あなたは電子書籍を出版していますか?
もし出版しているのだとしたら、
満足な収入は得られているでしょうか?
「電子書籍は稼げる」
一時期このような情報が飛び交っていたことがあります。
そのためものすごい数の人がKindle出版に参入した結果、
パイの奪い合いが起こってしまったのです。
電子書籍は出版すれば誰でも稼げるわけではないです。
うまくやればめちゃくちゃ稼げるし、
やり方を間違えるとまったくと言っていいほど稼げません。
僕は今まで26冊の電子書籍を出版し、Kindle出版に関連する本だけでも合計8冊あります(合冊版含む)。
その他Udemyでも電子書籍出版講座を2コース開講しており、そのどちらもがベストセラーを獲得しました。
その他講座やコンサルでも電子書籍出版について指導しています。
プレイヤーとして活動してきた自身の経験や、いろいろな人を見てきた中で感じた「Kindle電子書籍出版で稼げない人の共通点」をまとめました。
果たしてKindle出版は本当に稼げないのか?
僕はKindle出版で100万円以上稼ぎました(不労所得)。
印税アップの具体的なノウハウは僕の電子書籍で解説しているので、ここでは割愛させていただきます。
僕も電子書籍を20冊以上出版してきた中で、いろいろとわかるようになったことがあります。
電子書籍が売れない人には共通点があることも。
今日は僕が考える「Kindle電子書籍出版で稼げない人の特徴」についてお話します。
電子書籍出版の集客がうまくいかない人はこちらをご覧ください。
↓
電子書籍(個人出版)の平均収益は?
こちらは僕が運営するFBグループのアンケート結果です。
ちなみに選択肢はこの先にも続くのですが、回答者は0(=0%)でした。
これが電子書籍の個人出版の現状です。
半分近くの人は月に1000円以下しか稼げていません。
このペースでいくと10万稼ぐのに約10年かかります。
Kindle電子書籍出版で稼げない人の特徴
Kindle電子書籍出版で稼げない人の特徴として
次のようなものが挙げられます。
- 印税だけで稼ごうとする
- ゴミ書籍を量産
- 自分で執筆してない
- 販売後放置
- 宣伝をしていない
- ページ数が少ない
- 価格設定がテキトー
- そもそも本の数が少ない
- 諦めるのが早すぎ
1つずつ解説します。
1:印税だけで稼ごうとする
もしあなたが月数十万円の収入を目標にしてるなら、
電子書籍の印税収入だけで稼ごうとしないことです。
残念ながらKindleの印税収入は大したことないからです。
KDPセレクトに登録すれば印税は70%。
仮に1冊500円の本を売った場合、
我々の手取りは350円となります。
読み放題プランの場合、
100ページの本を完読されても約50円。
仮に500円の本が100冊売れたとしても月に35000円しか稼げません。
もし月30万円ぐらい欲しいなら、
1000冊近く売る必要があるわけです。
月数万円ぐらいならそれほど難しくないですが、
月数十万を目標にするなら印税収入だけで稼ごうとするのは無謀といえるでしょう。
電子書籍はあくまでも高額商品販売の入り口でしかありません。
もし1本30万(コンサルなど)の商品が売れれば、
月にたった1個売るだけで月収30万円です。
どっちが簡単だと思いますか?
答えを聞くまでもありませんね。
2:ゴミ書籍を量産
コンテンツ販売は理論上、やればやるほど収入が雪だるま式に増えるようになっています。
しかし、やみくもにコンテンツを増やしても、
収入が右肩上がりに増えるわけではありません。
その部分を誤解した多くの人が、Kindleでゴミ本を量産する事態になってしまいました。
「2日で1冊出版する」みたいな目標を立てている人を見かけることもよくあります。
残念ながら、ゴミ本はどんなに量産しても売れません。
世界トップクラスの企業であるアマゾンが、
質の低い本が売れるようなシステムを組むと思いますか?
