僕は特化ブログしか書いていないのでトレンド記事を書いたことがありませんし、これからも書くつもりはありません。
ただ、雑記ブログや日記ブログを書いている人は、トレンド記事(いわゆる芸能記事)を書いている人もたくさんいると思います。
特に最近日本の芸能界ではいろいろあったみたいですから、それについて記事を書いた人も少なくないことでしょう。
趣味でブログを書いている人がトレンド記事を書く分には、何の問題もありません。
でも、ブログを収益化につなげていきたいのであれば、トレンド記事の使い方というのは考えなければなりません。
トレンド記事は瞬間最大風速的にPVが激増します。一種の麻薬のような効果があるので、それに味を占めてトレンド記事ばかり書くようになってしまう人も少なくありません。
もしあなたがトレンド記事を書いているのであれば止めはしませんが、記事の賞味期限が過ぎたらその記事を非公開もしくは削除することをおすすめします。
ブログの本質
このブログではブログビジネスの本質について何度か言及してきました。
ブログビジネスの本質とは「価値提供」と「信頼構築」です。
これができていないのであれば、そのブログの存在意義はないといっても過言ではありません。
ブログを収益化したいと考えるのであれば、「ブログは資産である」と考えなければなりません。
世の中に価値を提供し、多くの人から信頼を得ているブログというのは、お金に変えることができます。
ブログを売却することもできますし、Kindleで電子書籍を出版することもできます。
ブログの人気が出ることで自分にネームバリューが出てくれば、個人のビジネス(コンサルなど)に展開することもできるようになります。
トレンド記事の存在意義
トレンド記事の存在意義が全くないかと言われれば、決してそういうわけではありません。
トレンド記事のPVが激増するということは、それだけニーズがあるということです。
世の中の大半の人は、自分の人生に1ミリも関係しない芸能人の動向に自分の時間を投資し、感情を揺さぶられる傾向があるからです。
別にそれが悪いというわけではありません。
本人が満足しているのであればそれでいいと思います。
トレンド記事のそのものの価値はありません。
しかし、自分がトレンド記事を書くことによって、そういう人達が情報を見つける「時間を短縮する」という価値を与えています。
ただ、せっかく個性を打ち出すことのできるブログというプラットフォームで記事を書くならば、ただ事実を羅列するだけでなく独自の切り口で記事を書く必要があります。
事実を述べているだけの無味乾燥なサイトは、ニュースサイトが一つあれば十分です。
その事実に自分の主観というスパイスを加えることで、他のトレンド記事との差別化ができるようになります。
もしそれができないのであれば、その記事は存在意義のない記事です。
そういうサイトはネット上にいくらでも存在するからです。
トレンド記事の収益化について考える
トレンド記事を書いてPV数が爆発的に増えたことにより歓喜している人がいますが、もし収益化が目的なのであればその姿勢は考えなければなりません。
あなたがブログを書いている目的は収益化したいからですか?
それともPV数を増やしたいからですか?
