は、
必ずどこかで壁にぶち当たります。
僕自身もそうでした。
3つのブログを1年間毎日更新して(第2ブログは記事の質が落ちてきたので先日毎日更新を止めました)、いい記事を書いていればPV数は右肩上がりで増えていくだろうと思っていました。
メインブログは比較的簡単に壁を越えることができたのですが、
第2ブログとこのブログはなかなか200PVの壁を越えることができなかったのです。
1日100PVまでなら、がむしゃらに記事を書いていれば誰でも達成できると思います。
でも、200PVを越えてさらにアクセス数を伸ばしていきたいのであれば、
戦略的にブログを運営していかなければなりません。
今日の記事はアクセス数が伸び悩んでいる人にぜひ読んでほしい内容です。
- PV数は本質ではない
- 1日1万PVのからくり
- アクセス数が減る(増えない)理由
- 【アクセスアップ】ブログで1日200PVを越えるための戦略
- ファンになるプロセスの違いを知る
- 集客ブログの書き方(動画実演)
- まとめ
PV数は本質ではない
このブログでは何度もお話ししていますが、
アクセス数(PV数)自体は本質ではありません。
その先になんらかの目的があるからアクセス数を増やしたいだけであって、
ただアクセス数を増やすことだけには何の意味もありません。
ブログのアクセスで重要なのは量よりも質です。
自分でビジネスをやっている人は実感が湧くと思いますが、
質の低いアクセスをどれだけ集めても意味がないのです。
質の低いアクセスとは、ビジネスで言うなら「見込み客でない人々」のことです。
自分の興味のない人々が何人集まってきても、
1円の価値も生み出さないからです。
だからこそ、ビジネスで結果を出す人は数を追い求めることはしません。
(権威性を出すために数にこだわることはあります)
「ツイッターのフォロワーが1万人います」
「Facebookの友達が5000人います」
権威性を出すためや自己顕示欲を満たすためならそれでもいいですが、
ただフォローしているだけで何のアクションも起こさない人々は、
存在しないのと同じことです。
とあるマーケッターは10万人以上フォロワーがいるTwitterアカウントを捨てたそうです。
なぜなら、そこに彼の見込み客がいなかったからです。
ブログのアクセス数も同じです。
ただブログを訪問しただけでロクに記事も読まずに離脱したアクセスには何の価値もありません。
むしろユーザーエンゲージメントを低下させる害悪とも呼べる存在です。
1日1万PVのからくり
実はアクセス数を増やすこと自体はそれほど難しくありません。
世の中で話題になっているトレンド記事を量産していれば、
カンタンにアクセスを増やすことはできるからです。
しかし、当然そのアクセスは持続しません。
「1日1万PVを達成!」みたいな発信を見かけることがありますが、
あれは必ずしも毎日1万PVを達成しているわけではありません。
1度でも1日1万アクセスを達成すれば、
嘘をついているわけでも事実を誇張していることにもなりません。
だから、たまたま記事がバズって1万PVを越えたら、
「1日1万PVを達成しました!」とアピールしても詐欺にはならないのです。
ちなみに「月収100万を達成!」のような発信も同じ理屈です。
中にはまったくデタラメな人もいますが、
それが真実である場合も「過去に月収100万円を達成したことがある(けど今は違う)」という人も結構いるんです。
話が逸れましたが、PV数を増やすこと自体はそれほど難しいことではありません。
ただ、自分のブログの趣旨と異なる記事を書いてしまうと、
自分のメッセージやキャラクターがブレてしまうので、
アクセスアップ目的の記事は書かないほうがいいと個人的には思います。
アクセス数が減る(増えない)理由
アクセス数が減る(増えない)理由はたった一つです。
リピーターの数が増えないからです。
例えば、1記事あたり新規ユーザー(UU)が10人ずつ増えるとします。
その場合、ブログを毎日更新していれば1週間あたり70UU、
1か月あたり300UUを獲得できる計算になります。
1ユーザーあたり1PVだとすると、
翌月のPVは最低でも1日あたり300PVある計算になります。
2か月後には1日あたり最低600PVあることになります。
でも、実際はそんなことはありませんよね?