実はKindleではゴミ本を量産するよりも、
1冊の本をコツコツと育てたほうが稼げるのです。
目先のお金に目がくらみゴミ本を量産すればするほど、
自分の評判に傷がつき信用を失います。
絶対にやめましょう。
3:自分で執筆していない
「楽して稼ぎたい」思考が強い人ほどこの傾向があります。
「自分で執筆していない」とは要するに、
原稿作成を外注するということです。
電子書籍出版のメリットは原価がかからないことです。
すべて自分でやればコストはゼロなので、
1冊でも売れれば収支はプラスです。
しかし、表紙にしろ原稿にしろ外注してしまったら、
制作コストが掛かってしまいます。
要するに「売れなかったら赤字になる」ということです。
これでは在庫を抱える物販ビジネスと変わりません。
そして、原稿作成外注にはある落とし穴があります。
原稿作成の依頼先はココナラやクラウドワークスなどのサイトで探す人がほとんどです。
そこで見つけた外注先の人は、
「ライティングでお小遣いを稼ぎたい人」
です。
何かの専門家ではないのです。
例えば、そういう人に
「FXについて書いてください」
と依頼したらどうなると思いますか?
彼らにはまったくFXの知識がありません。
当然「ネットで適当に情報を拾ってきてそれを組み合わせるだけ」になります。
要するに、非常に内容の薄い本になるということです。
しかも自分にもFXの知識がないので加筆修正したくてもできません。
このようにして質の低いゴミ本が出来上がるわけです。
FXの専門家に書いてもらうなら、
内容の濃い本になるかもしれませんが、
素人に原稿書いてもらっても薄い本しかできません。
この手法で電子書籍出版をしてる人を知ってますが、
外注代(1冊1000円)すらペイできていません。
4:販売後放置
Kindle出版の魅力は不労所得が得られることですが、
出版後にほったらかしにするのはおすすめできません。
前述した通りKindleで稼ぐ秘訣は「本を育てる」ことです。
出版後も定期的にコツコツ手を加えることによって、
徐々に価値の高い本になっていきます。
逆にほったらかしにしていると、どんどん売れなくなっていきます。
情報は鮮度が重要だからです。
Amazonで買った本の内容が10年前の情報だったら、がっかりしますよね?
定期的に内容をアップデートする必要があるのは、
そういう意味合いもあるのです。
5:宣伝していない
いくら世界最大のプラットフォームのAmazonとはいえ、
我々の本をたくさん売ってくれるわけではありません。
Kindleだけでも何十万冊という本が売られています。
そんな中から無名の一般人である自分の本が選ばれる確率は低いのです。
同じような本が売られていたら、
有名な人や検索上位の本が当然選ばれます。
本を売りたければ自分で宣伝する必要があります。
Kindle本が一番売れるのは自分のメディアです。
ブログやメルマガなどの媒体のことです。
自分のメディアの読者との間には、ある程度信頼関係があるからです。
少なくとも自分の存在を認知してくれてるので、
Amazonで売る場合と違い、「どこの誰かもわからない人」になることはありません。
この「信用があるかないか」が大きく売上に影響します。
特に電子書籍のような無形商品の場合は、
信用がなければ販売がより一層難しくなります。
自分のメディアがないとバックエンド商品も販売できないので、
面倒であっても情報発信はしておいたほうがいいです。
自分のメディアを持っていないのであれば、
一番手っ取り早いのはFBグループを利用することです。
もしあなたが「TOEIC」の本を売りたいなら、
英語学習関連のFBで告知すればいいのです。
6:ページ数が少なすぎ
Kindle出版の収益の大部分は「読み放題プラン」による印税です。
無名の一般人が書いた本は、買い手にとって購入ハードルが高くなるためです。
KDPセレクトに登録すればKindle Unlimitedの対象となり、読まれたページ数(KENP)に応じて収益が発生します。
相場は1ページ約0.5円です。
仮に30ページの電子書籍だった場合、完読されたとしても15円の収益にしかなりません。
100冊読まれてもたったの1500円です。
この状態でKindle出版の印税だけで稼ぐのは難しいでしょう。
ページ数の少ない本は得てして価値も低く、信用低下や低評価レビューにつながるというリスクもあります。
薄い本を量産するよりはボリュームのある本を1冊出版するほうが稼げるので、「価値の高い電子書籍を作る」というマインドで取り組むようにしましょう。
7:価格設定がテキトー
価格というのは本の内容によって変化するものですが、テキトーに価格を決めている人は少なくありません。
- とりあえず99円で売る
- すべての本が500円
- (儲けたいから)1250円で売る
こういう値決めをしている人は結構います。
実はKindle出版で稼ぐ一番の秘訣は「購入数を増やす」ことなんです。
僕の電子書籍は1500冊以上購入されています。
↓
50ページの本の場合、読み放題だと1冊25円しか稼げません。
10冊読まれたとしても250円です。
もしその本が500円で購入されたとしたら、1冊売れるだけで350円稼げます(印税70%の場合)。
しかし、価格をテキトーに決めて99円で売ったとしたら、1冊あたり約30円の収益にしかなりません。
もしくは、儲けたいからといって1250円(印税70%の最大価格)で販売したとしたら、購入される見込みは極めて低くなります。
50ページの本が1250円というのは明らかに金額設定がおかしいですからね。
500円で売れば「購入」で稼げたかもしれないのに、テキトーに金額を決めることでその可能性を自ら潰してしまっているわけです。
リアルビジネスで考えてみてほしいのですが、あなたは商品の値付けをテキトーに決めますか?
