今日のトピックは、コンテンツを作成する上で無視できない「共起語」についてのお話です。
共起語(LSI Keywords)はSEO業界でしか耳にすることのない用語なので、
今回初めて聞いたという方もいるのではないかと思います。
共起語に関して以前こちらの記事を書きました。
いまだにキーワードばかりを重視する風潮がありますが、
共起語はキーワードと同じぐらい重要になってきています。
LSIキーワード(共起語)とは?
LSI KeywordsとはLatent Semantic Indexingの略で、日本語に翻訳すると共起語という意味になります。
共起語とは、ターゲットとするキーワードに関連性の高い用語のことです。
例えば、「マイクロソフト」というキーワードの共起語として考えられるのは、
「Windows」、「Word」、「Excel」、「ビルゲイツ」などです。
同義語を共起語に含めるとする意見もありますが、
基本的に同義語は共起語には含まれていません。
GoogleはLSIキーワードを採用していないという声もありますが、
Google Reserchの公式ページに以下のような記述があります。
word co-occurrence clustering generates topics from words frequently occurring together;
頻繁に使われる共起語のかたまりによってトピックが生み出される
なぜLSIキーワードが重要なのか?
かつてのGoogleはコンテンツの中にどれだけたくさんキーワードを含んでいるかで、コンテンツの内容を読み取っていました。
そのため、上位表示を獲得するためにキーワードを必要以上に詰め込むという手法が横行する結果となってしまいました。
この行為は現在ブラックハットSEOとしてペナルティの対象になっています。
↓キーワード出現率についての記事はこちら。
その後Googleの技術革新が進み、
Hummingbird update以降は記事に使われている用語などから、
記事全体の内容を把握できるようになりました。
「アップル」というキーワードを含むページに使われている語句によって、
それが果物について書かれたのか、会社について書かれた記事なのかが判断できます。
共起語が十分に含まれていないコンテンツの場合、
仮にキーワードが記事内に複数含まれていたとしても、
Googleが記事の内容を正しく読み取ってくれない可能性があります。
LSIキーワードの見つけ方
冒頭でご紹介した記事の中で無料で使える共起語検索ツールをご紹介しました。
ここでは、それ以外の方法で共起語を見つける方法を解説していきます。
①Google サジェスト
Googleの検索窓にキーワードを入力すると、
そのキーワードと一緒に頻繁に検索される単語が表示されます。
これは「SEO対策」というキーワードで検索した時に表示されたサジェスト一覧です。
この「google」とか「無料」といったような単語が共起語にあたります。
また、検索結果をページ最下部までスクロールすると、
関連キーワードも一覧表示されています。
これらも共起語と呼ばれるものです。
Googleが実際にサジェストとして表示している単語ばかりなので、
Googleで上位表示を狙うのなら押さえておきたい共起語たちです。
②Ubersuggest
先日こちらのブログでもご紹介したツール、
「Ubersuggest」でも共起語を検索することができます。
Ubersuggestはライバルサイトの分析もできるので、
上位表示されているサイトのURLを入力し、
どのようなキーワードが使われているかを参考にすることも可能です。
③Google images
あまり知られていませんが、Googleの画像検索「Google images」で共起語を探すこともできます。
この検索窓に調べたいキーワードを入力します。
すると以下のような画面が表示されます。
この青枠で囲った部分のタグ(イメージタグ)が共起語の候補になります。
LSIキーワードを含める場所
LSIキーワードを含める場所は以下のものがあります。
- タイトル
- 見出し
- メタディスクリプション
- 画像のALTテキスト
- 記事内
特に画像のALTテキストは見落とされがちなので、
忘れずに入力するようにしましょう。
LSIキーワードを使うメリット
共起語が多く含まれているほどGoogleが記事の内容を読み取りやすくなります。
しかし、それ以外にも共起語を使うメリットがあります。
①ペナルティ対策
意図せずコンテンツの中に大量のキーワードを入れてしまうことがあります。
その場合Googleのペナルティの対象となるのですが、
共起語を併用することで「キーワードだけ」を多用しているわけではないというアピールになります。
②ユーザーに読まれやすくなる
ユーザーはページを開いたときに、軽く全体の内容を見てからその記事を読むべきか判断します。
そこに自分の求めている情報があるかどうかは、
使っている用語を見れば判断できます。
マイクロソフトのツールについて調べたいのに、
ページの中にやたらビルゲイツという言葉が出てきたら、
瞬時に「ここには自分の探している情報はない」と判断されます。
また、メタディスクリプションの中に共起語を使うことで、
ユーザーの注意を引くことができます。
MicrosoftのOutlookメールの使い方が知りたい人は、
メタディスクリプションに「Outlookメール 使い方」というワードが見つかったら、
かなりの高確率でそのサイトをクリックするでしょう。
まとめ
この記事ではLSIキーワード(共起語)のSEO対策における重要性を説いてきましたが、普通に記事を書いていれば必然的に共起語を含んだ文章になることがほとんどです。
必要以上に共起語を意識しすぎて不自然な文章になるのは逆効果なので、
とりあえずは共起語を意識せずに記事を書くのがよいでしょう。
記事が書きあがった後に上記のツール等を使って、
それらの語句が記事内に含まれているかをチェックする程度で大丈夫だと思います。