PV数を伸ばすためだけにブログを書いている人というのはいないでしょう。
PV数を伸ばす必要があるのは収益化につながるからです。
仮にあなたの記事に一日10000アクセスがあったとしても、そこから収益が発生しなければ意味がないわけです。
だから、トレンド記事をどうやってマネタイズするかをしっかり考える必要があります。
一番良いのはアドセンス広告を使うことです。
アドセンス広告というのは、ある程度のPV数を獲得できれば一定の収益が得られるという仕組みになっています。
母数が多ければ、それだけ広告をクリックしてくれる人の数も増えるからです。
トレンド記事というのはターゲティングがしづらいんです。
トレンド記事のユーザーの興味は人によって違うので、どの商品をアフィリエイトするのが適切なのかを判断することができません。
アドセンスはユーザーの興味に合わせて最適な広告を自動で表示してくれるので、ユーザーごとの興味がバラバラであったとしても効率的にマネタイズできます。
もし、アフィリエイトリンクを記事に貼るのであれば、万人受けする商品を貼るのが良いと思います。
報酬が高いからと言って、ニッチな層にしか購入されないような商品リンクを貼っていても、コンバージョンする確率は低いでしょう。
トレンド記事は信頼構築できない
ブログの本質に話を戻しますが、トレンド記事というのは信頼構築が非常に難しいんです。
トレンド記事に訪れるユーザーというのは、芸能人の情報が知りたいのであってあなたの記事が読みたいわけではありません。
おそらく9割以上のユーザーは他の記事を読むことなく離脱していくことでしょう。
そして、そのほとんどがあなたのブログを訪れることは二度とありません。
つまり、瞬間風速的にアクセスが増えたタイミングで収益化できなければ何の意味もないということです。
僕の英語ブログ(サイドバー参照)も、先日スマニュー砲がさく裂しアクセスが爆発的に増えましたが、ほとんどのユーザーは直帰だったため、ユーザーエンゲージメントがめちゃくちゃ悪くなってしまいました。
もちろんアクセスが増えるというのはいいことですが、収益化できていないのであればゴミ記事と変わらないわけです。
Googleの評価が客観的な価値
トレンド記事の取り扱いで気を付けないといけないのは、放置しておくと「サイトの価値を下げる可能性がある」ということです。
サイトの価値が下がるということは、Googleの評価が下がるということです。
トレンド記事というのは同じような記事が無数に存在します。
コピペじゃなかったとしても、同じような内容の記事がネット上にたくさんあるのであれば、その記事の持つ価値は低いというのは容易に想像できます。
そしてトレンド記事はサイト構築の面から見ても邪魔な存在です。
Googleから評価されるサイトというのは、「サイトのテーマが一貫しているサイト」です。
言い換えると、クローラーが「これは○○について書かれたサイトだな」ということがわかるサイトということです。
例えば僕の英語ブログを例にとってみます。
カテゴリ名を上位表示させたいキーワードで作成します。
僕の場合だと「海外就職」です。
その「海外就職」というカテゴリーに記事を格納していくことにより、「海外就職」というカテゴリーがパワーを持つようになります。つまり、Googleからの評価が高くなるということです。
さらに大切なのがブログタイトルです。
ブログタイトルにも上位表示させたいキーワードを含ませることが大切です。
僕の場合であれば「ビジネス英語」、「海外就職」、「海外移住」などです。
クローラーの立場になって、下の階層から僕のブログを解析してみると以下のようになります。
海外就職の記事→海外就職のカテゴリ→海外就職のトップページ
つまり、クローラーは僕のサイトを見て「このブログは海外就職について書かれたブログだな」という判断をすることになります。
グーグルはE.A.Tをサイト評価の基準として重きを置くようになりました。
E.A.Tとは専門性、権威性、信頼性のことです。
つまり、クローラーに僕のブログを「海外就職について書かれたブログ」であると認識されることによって、専門性、権威性、信頼性が上がっていくというわけです。
トレンド記事を書いているブログのサイト構成を考えてみてください。
ある時はトレンド記事、ある時は筋トレの記事、ある時はレストランレビュー、またある時はビジネス関連の記事など。
そういうブログはクローラーからしても「このブログは何について書かれたブログなんだろう?」と判断が難しいわけです。
そういうブログは当然評価も低くなります。
トレンド記事を放置しておけば、ブームが過ぎても多少の検索流入は望めるかもしれません。
でも、先ほどお話したように、トレンド記事に訪問するユーザーは芸能人の記事が読みたいだけです。
そんな人が検索流入しても何の価値もありません。
だったら、そういう記事はさっさと削除したほうがいいんです。
Googleの評価は客観的に見た自分のブログの価値です。
はてなブログ経由などで流入してくるユーザーというのは、自分の価値基準がそれぞれあります。
つまり、「はてなブログ経由の流入」は主観的な価値と言えます。
自分のブログのGoogle評価が低いのであれば、それは客観的に見て自分のブログに価値がないということです。
トレンド記事は自分のブログの価値を下げることにもつながるので、賞味期限が過ぎたらさっさと消したほうが長期的に考えても得策です。