リアルビジネスでそんなことする人はまずいないと思います。
電子書籍出版も同じビジネスなのに、あまりにもテキトーに価格を決めてしまっているのが多いのが実情です。
その姿勢が「稼げない」という状況を生み出している大きな要因のひとつです。
Kindle出版で稼ぎたければ購入数を増やすことが重要です。
8:そもそも本の数が少ない
電子書籍は単価が安いので
数冊出したぐらいではほとんど稼げません。
よほど爆売れする大ヒット作なら話は別ですが、無名の一般人の本で爆売れする確率は極めて低いです。
ある程度稼ぐためには最低でも20冊ぐらいは出版する必要があります。
Kindle出版で稼げない人の多くは、出版した本の数が2〜5冊程度です。
これだけの数で大きく稼ごうとするのは無謀と言ってもいいでしょう。
9.諦めるの早すぎ
ビジネスは長期戦であり、すぐに結果を出すのは簡単ではありません。
ほんの数ヶ月〜1年程度やったぐらいで諦めるようでは、どのビジネスを選択しても成功するのは難しいでしょう。
「稼げない」という経験を通して改善を重ねることで、少しずつ稼げるようになっていくもの。
長期的に続けていれば稼げるようになったかもしれないのに、その時がやってくる前に辞めてしまうから稼げないまま終わってしまうのです。
Kindle電子書籍出版で稼ぐ方法
価値の高い本を作る
売れない本を何冊量産しても稼げません。
ゼロは何個積み上げてもゼロです。
価値の高い本を作れば、
何もしなくてもAmazonが本を売ってくれるようになります。
「価値の高い=レビューが良い」
という意味ではありません。
レビューは不正に操作することができるからです。
そうではなく質の高い本を作ることが必要です。
室の高い本は内容が充実しているので、
必然的にページ数が多くなります。
ページ数が増えれば読み放題の印税も増えるので、
稼げる金額も比例して大きくなります。
価値の高い本のもたらす相乗効果は絶大です。
このように企業から依頼をもらうこともできます。
案件は異なりますが、これ以外に電子書籍(またはオーディオブック)をきっかけに企業からオファーをもらったことは何度もあります。
オファーの内容にもよりますが、1件あたり数百万~数千万の報酬が発生することを考えると、電子書籍の印税とは比べ物にならないぐらい稼げるのが分かると思います。
価値の高い本のもたらすシナジー効果
価値の高い本を作ると思いもよらぬシナジー効果があります。
それは「著者買い」という相乗効果。
あなたも著者買いの経験があるのではないでしょうか?