それは新規ユーザーの大多数がリピートしないからです。
要するに上記のような足し算にならないということです。
1日10UUいたとするならば、
そのうち9人はリピートしないと考えたほうがいいでしょう。
1日につき1UU増えるとすると月間30UU増える計算になり、
彼らがリピーターになるならば、翌月は1日最低30PV、
3か月後は1日最低90PVあることになります。
実際はそういうことにはならないので、
本来は1日10UUのうち1人もリピーターがいないということです。
良くて月に1人か2人というところでしょう。
記事を書いても書いてもPV数が増えないのは、
アクセス数はこのような単純な足し算にはならないからです。
【アクセスアップ】ブログで1日200PVを越えるための戦略
日記ブログの場合
あなたは自分のブログの属性を理解していますか?
アクセスアップの方法となるとSEO対策ばかり考えてしまいがちですが、
ブログの属性によってはSEO対策が不向きな場合もあるのです。
この記事を読んでもらえばわかりますが、
日記系のブログは検索エンジン経由のアクセスが少ないという弱点があります。
普通に考えたらそうですよね。
日記ブログにたどり着く検索ユーザーは、
どのような検索ワードで流入してくるのですか?
日記ブログというのは、誰かの悩みや疑問を解決するための記事ではありません。
ということは、基本的に検索エンジン経由からのアクセスは発生しないことになります。
もしアクセス流入があったとしても、
それはライバルがいなかったからたまたま上位表示されただけだということです。
そのため、日記ブログはWordPressと相性が悪いんです。
WordPressのブログはアクセスの大部分を検索エンジンに依存します。
だから、よほどネームバリューのある人でない限りアクセスが少ないのです。
「日記ブログは読まれない」とよく言われますが、
実際は日記ブログが読まれないのではなく、
WordPressの日記ブログが読まれないということです。
はてなブログで日記ブログを書いている人を観察するとわかりますが、
日記ブログの人のほうが圧倒的にはてなスターの数が多いです。
特に主婦の人のブログは数百のはてなスターがついていることがあります。
それは、適切なターゲットにリーチすることができているからです。
魚釣りに例えて考えてみましょう。
WordPressで日記ブログを書いている人は、
魚のほとんどいない釣り堀に糸を垂らしているようなものです。
一方ブログサービスを利用している日記ブロガーは、
たくさん魚がいる釣り堀に糸を垂らしています。
前者は魚が釣れないし、後者は魚がたくさん釣れるのは誰でもわかりますよね?
このことを理解せずに「SEO対策だ」と言って、
日記ブロガーが間違った釣り堀に釣り糸を垂らしてしまうと、
労力のわりに全然成果が得られないという結末になってしまいます。
日記ブログの場合の対策
日記ブログのアクセスアップは、とにかく既存の読者を離さないことが重要です。
リピーターの数を増やすことはリピーターの数を減らさないことでもあります。
自分のブログにスターやコメントをつけてくれる人のブログを頻繁に訪れ、
その人たちとコミュニケーションをとります。
具体的にはスターを付けたり、コメントを残したり、時には記事を引用したりすることです。
これでその読者の人たちから忘れ去られることはなくなります。
ちなみに「コメント周り」というノウハウがありますが、
自分に興味のない人にコメント周りをしても大した効果は得られません。
仮に読者登録をしてくれたとしても、
そういう人が自分のブログを継続して読んでくれる可能性は低いからです。
そうではなくて、すでに自分のファンになってくれている人にコメントやスターをつけるんです。
そうすることで、強固なラポール(信頼関係)を構築することができます。
日記ブログは自己開示をすることが多いので、
記事の内容よりも筆者に興味を持ってくれる読者が大半です。
だからこそ、他のブログよりも信頼構築が容易にできるという強みがあります。
雑記ブログの場合
雑記ブログの場合は日記ブログと逆の戦略になります。
雑記ブログとは様々なテーマを扱うブログです。
書き手のキャラクターが際立っていれば別ですが、
読者の興味は記事の内容であって書き手ではありません。
例えば、「ダイエット」、「お金」、「英語」、「芸能」、「健康」というテーマについて書かれた雑記ブログがあったとします。
その場合、ダイエットに興味のある読者はダイエットについての情報が知りたいわけです。
別にお金や英語や健康の話をその人から聞きたいわけではありません。
もしあなたがユーザーの立場だったらどう思いますか?
