自分のブログを持っている人の数は、聞くところによると約400万人いるそうです。
ただこれはブログを持っている人の人数であって、今現在アクティブなユーザーの数ではありません。
9割がすでに脱落していると想定すると、
今現在アクティブなブロガーの数は約40万人いることになります。
40万人の中から自分のブログを見つけてもらうのは至難の業です。
良く用いられる例えですが、
満員の東京ドームで「私はここにいます」と大声を上げても、
誰もあなたの存在に気付いてくれません。
ではどうやったら選ばれる存在になることができるのでしょうか?
今日は長期的に読まれるブログの書き方についてお話したいと思います。
これからの時代に求められるブログとは?
これからの時代に生き残っていくことができるブログは、
「徹底した絞り込みと差別化」がされたブログです。
これはGoogleが重視しているE.A.Tや独自性がその傾向を物語っています。
徹底した絞り込みをすると他者との差別化だけでなく、その分野の第一人者になることができます。
E.A.T
例えば「英語」に関する情報発信をしていたとします。
世の中には英語に関するブログを書いている人は無数に存在します。
これだけでは読者から選ばれるのは難しいですね。
そこで分野をさらに絞り込み「リスニング」に特化したブログを書きます。
これで普通の英語ブロガーとかなり差別化ができますが、
これだけでは十分ではありません。
リスニングの中でも「TOEIC」に特化したリスニングの情報発信をする。
そうすることで、あなたはTOEICリスニングの専門家になることができます。
これは、ポジショニングの基本的な考え方である「小さなナンバーワンを作る」というものです。
大ポジション→中ポジション→小ポジションと絞り込んでいくことで、
自分がナンバーワンになれるポジションを確立できます。
- 大ポジション(英語)
- 中ポジション(リスニング)
- 小ポジション(TOEICリスニング)
ポジショニングとは陣地取りのことです。
「分野を絞り込むと見込み客が減るのでは?」と考える人もいると思います。
確かに見込み客の数は限定されてしまいますが、
顧客一人あたりのLTV(ライフタイムバリュー)は圧倒的に増えるのです。
結果として絞り込みをしたほうが利益が出ることになります。
これをニッチインリッチ(Niche in Rich)と言います。
「絞り込み」のもたらす力の大きさをもっと詳しく知りたい方は、
「ワンシング」という書籍を読んでみてください。
もしあなたがこれからビジネスをやりたいと思っているなら絶対に読むべき本です。
TOEICリスニングに特化した情報を発信することで、
「TOEICのリスニングといえば○○さん」と認識してもらえるようになります。
TOEICリスニングに限定した記事ばかり書いていると、
Googleもあなたのブログを「TOEICリスニング」に関する専門性が高いブログとして認識するようになります。
E.A.Tが高いブログはGoogleの検索順位が上位表示されやすくなります。
英語という広い分野で専門家と戦うのは分が悪いですが、
TOEICリスニングという狭い領域なら彼らに勝つことも難しくありません。
独自性
どこにでもあるような内容のブログは、たくさんの人の目に触れることはあっても長期的に読んでもらうことはできません。
いわゆるアフィリサイトのようなブログです。
どこにでもあるような内容なので、簡単にライバルサイトに浮気されてしまいます。
当たり障りのない記事というのは万人受けしますが誰の心にも刺さりません。
そのため読者をファン化することができず、常に新規ユーザーを開拓する必要があります。
ピータードラッカーも言っていますが、「既存客をリピートさせるよりも新規客を開拓するほうが5倍~10倍労力がかかる」と言われています。
Googleのアルゴリズムの変動により、「稼げなくなった」といってブログをやめてしまった人がいます。
しかし、一方でアルゴリズムの変動の影響を受けながらも稼ぎ続けている人がいます。
それは熱狂的なファンを数多く作っているからです。
ファンは検索エンジンのアルゴリズムに関係なくブログを訪れますからね。
自分のことを信頼してくれているので、
自分がおすすめする商品も購入されやすくなります。
「稼げなくなった。ブログはオワコンだ」という人は、
要するにファンを作る努力をしてこなかっただけです。
そしてゴールが「お金儲け」だったから、稼げなくなった瞬間に一気にやる気がなくなってしまったのです。
もし価値提供や情報発信が目的だったのならば、
仮に稼げなくなったとしてもブログは続けるはずです。
もちろん、お金のためにブログを書くことは否定しません。
まったく収益がないより、少しでも身入りがあったほうがやる気がでますからね。
余談ですが、ブログを収益化したいという人は、ブログアフィリよりもリストマーケティングをおすすめします。
日記ブログは読まれる
ネット上では「日記ブログは読まれない」ということが定説になっています。
しかし、はてなブログを見る限り、日記ブログのほうがはてなスターやはてなブックマークがたくさんついています。
読者の共感を誘ったり、心を動かすようなブログは、
ジャンルが日記ブログであったとしてもファンがたくさんいます。
誰もが芸能人のようなキラキラしたブログを読みたいわけではありません。
普通の人の何気ない日常のほうが読んでいて楽しいと思う人もたくさんいるのです。
ブログの書き手の日常を疑似体験できますしね。
この世界には同じ人間は1人としていません。
つまり、日記ブログを書くということは、それだけで独自性を発揮していることになります。
あとはその内容がどれだけたくさんの人の心に響くかということです。
まとめ
数あるブログの中からユーザーに見つけてもらい、
長期的に読まれるブログになるためには、絞り込みによる専門性と独自性を高めることです。
ビジネスの世界では、絞り込みをするとライバルがいなくなり価格競争に巻き込まれることがなくなります。
それは顧客にとって「あなたでなければならない理由」があるからです。
逆にどこにでもあるような商品やサービスしか提供していない会社は、
差別化できる要素がなく、価格競争に巻き込まれてジリ貧に追い込まれます。
ブログの世界も同じです。
「あなたでなければならない理由」があれば、
読者があなたから離れることはありません。
形だけの読者を大量に獲得するよりも、
たった一人でもいいから、あなたの大ファンになる人を作るためにブログを書いてみてください。
あなたのブログライフを応援しています。