良い本を読んだらその著者の本をまとめ買いしてしまう。
これが「著者買い」です。
著者買いが起こると1人の人が複数冊読んでくれるようになるので、収益が爆上がりします。
こちらは僕の運営するFBグループの参加者の方からいただいたコメントです。
この方のように複数冊読んでくれる人の数を増やすことが、Kindle出版で稼ぐ秘訣です。
キャッシュポイントを増やす
電子書籍の内容を使いまわしして
キャッシュポイントを増やすことができます。
一番シンプルな方法は
・オーディオブック化
・ペーパーバック化
です。
このような感じで電子書籍のネタを使いまわし、
キャッシュポイントを3つに増やすことが可能です。
オーディオブック出版についてはこちらの記事にまとめています。
ペーパーバック出版はこちらの記事にまとめています。
「ペーパーバック出版は稼げない」と思っている人もいますが、
決してそんなことはありません。
これは僕の書籍のうち1冊の売上データです。
左から順番に
- Kindle本
- ペーパーバック
- KENP(読み放題)
- 合計金額
という数値が表示されています。
このデータを見れば分かる通り、
Kindle本とペーパーバックの売上はほぼ同じです。
「ペーパーバックは売れない」のではありません。
売れる本はちゃんと売れるんです。
ペーパーバックで稼ぐために必要なことは、ページ数を稼ぐためにフォントをでかくしたり、固定レイアウトや不要な画像を入れるといった自分の儲けしか頭にない人がやるようなことをやらないことです。
そういう本は紙書籍にするとペラッペラになります。
SEO対策をする
Amazonユーザーの多くは
検索によって商品を購入します。
検索上位に表示されれば売れるし、
されなければ売れないということです。
それはKindleも同じ。
Kindle出版で稼ぎたいのであれば、
SEO対策をして上位表示を取る必要があります。
そのためにはアルゴリズムを理解しなければなりません。
Kindleのアルゴリズムについては
こちらの記事にまとめています。
↓
ちなみにSEO対策がきちんとできていると
Googleの検索結果でも上位表示が取れます。
こちらはGoogleで「コンテンツ販売 本」と検索したときの検索結果です。
赤枠で囲まれているのが僕の本です。
Amazonはドメインパワーが強いので、
このようにGoogleで上位表示をとることも可能です。
Googleからの流入も増えれば売上も格段にアップします。
Kindle出版のノウハウを売る
何冊か電子書籍を出版すると
Kindle出版のスキルが身に付きます。
そのノウハウを体系化したコンテンツを販売することで、マネタイズすることもできます。
Kindle出版に関する電子書籍を出版したり、
オンライン講座などを販売することもできます。
個人的にはおすすめしませんが、
Kindle出版プロデューサーとして活動することも可能です。
高単価商品を販売する
電子書籍出版で大きく稼ぎたいなら、
Kindleの印税だけで稼ごうとしないこと。
単価が低いKindleで稼げる金額はたかがしれています。
電子書籍を集客媒体として活用し、
自分のバックエンド(高額)商品販売に
つなげることで劇的に収益はアップします。
アフィリエイトで稼ぐ
アマゾンアソシエイトに登録すれば、印税のほかにアフィリエイト報酬がもらえます。
必ずしも自分の本が売れる必要はなく、アマゾン上で発生した購入すべてが対象になるのも大きなメリット。
クッキーは24時間有効です。
Kindle UnlimitedやAudibleに新規登録があった場合は、1件あたり以下の特別ボーナスがもらえます。
- Kindle:500円
- Audible:1500円
ただし、アマゾンアソシエイトは審査がそこそこ厳しく、審査に通らない人もちらほらいます。
そういう人は、もしもアフィリエイトを利用するのがおすすめ。
もしもアフィリエイト経由であれば、審査に落ちることはほぼほぼありません。
Amazonだけでなく楽天も同時にアフィリエイトできるも嬉しいポイント。
ちなみに楽天のクッキーは30日間有効です。
まったく売れない本の活用方法
まったく売れない本をそのまま放置していても収益は見込めません。
そういう本は、売り方を変えることで売上アップにつなげることができます。
具体的なやり方はこちらの動画をご覧ください。
動画版解説
今回の記事の内容を動画にまとめましたのでご覧ください。
まとめ
今回はKindle電子書籍出版で稼げない人の特徴をご紹介しました。
もしひとつでもあてはまるものがあったら、
ぜひ改善してみてください。
特に2,3は早急に対処しないと大変なことになりますよ。
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