あなたはその人の書くダイエットの記事を読みたいのに、
いつブログを訪れても違うテーマの記事ばかり投稿されています。
次第にうんざりしてくるのではないでしょうか?
やがてそのブログを読まなくなる可能性は高いですね。
ここまでの話をまとめると、雑記ブログは継続的な読者を維持するのが難しいという特徴があります。
したがって、戦略としては一見客をメインとしたSEO対策に軸足を置くことになります。
ブログサービス経由の読者を増やそうとしても、徒労に終わる可能性が高いです。
雑記ブログの場合の対策
雑記ブログの強みは、検索エンジン経由のアクセスの間口を広げることができることです。
特化ブログの場合、1つのテーマに絞り込んだ情報発信をしているので、
そのテーマ以外のアクセスを獲得することはできません。
例えば僕は第2ブログで英語に関する情報発信をしています。
もし第2ブログとこのブログを統合して雑記ブログにした場合、
「英語・海外移住」と「SEO対策・アドセンス」の両方のアクセスを
検索エンジン経由で獲得することができることになります。
それをテーマを分断して特化ブログにしていることにより、
検索エンジンからのアクセスを分散させてしまっているということです。
雑記ブログはありとあらゆるジャンルの記事が書けるので、
上述の事例の場合なら「ダイエット」、「お金」、「英語」、「芸能」、「健康」の、
それぞれのテーマに対して検索エンジン経由のアクセス流入を獲得できることになります。
各々のテーマのアクセスについては雑魚でも、
トータルで考えると結構なアクセス数を得られる確率が高く、
やり方次第では最強のブログになるのが雑記ブログです。
雑記ブログの戦略はとにかくアクセスの間口を広げて、
少しずつ検索順位を上げていくことです。
特化ブログの場合
特化ブログは雑記ブログと日記ブログの良いところを統合したブログです。
特定のテーマに絞り込んで記事を書くため、
そもそもそのテーマに興味のない人は寄り付きません。
したがって、読者の興味と記事のテーマがズレることがなく、
記事を投稿しつづけても雑記ブログのように読者が離れていく確率は低いです。
また日記ブログと違ってSEOにベラボーに強いので、
ブログサービス、検索エンジンの双方からアクセスを安定的に確保できるのが特徴です。
特化ブログの対策
特化ブログの弱点は雑記ブログと逆で間口が非常に狭いことです。
そのため釣り糸を垂らす場所を間違えると、
目も当てられないようなことになってしまいます。
例えばもしあなたがスピリチュアルを営む個人起業家だとするならば、
はてなブログよりもアメブロでブログを書いた方が圧倒的に市場は大きいです。
逆に経営者をターゲットとしたビジネスをしている人がアメブロで記事を書いても、
ほとんど集客することはできないでしょう。
見込み客というのは生息する場所が違うんです。
テーマが悪いわけでも情報発信の質が低いわけでもありません。
ただ自分が情報発信をしている場所にターゲットがいないだけです。
SEOに非常に強いのが特化ブログの特徴なので、
とにかくSEO対策を強化するのが一番の近道です。
検索エンジン経由のユーザーは自ら検索してブログにやってくるので、
ターゲットを見誤ることはありません。
媒体に依存したアクセスアップが営業だとするならば、
検索エンジン経由のアクセスアップは店舗でお客を待っているような状態です。
営業の場合だとお客が商品に興味がない可能性がありますが、
店舗に訪れるお客は商品に興味のある人たちだけです。
特化ブログはSEO対策をメインとした戦略を組み、
余力があれば媒体ベースのアクセスアップに着手するのがよいでしょう。
トレンドブログはおすすめしない
トレンドブログは個人的におすすめしません。
その理由については、
こちらの音声で説明しています。
ファンになるプロセスの違いを知る
