※今回の記事の内容は上級者向けの内容になっています。
そのため、収益化をブログ内で完結させるタイプの収益モデルになっている人には、あまり役に立たない内容になっています。
「収益化をブログ内で完結させるタイプの収益モデル」とは、サイトアフィリ型のブログのことで、大多数の人がこのタイプに当てはまるのではないかと思います。
では、それ以外の収益モデルは何があるかというと、通称リストマーケティングと呼ばれているDRMが代表的なものとして挙げられます。
DRMとは、メルマガやライン@などでプッシュ型の販促をするタイプのビジネスモデルです。
ファンとの信頼構築が上手に出来ていれば、顧客一人あたりのLTVはアフィリサイトのそれとは比べ物にならないぐらい大きなものになります。
ブログとはアフィリサイトに比べると収益性が低いです。
大きく稼ぎたいのであればDRMに誘導するのが良いと思います。
かつてアメブロがアフィリ禁止だったにもかかわらず、多くのビジネス目的の人がアメブロとう媒体をあえて選択したのは、アメブロの集客力の高さを利用してDRMに誘導するのが目的だったためです。
トラフィックの質とは?
おそらくブログを書いている人の9割以上の人は、トラフィックの数を増やすことは考えていても、トラフィックの質を上げようと考えたことは一度もないと思います。
「そもそもトラフィックの質って何?」って思う人が大半なのではないでしょうか。
一番簡単な例で例えるならば、「お金を持っている人」と「お金を持っていない人」が挙げられます。
リアルビジネスの世界では、この両者を全く別物として扱います。
「お金を持っていない人」をどれだけ集めても、労力が増えるだけで意味がないからです。
しかし、ネットビジネスの世界、とりわけブログやアフィリサイトではこの両者を同じものとして扱っています。
お金を持っていようが持っていまいが、彼らを同じ「1人」としてカウントします。
トラフィックの質の他の切り口として、「モラルのある人」、「モラルのない人」という区分もあります。
後者はいわゆるネット上で荒らしを行うような人種を指します。
こういう人をトラフィックとして取り込んでしまうと、ブログ運営において大きな支障をきたすことになってしまいます。
最悪の場合、そういう人々が原因でブログ運営を断念することになることもあります。
トラフィックの質を決めるもの
トラフィックの質を決めるものは大きくわけると以下の2つです。
- コンテンツの内容
- 記事の質
一つずつ説明していきます。
コンテンツの内容
これはブログのテーマのことです。
どんなテーマについて書いているかによって、そこに集まる人々の属性も決まります。
例えば、愚痴や不平不満をぶちまけるためのブログを書いていれば、同じような人種が集まるので、ブログが荒れる可能性は高くなります。
逆に、僕のメインブログのように「人生」や「幸せ」がテーマの場合、
そういった類の人種はほぼいなくなります。
彼らにとって居心地が悪いからです。
ブログのテーマを絞り込めば、そこに集まるターゲットも絞り込まれます。
僕のブログを例に挙げるならば、
- 第1ブログ 人生・幸せ・成功法則
- 第2ブログ 英語・海外移住・カナダ
- 第3ブログ 読書
- 第4ブログ ブログ・SEO・アドセンス
とテーマが分かれています。
そして、読者登録をしてくれている人々の属性は、ブログによって異なります。
逆にブログのテーマを絞り込まないと、ありとあらゆる人が集まってきます。
特に、大衆受けをするようなトピック(芸能ネタなど)をネタにしてしまうと、
必ず一定数の質の低いトラフィックが発生します。
これは単純に確率論の問題です。
100人のトラフィックと10000人のトラフィックでは、質の低いトラフィックが発生しやすいのは後者ですよね。
母数が増えればそういう人種が紛れ込む確率も上がるからです。
仮にテーマを絞り込んでいたとしても、記事がバズるなどで拡散されると質の低いトラフィックがどうしても発生してしまいます。
このブログの読者の人は基本的に質の高い人ばかり(後述)ですが、このブログのある記事が特大バズを起こしたときは、やっぱり変な奴が一定数紛れ込んできました。
記事の質
情報量が充実しているサイトが良質なコンテンツと呼べるでしょうか?
