今日は久しぶりに電子書籍に関する記事を書きます。
テーマは「長期的に売れ続ける電子書籍を作る秘訣」です。
例えば、こちらの本ですが販売開始からコンスタントに売れ続け、累計販売数(読み放題含まず)は200冊を越えました。
この1冊だけで20万円近い印税収入があります。
長期的に売れ続ける本を出版すれば、誰でもこのような状態を実現することは可能です。
長期的(持続的)に売れ続ける本の特徴は何か?
今日の記事ではその核心に迫ってみたいと思います。
こちらの記事も合わせて読むとより理解が深まります。
- ただの量産では収益は持続しない
- やみくもな量産は諸刃の剣
- 持続しない収益モデルは時給労働と同じ
- 永続的に売れ続けるテーマか?
- 長期的に売れない本の特徴(動画)
- 長期的に売れ続ける電子書籍を作る秘訣
- 愛着を持ってコツコツ育てる
- まとめ
ただの量産では収益は持続しない
僕は「Kindleで稼ぐには量産が必要」だと、いろんなところで発信していますが、必ず「質の高い本を」という前置きをつけています。
やみくもに電子書籍を量産しても、すぐに売れなくなるからです。
Kindleでは出版後1か月はブースト期間があります。
ブースト期間では優先的に検索上位に表示されるので、出版直後は稼げることが多々あります。
しかし、ブースト期間終了後にパタリと売れなくなるのが、ほとんどの電子書籍が辿る道です。
ブースト期間終了後も、質の高い本であればコンスタントに売れ続けます。
Kindleのカテゴリランキングを見てみてください。
20ページそこそこの本が上位に来てることってほぼないと思います。
(ブースト期間中のもの除く)
つまり、そういう電子書籍は売れないということです。
ランキングの仕組みは、こちらの記事で詳しく解説していますので読んでみてください。
やみくもな量産は諸刃の剣
あなたがもし長期的にビジネスを展開したいのであれば、
やみくもに電子書籍を量産するのは避けた方がいいです。
質の低いコンテンツを量産すると、
自分の評判に傷がつくからです。
あなたが買い手の立場で考えてみてください。
ショボい電子書籍を書いている人の商品を買いたいと思いますか?
もしくはメルマガに登録しようと思いますか?
そういう本は大抵の場合低評価レビューを付けられ、ほとんど売れなくなってしまいます。
それだけではなく「○○(自分)=ショボいコンテンツの人」という認知が広がり、
信用を失うことになってしまいます。
一度失った信用を取り戻すのは難しいです。
持続しない収益モデルは時給労働と同じ
大量に電子書籍を量産した場合、最初の1~2か月はそれなりに稼げます(ブースト期間)。
しかし、その後にまったく売れなくなってしまう本も少なくありません。
電子書籍出版のメリットは、「不労所得が得られる」こと。
長期的に不労所得化しない単発的な収益なら、
それは時給労働しているのと変わりません。
アルバイトで稼ぐかわりに電子書籍で稼いでいるだけの違いです。
おそらく、時給換算するとアルバイトのほうが割がいいでしょう。
永続的に売れ続けるテーマか?
一過性のブームについて書いた本は長期的に売れません。
記憶に新しいところで言うと、Clubhouseなどがあります。
こういったテーマを扱っている限り、収益は持続しません。
10年後も読まれ続けるような普遍的なテーマがおすすめ。
長期的に売れ続けるテーマかどうかは、Googleトレンドを使ってある程度把握することが可能です。
こちらはGoogleトレンドで「Clubhouse」を検索した時の結果です。
見事に一時的なブームで終わっていますね。
こういう本が長期的に売れ続ける可能性は極めて低いといえます。
長期的に売れない本の特徴(動画)
長期的に売れない本の特徴をこちらの動画で解説しています。
長期的に売れ続ける電子書籍を作る秘訣
身もふたもない話をしますが、長期的に売れ続ける電子書籍を作る秘訣は、質の高いコンテンツにすることです。
20ページの本を5冊出すぐらいなら、それらをまとめて100ページの本を1冊出した方がいいです。
KENPで稼ぐ場合もその方が稼げます。
20ページの本では完読されても、約10円の収益にしかなりませんからね。
Kindleで長期的に売れ続けている本を見ると、やはり質の高い本が多いです。
作為的にベストセラーを取った本なども、
内容がいまいちなものはまったく売れなくなっています。
質の高い本を作るのが難しいのであれば、せめて「ボリューム」は多くした方がいいです。
ボリュームも情報の価値を決める要因なので。
どんなに成功してる人が書いた本でも、5ページしかなかったらさすがに売れないでしょう。
商業出版にそういう本がないのは、
ボリュームが少なすぎると売れないからです。
本当に重要な部分は10ページ程度で後はおまけみたいなものですが、そのおまけをつけないと売れないのです。
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愛着を持ってコツコツ育てる
ほとんどの人は一度出版したら完全ほったらかしです。
定期的に内容をアップデートしたり、
表紙や本の詳細などをメンテナンスしたり、
といった手間をかける人は少ないです。
しかし、この手間をかけるか否かが「長期的に売れるかどうか」を決める要因になります。
説明が長くなるので割愛しますが、
簡単に言うと古い情報は価値がなくなるからです。
今どき2010年の情報とか書かれていてもまったく役に立ちませんよね。
そういう電子書籍を上位表示したら、アマゾンの信用問題にも関わります。
だから定期的にアップデートされている本のほうが、アマゾンに優遇されやすいのです。
僕はコンテンツは「商品ではなく作品」だと思っています。
コンテンツが自分の作品であるならば、
その作品の最高の状態を目指そうとするはずです。
コンテンツの完成時が最高の状態であることはまずありません。
自分自身も成長するからです。
新しい知識を得たときなどにその情報を加筆することによって、
50点の電子書籍が60点になり、70点、80点と徐々にクオリティがあがっていきます。
ほとんどの人がやらないからこそ自分がやるだけで勝てるのです。
自分の電子書籍に愛着を持てば、コツコツ育てるのが楽しくなります。
(だから外注はおすすめしません)
内容をアップデートすると言っても、作業時間としてはせいぜい10-30分程度です。
大した手間と時間もかからないのだから、やらないのはもったいないです。
Kindle出版で通算2000冊以上売り上げたノウハウを凝縮した1冊がこちら。
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まとめ
長期的に売れ続ける電子書籍にしたいのなら、
「三方良し」の精神を持つこと。
- 自分
- 読者
- アマゾン
Win-Win-Winになるような本にすれば、放っておいても勝手に売れていきます。
自分の利益のためだけに書いた本は、やがて売れなくなっていきます。
ネットが存在する限り、コンテンツは後世まで遺るもの。
自分の子孫が見ても恥ずかしくないような作品を作りたいものです。