アクセスアップのための戦略を練るにあたって考えなければならないのが、
どういう記事を書けばいいかということです。
その判断を間違えないためには、ブログスタイルごとのファンになるプロセスが違うことを理解しなければなりません。
日記ブログの場合
例えば日記ブログの場合、
ブログサービス経由でやってきたユーザーは、
継続的にあなたの記事を読んでくれます。
だから、大したことない記事でも毎日更新をするほうがいいのです。
ユーザーは有益な記事を読みたいのではありません。
ただ、あなたが発信する情報に興味があるだけです。
更新と継続購読を続ける中で相性が合わなければ途中で去っていくし、
相性が合えば永続的にブログを読み続けてくれます。
日記ブログは時間をかけてゆっくりとファン化を進めることができます。
逆にインパクトのある1記事だけでファン化をするのは非常に困難です。
日記ブログは記事の質よりも人柄や信頼関係が重要なので、
適度に自己開示をして自分に興味をもってもらうことが大切です。
雑記ブログの場合
雑記ブログは前述した通り、記事を投稿すればするほど固定読者が離れていきます。
したがって、日記ブログのように時間をかけてファン化を進めていくことは容易ではありません。
検索エンジン経由からのアクセスでリピーターになってもらうためには、
インパクトのある記事で一発勝負する必要があります。
100記事中99記事で質の高い情報発信をしていたとしても、
検索ユーザーが訪れた残りの1記事がクソだったら、
そのユーザーがリピーターになることは絶対にありえません。
したがって、「この人の情報発信はすごい」と思ってもらえるような記事を投稿しなければなりません。
インパクトのある記事とは、レベルの高い情報を発信することだけではありません。
ユーザーにとって盲点となっているような気づきを与えることも、
ユーザーを一発でファンに変貌させるだけのインパクトがあります。
一番よくないのは、どこにでもあるような記事を書くことです。
なぜなら読者にとってその情報の入手先は「あなたである必要性がないから」です。
特化ブログの場合
特化ブログは日記ブログと雑記ブログを統合した形になります。
ゆっくりと時間をかけて信頼構築もできるし、
検索ユーザーを一発でファンに変える必要もあります。
ただ、雑記ブログと違って専門性が高いブログになるので、
発信している情報のレベルは高めである必要があります。
どんなに特定のテーマに絞り込んだブログを書いていても、
普通の人でも知っているような情報ばかり発信していたら、
ユーザーはそんな特化ブログを読みたいとは思わないでしょう。
特化ブログのユーザーは、そのテーマにおけるオタクのような人々です。
それなりに造詣の深い人たちなので、普通の人よりもそのテーマについて知識が豊富にあります。
そういう人たちを納得させるためには、
圧倒的なレベルの情報発信をしなければなりません。
もちろん、先ほどお話しした「気づきを与える」ことも非常に効果的です。
そのテーマに関する知識が豊富にあるからこそ、
見えていない盲点というものが必ず存在します。
そこを指摘してあげるだけで「この人すげー」と思ってもらうことができるのです。
特化ブログのマネタイズ戦略について音声で解説しています。
集客ブログの書き方(動画実演)
集客ブログの書き方を動画で実演しながら解説しました。
まとめ
ネット上にはアクセスアップの方法がいろいろ公開されていますが、
それは必ずしも万人に通用するものではありません。
自分のブログの特徴や属性を理解しないまま、
むやみやたらにそれらのノウハウを実践しても成果はでません。
ブログのPV数を増やしたいなら、
ノウハウ(戦術)を試す前にまず戦略を練ることです。
戦略を練るためには目的が必ず必要になります。
まずはブログを書く目的を明確にしてみてください。
必ずしもPV数を増やす必要はないかもしれませんよ。