1月ごろからClubhouseという音声アプリが、
めちゃくちゃ流行りだしました。
メディアでも取り上げられ
芸能人の利用者も多いことが、
流行の起爆剤になったのではないかと思います。
ミーハーな起業家たちもこぞって配信を始めだしました。
「これから音声媒体の時代がやってくる」
と言われるようになりましたが、
Clubhouseを利用する人はたくさんいるのに、
なぜかポッドキャストは利用しないという不思議。
僕も自身のポッドキャストチャンネルで、
Clubhouseについて何度か言及しています。
僕の予想ですが、
Clubhouseはすぐに流行らなくなると思います。
今年の年末には下火になっているのではないでしょうか。
今日の記事ではその理由についてお話ししていきます。
Clubhouseは海外では全然流行ってない
日本では流行しているClubhouseですが、
海外ではその名前を耳にすることはほとんどありません。
日本では最近Clubhouse攻略に関する
教材や電子書籍を出す人が増えましたが、
海外ではほぼゼロに近い状態です。
Amazon Canadaで「Clubhouse」で検索してみたところ、
たったの1冊もそういった書籍は見つかりませんでした。
ちなみにYoutubeで「Clubhouse sucks(最悪)」で検索すると、
たくさんの動画がヒットします。
↓
念のため「Clubhouse awesome(すごい)」で検索してみましたが、
1件も動画はヒットしませんでした。
いかに日本と海外で温度差があるかわかります。
Clubhouseがコケる(廃れる)と思う理由
①流行っているから
流行というのは必ず廃れるもの。
今までブームと呼ばれたもので、
今でも流行っているものってあるでしょうか?
ちょっと前にタピオカブームがありましたが、
今でも日本ではタピオカって流行ってますか?
一発屋のお笑い芸人もブームが過ぎると、
その大半がテレビから姿を消します。
流行(ブーム)というのはそういうものです。
流行する者は飽きられるのも早いのです。
ジワジワと人気が出るのが理想だったのですが、
Clubhouseは幸か不幸か爆発的に流行ってしまいました。
②コンテンツが積みあがらない
配信者としてのデメリットは、
コンテンツが積みあがらない事です。
Clubhouseで配信した音声は、
その後媒体上に蓄積されることはありません。
いわゆるフロー型のプラットフォームです。
何百本、何千本音声を投稿しようが、
それらのコンテンツが残ることはないのです。
つまり、Clubhouseで配信したければ、
常に時間と労力を消費しなければならないということです。
時間に余裕のある人はそれでも大丈夫でしょうが、
忙しい人に毎回Clubhouseに割く時間の余裕はないでしょう。
③スケジューリングの問題
今のところ対談形式でClubhouseを配信している人が多いようです。
もし対談形式で配信する場合、
自分だけでなく相手の都合も考慮する必要があります。
自分が都合よくてもパートナーの都合がつかなければ、
配信したくてもすることができません。
もしずっとお互いのスケジュールが合わなければ、
配信できない期間が長く続くことになります。
④オンデマンドで聴けない
今度は利用者側から見たデメリットです。
リアルタイム配信しかできないということは、
オンデマンドで聴くことができないということです。
「○月○日〇時から放送します」
これではテレビ放送と変わりません。
もし聞きたい配信があったとしても、
都合がつかなければ聞くことができません。
海外のとある女性起業家は、
「非常に興味のあるトピックだったけど、
放送の途中からしか聞くことができなかった」
と不満を漏らしています。
もし番組の途中から聞いた場合、
興味のある話題だったとしても、
番組の最初から聞き直すことはできません。
ちなみにポッドキャストはストック型媒体で、
過去の放送を何度でも聞くことができます。
Youtubeに慣れてしまっているユーザーに、
非オンデマンド型の媒体が果たしてどこまで受け入れられるのか?
僕のように海外に住んでいる配信者の場合、
リアルタイム配信をしても日本の人々が寝てる時間だったりします。
⑤iPhoneでしか利用できない
もしこのアプリがAndroidでも利用できていたら、
ひょっとしたら状況は違っていたかもしれません。
Clubhouseが流行りだした時点で、
Androidユーザーを取り込めなかったのは、
致命的な失策だったように思います。
人々のClubhouse熱が冷め始めたころに
Androidも利用できるようにしたとしても、
流行時に比べると利用者の数は増えないでしょう。
参加を招待制にすることで大衆の承認欲求を満たすという狙いでしょうが、
それも裏目に出ているような気がします。
招待制にすることで利用者増加にブレーキをかけてしまうからです。
もしパブリックに対してオープンにしておけば、
流行時に爆発的に利用者を増やすことができたはずです。
配信者ならまだしも視聴者まで招待制にする必要があったのか疑問です。
招待制にすることで選民意識を刺激したかった思われますが、
結局普通の人もたくさん招待されているので、
特にプレミア感もまったく感じないという結果になってしまいました。
まとめ
プラットフォームはコンテンツがすべてです。
芸能人がClubhouseに飽きて利用しなくなり、
コンテンツ提供者が減ると媒体がつまらなくなり、
利用者の数が激減します。
利用者の数が減ると「やる理由」もなくなるので、
配信者の数も減るという悪循環に陥ります。
ユーザーの様々なニーズを満たすために、
多種多様なコンテンツが提供できることが、
プラットフォームとしての理想です。
果たして来年の今頃Clubhouseはどうなっているのか?
今後の展開が楽しみです。