昨日の記事ではネイティブ広告の設定方法について解説しました。
今日の記事では、ネイティブ広告の効果はどれぐらいあるのかについて検証していきたい位と思います。
と言っても僕自身ネイティブ広告の利用を始めて日が浅いので、
まだ十分なデータはとれていません。
ですので、オンライン上で発見した情報をまとめてみて、
ネイティブ広告の効果測定をしていきたいと思います。
参考サイトはこちらです。
ディスプレイ広告とネイティブ広告の違い
昨日の記事でネイティブ広告の概念についてざっくりと説明しましたが、
改めてディスプレイ広告とネイティブ広告の違いについて解説したいと思います。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はインターネット上の広告で最も一般的なもので、
その歴史は20年以上あります。
世界で初めてのディスプレイ広告はAT&T社のもので、1994年に初めて公開されました。
別名バナー広告とも呼ばれ、画像だけでなく文字やロゴ、動画などを使った広告も含めてディスプレイ広告とカテゴライズされています。
ネイティブ広告が登場するまでは、インターネット上を席捲する最もポピュラーな広告スタイルでした。
ディスプレイ広告の特徴は何といっても、そのインパクトです。
視覚情報に訴えかけるのでユーザーの目に留まりやすく、
企業がブランディングをするには最適だと言われています。
ネイティブ広告
今ではYahooなども当たり前に利用するようになった広告スタイルです。
その特徴は「コンテンツに溶け込みやすい広告で、ユーザーの視覚情報の妨げにならない」というものです。
あからさまな広告表示ではないため、ユーザーのストレス軽減にもなり、
コンテンツに溶け込むことでクリック率が上がるという強みがあります。
こちらが昨日の記事でお見せしたネイティブ広告のサンプルです。
ただ、ディスプレイ広告に比べるとインパクトに欠けるので、
企業のブランディングには向いておらず、どちらかというとプロモーション目的で使われることが多いようです。
クリック率が上がるというメリットがある反面、
誤クリック率も上がるというデメリットもあります。
ネイティブ広告の効果のほどは?
ネイティブ広告とディスプレイ広告の効果を比較してみたところ、以下のような結果となりました。
- ネイティブ広告はディスプレイ広告より53%多く視認されている。
- ユーザーのうち20%はディスプレイ広告を見たことを覚えているのに対し、ネイティブ広告は25%のユーザーが覚えていた。
- 32%のユーザーは友達や家族にネイティブ広告の商品・サービスを紹介しようと思ったのに対し、ディスプレイ広告はわずか17%だった。
広告主にとっても、ネイティブ広告(71%)のほうがディスプレイ広告(50%)よりもコンバージョン率が高いため、好まれる傾向にあります。
アドセンス広告の視認可能率を上げる方法については、
こちらの記事で解説しています。
ネイティブ広告の落とし穴
ネイティブ広告はクリック率が上がるため、短期的に見ると収益が増えます。
ただし、Ezoic(上記サイト)の調査によると、広告のクリック率が上がる代わりにユーザーエクスペリエンス(UX)が低下するというデータが出ています。
具体的に言うと、直帰率が上がりページビューとセッション滞在時間が下がるということです。
実はこれらの指標はアドセンス広告の収益に影響を及ぼすと言われています。
一般的に上記のようなUXが低いサイトは、アドセンスのRPM,CPCなどが下がる傾向があります。
そしてアドセンス広告だけでなく、Googleの検索エンジンのアルゴリズムの指標ともなっているので、あまりにもこの数値が悪いと上位表示が難しくなってしまいます。
そのため、長期的なアドセンス収益で見るとマイナスになってしまう場合があります。
ユーザーがネイティブ広告をクリックすることがなければ、
次のページを読んでくれたかもしれないし、次のページに表示されているもっと収益の高い広告をクリックしてくれたかもしれません。
そう考えると、クリック率が上がったからといって諸手を挙げて喜べない状況であることがわかるはずです。
具体的な対策方法
もし、UXが低くなってきたと感じるのであれば、Googleアナリティクスから「ランディングページ」を確認する必要があります。
ランディングページの直帰率、滞在時間が短いのであれば、
ひょっとするとネイティブ広告が影響しているかもしれません。
その場合、ディスプレイ広告に切り替えて様子を見るか、
いっそのこと広告を非表示にするなどの対応が必要です。
まとめ
ネイティブ広告は収益アップには欠かせないので、利用することをおすすめします。
ただ、やみくもに乱用するのはサイト全体の価値やアドセンス収益の低下につながるので、バランスを考えながら運用する必要があります。
僕もネイティブ広告をしばらく利用してみて、収益がどのように変化したか効果を測定してみようと思います。