
海外に長く暮らしていると、日本にいた頃には見えなかった景色が見えるようになります。
僕の場合、今年離婚して次男が日本に行ってしまったことで、日本の今後について考える機会が増えました。
今後日本はどうなっていくのか?
そしてなぜこんなことになってしまったのか?
このようになってしまった原因はいろいろあるので、軽く触れる程度に留めておきますが、これから我々個人がどのように生きていくべきなのかを考えてみたいと思います。
- 中国人の渡航自粛による損失は約2兆円
- 止まらない物価の上昇と円安
- 日本の根幹産業の自動車業界の不振
- 人口減少により失われるお金
- 副業する人が増えると...
- デススパイラル
- 茹でガエル現象とパンとサーカス理論
- 自分で生きる力を身に着ける
- 先を見据える力を身に着ける
中国人の渡航自粛による損失は約2兆円
中国人が日本への渡航を自粛していますが、それによってもたらされる経済損失は約2兆円と言われています。
「観光業は全GDPの2%程度だから大したことない」
という意見もあるようですが、Geminiによるとこれは極めて浅い見立てだそう。
経済のドミノ効果によって観光業だけでなく、周辺の関連業界にも被害が及ぶからです。
業績が悪くなれば、倒産やリストラなどにつながり、職を失った人々の経済活動は縮小します。
その結果、消費が落ち込んでしまいさらに不景気が加速してしまうのです。
止まらない物価の上昇と円安
日本では物価が上がったと言われていますが、アメリカやカナダ、ヨーロッパの国からすると日本は物価が安い国です。
かつては輸出大国だった日本も、今ではエネルギーや農作物を海外からの輸出に依存しつつあり、円安によって人々の日常生活はさらに苦しくなってしまうのです。
ただでさえ物価が高い海外から円安で輸入をすれば、必然的に日本での物価も上昇してしまう。
日本人の収入が増えているわけではないので、生活がひっ迫することになるのは火を見るより明らか。
ちなみに2020年頃は$1=¥100前後でしたが、今はだいたい¥150ほどに落ち着いています。
$100,000=1千万円だったのが、650万円ぐらいまで減ったということです。
何もしてないのに350万円ほどお金が減っているのです。
日本の根幹産業の自動車業界の不振
自動車産業は日本のGDPの約10%を担う重要産業であり、全労働人口の約10%にあたる550万人がこの業界に従事していると言われています。
2025年に約400社が倒産したことからも、自動車が売れなくなってきていることがわかります。
都会に住む人は自動車を買う余裕も必要性もないから車が売れない。
車が必須である田舎からはどんどん若者が出ていく。
この傾向は今後ますます加速するため、2030年頃には事態はより深刻になると考えられています。

自動車業界が不振に陥ると日本の経済にとっても大打撃。
車が売れない
↓
リストラorコストカット
↓
消費活動が落ち込む
↓
さらに景気が悪くなる
このような図式になっているのです。
人口減少により失われるお金
2025年日本の人口は95万人減りました(外国人含まず)。
大部分は高齢者の方ですが、高齢者の方が亡くなることで削減される社会保障費よりもその方たちが消費する金額の方が大きいため、人口減は経済的損失につながります。
95万人人口が減ることによる損失は約1.3兆円。

