先日「アクセスが減少した」という方のブログを拝見する機会がありました。
「○○ブロガー」と銘打っておきながら、
○○とまったく関係のない記事も多数投稿されていて、
どちらかというと雑記ブログに近い感じでした。
内容はというと非常に「お行儀のよい」ブログでした。
画像やおしゃれな囲み線などをふんだんに使い、
アフィリサイトのお手本のような記事構成やデザインでした。
(アフィリリンクもちゃんとついている)
お行儀のよいブログに共通して見られる傾向が、
「内容が薄い」
ということです。
筆者の主観もいっさい入っておらず読んでいて面白くない。
せめて圧倒的なレベルの情報が書かれているのならいいのですが、
当たり前すぎる情報しか記載されていません。
どれぐらい当たり前かというと、
「ストレス発散には睡眠が効果的です。睡眠とは○○の効果があって...(以下略)」
といったようなネット上で「カンタンに」見つかる情報を組み合わせただけの内容です。
キュレーションというジャンルもありますから、
ネット上の情報を組み合わせること自体は問題ではありません。
問題なのは誰でも「カンタンに」見つかる情報を組み合わせていることです。
ストレス発散に睡眠がいいことぐらい誰でも知ってます。
果たしてわざわざネット検索までする人がいるのか疑問が残ります。
別のサイトでは「クリスマスの過ごし方○○選」という記事があり、
内容を見てみると「家で過ごす」という項目もありました....。
あまりにも当たり前すぎる情報ばかりだと、
「このサイト全然役に立たないな」とユーザーに判断されてしまいます。
おそらくPV数が激減したのもリピートするユーザーが減ったからでしょう。
日記ブログは読み物としての面白さがあるので、情報が薄くてもなんとかなりますが、
情報サイトで内容が薄いのは致命的といえます。
情報は進化し続けている
今ブログをやっている人やこれからブログに参入する人が、
頭に入れておかないといけないマインドセットがあります。
それは、「情報は進化し続けている」ということです。
例えば、今から15年ぐらい前は「Wordpressでサイトを作る方法」というPDFの商材が数万円で販売されていました。
現在では、Wordpressのサイトの作り方はネットを調べれば無料で手に入ります。
SEO対策に関する情報が十分に知られていない時代には、
「タイトルにキーワードを入れると上位表示される」
という情報を発信しただけで世間から「すげー」と言われていました。
でも今さら、「タイトルにキーワードを入れましょう」みたいな情報や、
「アクセスアップにはブログ村に登録しましょう」といった情報は、
当たり前すぎて何の価値もないわけです。
裏技は広まった瞬間に裏技でなくなります。
今有料で販売されている情報もやがて無料になっていきます。
情報が広まれば上記のような現象が起こり、情報の価値が低くなるからです。
情報業界の重鎮も(たしかホリエモンも)「情報は無料になる時代がくる」と言っています。
今現在は価値のある情報だったとしても、
その情報が広まり当たり前になれば価値はなくなります。
忙しい現代人とテクノロジーの進化
現代人は忙しいです。
ブログの読者は忙しい日々の生活の合間を縫って、
わざわざブログを読みに来てくれているのです。
何か大事な用事ができれば、ブログを読むことなど簡単に後回しにされます。
テクノロジーの進化によって様々な媒体が登場しました。
テレビやゲームだけでなく、SNSやYoutubeもブログのライバルになります。
間接的にはカラオケや飲み会もライバルになるわけです。
これらを差し置いてでも「ブログを読みたい」と思ってもらう必要があるのです。
「読者の限られた時間の中でライバルではなく、
自分のブログを選んでもらうためにはどうすればいいか?」
このことを常に意識してコンテンツを作成しなければなりません。
冒頭でご紹介したような当たり前すぎる情報発信では、
これらのライバルに勝てるわけありませんね。
時間は資産です。
時間を自分に投資すれば、何倍もの価値になって戻ってきます。
人によっては1時間あれば100万円稼げる人だっています。
もし、あなたのブログを読むのに10分かかるとしたら、
あなたは読者から10分時間を奪っているということです。
お金は減っても増やせばいいですが、
時間は節約できても貯めることはできません。
アウトプットの質はインプットの質で決まる
質の高いアウトプットをしたければ、質の高いインプットをしなければなりません。
インプットを全然しないのに、質の高い情報発信をすることは絶対にできません。
逆に言うと、発信している情報を見れば、どういうインプットをしているか簡単に見抜かれてしまうということです。
うわべだけの情報ばかりでで本質的な話を一切しない人は、
一定レベル以上の人に簡単に見透かされてしまいます。
他の人たちと差を付けたいのであれば、情報の入手経路を差別化することです。
皆が見ているようなネットの情報ばかり拾っているから、
当たり前の情報発信しかできないのです。
僕の場合で言うと、海外の専門家から情報を入手しています。
だから、日本では発信されていないようなSEO対策やアドセンスの情報発信ができるのです。
圧倒的なレベルの情報発信ができなければ独自性を出す
今の時代、100%新しい情報を生み出すのはイノベーターと呼ばれる人でなければ不可能です。
今時代の最先端を言っている人々が発信している情報も、
過去に彼らが学んだことを体系化して発信しているだけです。
書籍を発行している有名な著者であったとしても、
大部分の情報は別の誰が発信している情報です。
我々はそういう人々とも戦う必要があるわけです。
普通の人が圧倒的なレベルの情報を入手するのは難しいです。
これからの時代に情報発信者に求められる資質、それは「独自性」です。
既存の情報を独自の視点や切り口を加えるということです。
ネット上には多数の「ブログ始めるなら無料ブログではなくWordpressだ」みたいな情報が見つかります。
後発の我々が同じような情報を発信したところで、
何の説得力もありません。
その情報を独自の切り口で伝えることで、独自性という価値が生まれるわけです。
「無料ブログよりWordpress」という情報が間違っているわけではありません。
そこに自分なりの意見や主張があるなら問題ありません。
そもそも万人に共通する成功法則など存在しないのだから、
正しいか間違っているかを議論すること自体ナンセンスなわけです。
読者の常識を破壊し、気づきを与える
誰でも知っているような情報ばかり発信しているブログは、
発信者そのものにブランド力がある場合を除き、
「読む価値がない」とユーザーに判断されてしまいます。
ではどういう記事を書くと「読む価値がある」と判断してもらえるかというと、
「読者の常識を破壊するような気付きを与える」ことです。
この記事はあるYoutube動画を見たことがきっかけで書きました。
(英語を勉強している人は絶対に読んだ方がいいです)
Youtubeでとある英語コーチを名乗る人が、
「ネイティブの英語を聞き取れるか」というテストを視聴者に向けて行っていました。
そのコメントの中に、「1回目は聞き取れなかったけど2回目は聞き取れた」というものがありました。
それを見て、「多くの人は聞き取れるようになった理由を知らないんだ」と思ったので、この記事を書きました。
その英語コーチを名乗る人ですら、「その動画で2回目に英語を聞き取れるようになる本当の理由」を知らないようでした。
多くの人が持っている常識を壊すほど強烈な気づきを与えることで、
一発で信頼性や権威性を高めて「読む価値がある」と読者に思わせることができます。
まとめ
ブログに参入するのが後発であればあるほど、
求められる情報の質が高くなるので不利になります。
質の高い情報発信をしたいのであれば、
インプットの質を高めるもしくは独自性を発揮する。
あなたならではの独自性はあなたにしか出せません。
だからこそ価値が生まれるのです。