コロナウィルスの一連の騒動を見ていて思うのは、
まだまだTVの持つ力は大きいということです。
インターネットが普及していなかった時代は
テレビや新聞ぐらいしか世の中のことを知る手段がありませんでした。
だからこそ、テレビの持つ権威はすごかったわけですが、
インターネットが発達した今の時代になっても
いまだにTVに絶対的な信頼を置いている人が多いのが驚きです。
「マスクが売り切れです」という情報を聞いてマスクを買いに走ったかと思えば、
「トイレットペーパーがなくなる」と聞いてトイレットペーパーを探し回る。
我々は情報を発信する側の人間なので、
受動的な姿勢で情報を受け取り、「煽られる側の人間」になってはいけません。
TVで得られる情報はネットで得ることができます。
情報ソースとしてのTVの役割はもう終わりました。
受動的に情報を受け取っている限り、永遠に煽られる側の人間のままです。
得る情報を自分で選択しないということは、
自分のゴールに関係のない情報まで入ってきてしまうことになります。
TVに煽られる大衆
毎年のように若者が成人式で暴れていますが、
それは彼らがTVの情報によって煽られているからです。
おそらく初めてそのような出来事が起こったのは、
今から20年近く前だったと思います。
若者が成人式で暴れているのがニュースになり、
翌年から毎年のように全国各地で同じ出来事が多発するようになりました。
はじめてその事件が起こる前はそのようなことはいっさいなかったのに、です。
事件の報道を見た若者が翌年にそれを真似して同じ事件を起こす。
それがニュースとなりそのニュースに煽られた若者が翌年成人式で暴れる。
僕はあのニュースを見るたび「報道しなきゃいいのに」といつも思っていました。
何のイベントだったか忘れましたが、何かのスポーツに歓喜した大人が大阪の道頓堀川に飛び込んで死亡するという事故がありました。
あれもさんざんTVで道頓堀川に飛び込む人々の映像を流していたから、
それに煽られた人が次々と川に飛び込むようになったのが原因です。
最近タピオカが日本で流行っていましたが、
人々は本当にタピオカを欲していたから行列に並んだのでしょうか?
彼らが本当に心からタピオカジュースを欲していたならば、
ブームになる前から行列ができていてもおかしくありません。
結局のところはTVの情報に煽られているだけです。
煽られる側の特徴
TVの情報に煽られたり周りの人に流されやすい人には共通点があります。
それは「思考停止している」ということです。
自分の軸を持っておらず、自分の頭で考えることをしないので、
簡単にマインドコントロールされてしまうのです。
日本が戦後復興するためには、上の人間の指示に従順に従うロボット人間が大量に必要でした。
日本の教育システムはロボット人間を作るための教育です。
言われたことに疑問を持つ余地をあたえず、
ただ黙って従わされるように子供のころから教育を受けているから、
自分の頭で考えることのできない人間が大量に増えてしまったのです。
英語を学んで海外の情報に触れろ
別のブログで書きましたが、
以前鳥インフルエンザが流行った時もマスクが売り切れるという出来事がありました。
僕はその光景に非常に違和感を覚えました。
どのテレビ局を見てもまったく同じ映像を使っていたからです。
まるで「海外ではすべての人がマスクをしていますよ」と言わんばかりに。
その情報に翻弄された人々がマスクを買い込んだ結果、
店頭からマスクが消える事態になったのです。
「鳥インフルで死者が出た」という情報で人々はさらに恐怖を煽られましたが、
普通のインフルエンザだって死者はでるわけです。
でも人々はそんなことを疑いもせず煽られるだけ。
はっきりいってTVの情報はかなりバイアスがかかっているので、
真に受けない方がいいです。
海外の情報に触れることができれば、
状況を客観的に判断できるようになります。
例えばこのサイト↓
これは今適当にググって見つけたサイトですが、
ここにコロナウィルスの予防について以下のような記述があります。
Health officials have urged Canadians to practise good hygiene in order to limit the transmissions of all viruses — including the flu.
“Right now, there’s no advice for any other broader measures, like everyone should wear a mask or things like that,” Hota said. “There’s no need for it, and there’s no evidence if that even works.”
赤字の部分を読んでみてください。
「みんながマスクを着用すべきといった対策は必要ない。なぜならそれが効果があるという証拠がないからだ」
ちなみに息子も学校からコロナウィルスに関する注意喚起の書面をもらってきましたが、一言も「マスクを着用しましょう」とは記載がありませんでした。
「自分は日本人で日本に住んでいるから英語は必要ない」
そう言って英語を勉強しないことを正当化できる時代は終わったのです。
今の時代、日本語しか理解できないのはリスクとも言えます。
コロナウィルス騒動から読み取る顧客心理
あなたはこの一連の騒動でどのような反応を示しましたか?
①情報に煽られて振り回された
②何も感じなかった
③発信する側として客観的に状況を見ていた
あなたが情報発信者ならせめて②でいてほしいです。
実は、このコロナウィルス騒動から
ビジネスにも役立つ顧客心理と言うものが読み取れるのです。
昨日の記事である書籍をご紹介しました。
この書籍の中で生命の8つの躍動=Life Force8というものがあります。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
- 食べ物、飲み物を味わいたい
- 恐怖、痛み、危険を免れたい
- 性的に交わりたい
- 快適に暮らしたい
- 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない
- 愛する人を気遣い、守りたい
- 社会的に認められたい
このLife Force 8(LF8)は人間に生物学的にプログラムされている欲求です。
このLF8に訴えかけることができれば、人間を行動させることなど簡単です。
例えば、今回のコロナウィルス騒動で考えてみましょう。
マスクやトイレットペーパーを買いに走る人が多いのは、
3の恐怖を刺しているからです。
恐怖といっても「手に入らないかもしれない」という恐怖です。
商品を販売するときに限定性をつけるのと同じ理屈です。
そしてマスクが売り切れてしまったのは、1の「生き残りたい」という欲求です。
トイレットペーパーは5の「快適に暮らしたい」に該当します。
おそらく今、マスクやトイレットペーパーを販売すれば、
5倍~10倍の価格でも売れるでしょう。
それは人間の最も強い欲求であるLF8を刺激しているからです。
その他「みんながやっているから」というバンドワゴン効果という概念も、
この書籍の中では紹介されています。
こういうことを知らないままでいると、
あなたは永遠に煽られる側として生きることになります。
今回の騒動を客観的に見ていれば、
どういうアプローチをすれば商品が売れるのかが簡単にわかるはずです。
我々情報発信者は、間違った情報に煽られている人々に救いの手を差し伸べる側の人間です。
あなたも情報発信を通して困っている人々を救ってあげてください。