この1.3兆円は本来消費されるはずだったお金なので、どこかの会社がこれらの売上を失っているということです。
ちなみに空き家問題も深刻ですが、身寄りがいない場合など引き取り手がなく、解体にもお金がかかるため放置されます。
身寄りがいても固定資産税などの問題で相続しない人もいるそう。
もし1億円で購入した家なら、その1億円が0円になるということ。
つまり、どんどんお金が減っているということです。
副業する人が増えると...
不景気になると副業をする人が増えます。
会社の給料だけでは生活するのがやっとだからです。
副業を始める人は今後ますます増えていくでしょう。
副業を始めると何が起こると思いますか?
家族時間や娯楽時間が減ります。
娯楽に使うお金も時間も余裕がなくなるので、エンタメ業界は今後厳しい状況になっていくでしょう(若者の減少も影響)。
すぐにではないですが、5~10年後にはかなり売上が落ちているかもしれません。
副業を始めると家族と過ごす時間が削られます。
その結果、夫婦仲が悪くなり離婚率が高くなることも想定されます。
「お金がない」ことは離婚原因の上位にランクインしています。
デススパイラル
これは少し遠い未来の話になると思いますが、少子高齢化がさらに深刻になると何が起こると考えられるでしょうか?
年金受給年齢の引き上げや受給額の減額(もしくは消滅)でしょう。
そうなると、人口の大部分を占める高齢者はお金を使わなくなります。
消費が落ち込みますます不景気が加速します。
若者はその煽りを受けるだけでなく、高齢者を支えるための負担はさらに増える。
その結果、若者もお金を使わな(使えな)くなってしまうわけです。
そして、景気の悪化はより一層深刻に。
この負の連鎖をデススパイラル(死の螺旋)と呼ぶらしいです。
茹でガエル現象とパンとサーカス理論
こういった状況に危機感を感じている人はまだ少数。
これは茹でガエル現象によるものではないでしょうか?

今この瞬間に困っているわけではない。
不満はあるけれど不自由のない生活はできている。
しかし、知らず知らずのうちに危機的状況は迫っているのです。
でもぬるま湯につかっているから気づかない。
それに気づいてアクションを起こした人だけが、これからやってくる時代を生き抜くことができる人ではないでしょうか?
このようなことになってしまったのは、いろいろ原因があるかと思いますが、その中の一つに「パンとサーカス理論」があるのではないかと考察しています。
「パンとサーカス」とは、古代ローマの権力者が、市民に食料(パン)と娯楽(サーカス)を提供することで政治への関心を失わせ、支配を維持した政策を指します。これは、現代では愚民政策の比喩や、政治的批判をかわすための手法として用いられます。
現段階で食うものに困っている日本人はごくわずか。
海外に住むようになって感じたのは、日本はエンタメ(娯楽)がずば抜けて発展しているということ。
テレビ番組は面白い(かった)し、ゲームやアニメなどもほとんどは日本が発祥。
娯楽施設も充実しています。
海外は娯楽施設も大したことないし、ショッピングセンターはあっても面白みがない。
(シンガポール除く)
食うものに困っておらずエンタメが充実していると、人々はそれに夢中になり、政治に関心を示さなくなります。
これがパンとサーカス理論です。
若者の政治への関心は世界的に見ても低い水準。
そのくせ赤の他人である有名人のスキャンダルには強い関心を示します。
海外はテレビ番組が面白くないので、有名人というのはいわゆるセレブみたいな人が大半で、日本の「お笑い芸人」みたいな立ち位置の人は少ないです。
自分で生きる力を身に着ける
仮に副業や起業をやらないとしても、自分の市場価値を高めることは必須の時代になっていきます。
会社は業績が悪くなると使えない人材を排出する。
自分の能力や存在価値が低ければその対象になってしまうのです。
AIがさらに進化し世の中に普及すれば、実力のない人は淘汰されていくでしょう。
仕事が変わったとしても、自分自身の価値は変わらないので、同じような収入の仕事にしか就くことができず生活はずっと苦しいままなのです。
もし今後ずっと会社員のまま生きていくとしても、知識やスキルを磨き自分の市場価値を高めないと下手したら人生詰む可能性もあります。
先を見据える力を身に着ける
変化の激しい今の時代は先見力も重要。
先を見据えて行動しないと、気づいたときには手遅れになってしまいます。
大局的視点を身に着ける必要があるのです。
成功者と呼ばれる人たちは、物事を大局的に見る力に優れています。

コロナ前後にオンライン起業を始める人が急増しました。
その大半は失敗し会社員に戻っています。
しかし、会社員に戻ったとしても収入は上がらず(今後も上がる見込みがない)、物価はどんどん上がり生活が苦しくなれば、再び副業や起業を始めることになるでしょう。
おそらくあと数年すれば、コロナ時期にオンラインビジネスに失敗した人たちが再び大量に舞い戻ってくると予想しています。