僕自身はそのように考えていますが、それは必ずしも万人にとって真実ではありません。
その判断はターゲットに依存します。
例えば、このブログはSEOに関する情報はかなり充実しています。
情報量では他のブログに負けていないと自負しています。
ならばたくさんの人から支持されているかというと、必ずしもそういうわけではありません。
一方で、情報の量や質はそれほどでもないのに、たくさんの人から支持されているブログもあります。
その理由は、彼らの記事が「簡単でわかりやすいから」です。
僕は自分で言うのもなんですが、文章が長く理屈っぽいので、大衆受けするような記事は書けません。
要するに「わかりにくい」ということです。
そして、記事の内容もマニアックなので、初心者の人にはちんぷんかんぷんな場合がほとんどです。
したがって、それなりにSEOやアドセンスの知識があって、理屈っぽい文章にも苦痛を感じない人々だけが僕のブログの読者として残ります。
僕は意図して絞り込んだわけではありませんが、
自分のスタイルでブログを書いていたら、結果的に絞り込みになっていました。
小学生にセールスしても意味がない
小学生というのは「お金を持っていない」し、「お金の決裁権も持っていない」です。
そのため、リアルビジネスで小学生をターゲットにする人はまずいません。
それはブログビジネスも同じです。
小学生にセールスしてアフィリエイトをしても、ほとんど売れないか単価の安い物しか売れない可能性が高いです。
「小学生をターゲットにアフィリするわけないやん」と思うかもしれませんが、
彼らはアドセンス広告に影響を与えることを忘れてはいけません。
アドセンス広告というのは、ユーザーの興味・関心に応じて表示される広告が最適化されるようになっています。
となると、小学生が訪れるような記事に表示される広告は、「ゲーム」・「漫画」などの低単価広告が表示される可能性が高くなるということです。
小学生は芸能ネタが好きですよね。
だからそういう記事を書けば、たくさんトラフィックは発生する代わりにアドセンスのCPCは下がってしまいます。
特にトレンド記事は一過性のものなので、一時的に収益が増えても持続しません。
でも、アドセンスのCPCは相変わらず低いままという傷だけが残ります。
Youtubeの場合、ヒカキンのチャンネル登録者は大半が小学生・中学生です。
彼クラスの集客力があれば、それでも莫大なお金は稼げます。
そしてYoutubeアドセンスは「1再生あたり○○円」のように、大人・子供の区分なく1人あたりの単価が固定されています。
ヒカキンほどの影響力があれば、高単価商品を売ってもそこそこお金は集まるでしょう。
しかし、チャンネル登録者の大部分を占める小学生・中学生は、経済的基盤がないので高単価商品は売れにくいです。
母数が多いのでコンバージョン数はそれなりにあったとしても、
コンバージョン率で見るとかなり悪いはずです。
富裕層をターゲットにする
例えば僕のブログを小学生が読んでいるかといわれたら、まず読んでいないと思います。
文章が長くて複雑だし、彼らにとって「面白い」と感じる要素がないからです。
その代わり、一定数のレベルが高い層の人が読んでくれています。
先日も、カナダ在住の日本人なら誰でも知っている超有名ポータルサイトの会社の社長が、僕の第2ブログを読んでくれて「ぜひお話しがしたい」と連絡をくれました。
彼は現在日本にいるらしいので、今週末にメッセンジャーでミーティングをする予定です。
僕の第2ブログを見てもらえればわかりますが、はっきり言って面白味は全くないです。
だから、全然大衆受けしないし、同じテーマを扱っている他のブログよりも反応率は悪いです。
でも、「そういうレベルの人には響いているんだな」と改めて実感しました。
富裕層の人たちはどういうことに興味があると思いますか?
「車」や「不動産」ですね。
ならば、アドセンスもそのジャンルの広告が表示される可能性が高くなるということです。
DRMに誘導するなら絶対に質の低いトラフィックは切り捨てるべき
もしあなたがDRMを基盤として収益モデルを考えているのなら、ブログで集客する段階から「質の低いトラフィック」が集まらないようにしておく必要があります。
DRMとはその名の通り、「ダイレクト」なマーケティングなので顧客と直接やり取りする機会が増えてきます。
その場合、依存的で他責的、もしくは批判や誹謗中傷が好きな人種が含まれていると、間違いなく精神的に疲弊します。
簡単にいうと、「いわれのないクレーム」を受ける可能性が高くなるということです。
DRMに誘導してから顧客の選別をするのは難しいので、ブログで集客する段階からターゲットを意識して記事を書く必要があります。
まとめ
僕はこのブログで、「ファンとの信頼構築」の重要性について何度も論じてきました。
これからの時代は、単発の客を大量に集めることよりも、長期的によい関係を築けるファンの人数をどれだけ増やせるかがビジネスの成功のカギになります。
「アクセスが増えればいい」という意識だけで記事を書いていると、
誰の心にも刺さらない記事しか書けなくなります。
したがって、ファンを獲得することもできません。
もし、ブログを基盤としてビジネスを拡大していきたいのであれば、
トラフィックの質も意識するようにしてみてください。