ブログの代わりにnoteを使っている人も多いですよね。
聞くところによると、noteの利用者は約6000万人だとか。
日本人の2人に1人が使っている計算になりますが、本当にそんなに利用率が高いのでしょうか?
今回のテーマは「noteのマーケティング活用について」。
僕個人の見解としては、「難しい」というのが結論です。
その理由について本記事で解説していきます。
もちろん、noteでマーケティングできている人もたくさんいるでしょうから、絶対的にnoteがダメだというわけではありません。
noteを批判する意図はありませんのであしからず。
※僕自身noteをほぼ使ったことがないため、間違った情報があったらすいません。
noteのマーケティング活用が難しい理由
①利用者が多すぎる
仮にnoteの利用者が6000万人とした場合、約半数が発信者と見積もっても3000万人いることになります。
ということは、3000万人のブログの中から自分の記事を見つけてもらう必要があるわけです。
とてつもない低確率ですよね。
実際はそこまででなかったとしても、利用者が多いと埋もれる確率が上がるのは必然です。
利用者の中には「発信集客・マネタイズ)のみが目的」の人も多く、そういう人は他人の投稿を読みません。
彼らは見込み客になりえないので、単純な利用者の数だけでは集客効果は図れないということです。
②カスタマイズ性が低すぎる
僕が一番気になったはこの点です。
- グローバルメニュー
- カテゴリ
- サイドバー
- 見出し
これらが設定できないのはブログにとって致命的。
グローバルメニューやカテゴリは、レストランにおけるメニューのようなもの。
それらを見れば、そのブログに何が書かれているかわかるからです。
何が一番問題なのかというと、「ユーザーが情報を探すのが極めて困難である」とういこと。
通常のブログのように、カテゴリやグローバルメニューがあれば過去記事を見つけることができます。
例えばこのブログはSEO対策に関する記事が70記事以上ありますが、もしカテゴリがなかったら、読者がそれらの記事にたどり着くことは難しいでしょう。
そもそもこのブログにSEO対策の記事が存在するかどうかもわからないわけです。
通常のブログはサイドバーに「月別アーカイブ」があるので、日付から過去記事を辿ることができます。
サイドバーがあることによってデザインにメリハリができます。
noteは見出しもサイドバーもないためメリハリがなく、「非常に読みづらい」という印象を受けました(見出しのようなものはある)。
読みづらいというのは読者にとってストレスなので、エンゲージしなかったり離脱を生む原因にもつながります。
見出しがつけられないとすると、SEO的にも不利になってしまいます。
過去記事を探しづらいということは、最新記事と数記事読まれる程度だということ。
何年も前に投稿した記事をわざわざ探してまで読む人はほぼいないでしょう。
③他社記事へ離脱されやすい仕組み
noteの記事をスクロールしていくと、「こちらもおすすめ」という箇所があります。
ここには他人のブログ記事が一覧表示されているため、他者ブログへ離脱されやすいという仕組みができてしまっています。
マーケティングする上においてこれは大きなマイナスと言えます。
カテゴリやグローバルメニューなど、自分の別記事に飛ぶリンクが少ないので、他者の記事をクリックされる確率も高いです。
ちなみにアメブロにも同様の仕組みがあります。
④SEOに弱い
noteはドメインパワーが強いですが、だからといって検索エンジンでバンバン上位表示が取れるわけではありません。
②でお伝えした通り様々な機能が欠落しているため、サイト構造的にもあまりよろしくないです。
「読みにくい」という印象を与えるとすぐに離脱されてしまい、ページ滞在時間が短くなってしまいます。
その結果Dwell timeの低下につながり、SEO的にマイナスになってしまうのです。
独自ドメインが使えないのも痛いですね。
(有料版は使えるらしい)
⑤Evergreenにしづらい
ブログのメリットはエバーグリーン化できること。
別の言い方をすると、「何もしなくても長期的自動アクセスが獲得できる」ということです。
検索上位さえ取り続けていればアクセスが持続するからです。
しかしnoteの場合、検索エンジンで上位表示をとるのが難しい。
過去記事はどんどん埋もれていくので、新規投稿をすればするほど読まれなくなっていきます。
要するに過去記事は全く読まれなくなるということです。
つまり、新規記事を投稿し続けなければならず、これでは完全に時間労働となってしまいエバーグリーン化できません。
⑥note利用者以外にリーチしづらい
検索で上位表示を取るのが難しいということは、プラットフォーム外からのアクセスを集めづらいということ。
そうなると、「リーチできるのはnoteユーザーのみ」ということになります。
SNSを活用すれば自分でnoteにアクセスを呼び込むこともできますが、それは他のブログも同じこと。
媒体上には「買い手」よりも「売り手」のほうが圧倒的に多いので、noteユーザーにリーチしても集客効果は見込めないかもしれません。
まとめ
noteのマーケティング活用について、個人的に思うことをお話ししてきました。
記事をマネタイズできるなどnoteならではのメリットと呼べる機能もあるので、評価すべき点も多々あります。
そして「圧倒的なユーザー数がいる」というのも大きなポイント。
使い方次第でとてつもない集客効果を期待できるのは間違いありません。
ただ本記事でお伝えした様々な要因があるため、「上手に使いこなすのは難しい」というのが僕自身の感想です。