先日、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の開発者であるNeilから以下のメールが届きました。
Ubersuggestの仕様が変わり、無料で使える機能(範囲)が増えたそうです。
コロナウィルスの影響でビジネスに大打撃を受けている人々に対する配慮のようです。
ということで今日はUbersuggestの使いかたについて、
改めて解説していきたいと思います。
Ubersuggestの概要については以前にこちらの記事で解説していますので、
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
UbersuggestのYoutube動画
開発者Neil PatelによるUbersuggestの概要説明です。
Ubersuggest旧仕様との変更点
Ubersuggestはこちら。
以前は有料版を使わないと利用できなかった一部の機能が使えるようになりました。
Ubersuggestの具体的な説明に移る前に、
旧仕様との変更点について見ていきたいと思います。
まだ一部開放していない機能もありますが、近日中(7日以内)に無料版でも使用できるようにするものもいくつかあるそうです。
ちなみにUbersuggestの採算を取る場合、月に20万ドル(約2000万円)のコストがかかり、それをペイするのに約1年かかるそうです。
しかし、この世界的なコロナウィルス騒動を見て、
Neilが一肌脱いでくれるようです。
過去データが12か月前までさかのぼって見れるようになった
以前のUbersuggestは無料版だと過去3か月までのデータしか見れませんでしたが、
今回の仕様変更により無料版でも過去12か月までさかのぼってデータが見れるようになりました。
キーワードがたくさん見れるようになった
以前よりも表示されるキーワードの数が増えました。
ただし、サーバーコスト節約のためログインした状態でないと見ることができません。
無料アカウント登録がまだの人は必ず登録しておきましょう。
コンテンツ候補・トップページの表示数が増える
これはまだ運用が開始されていませんが、一週間以内には利用できるようになるようです。
コンテンツ候補とトップページ(SEO)の項目で表示される情報量が、
以前よりも4倍増えるそうです。
トップページとは簡単に説明すると、
どのページに一番検索エンジンからの流入があるかを示した一覧のことです。
【2020完全版】Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の使い方を徹底解説
使い方の説明に入る前にこちらをご覧ください。
以前僕はこのようなツイートをしました。
ツイッター上には、「たった××で××円(PV)達成」みたいなのがたくさんいるけど、ubersuggestとか使えば嘘かどうかなんて簡単に見破れるから。
— アポロ (@ApolloJustice16) February 11, 2020
とある人物のブログ分析したら月間検索流入が1だった(笑)
数千人フォロワーがいるけど、それだけたくさんの人が騙されてるってことなんだよなー。
ちなみにこのツイートで言及している人物は、
月収100万円を達成したと公言しています。
このツイートをした時点では月間のオーガニックトラフィックが1でしたが、
現在はこのようになっています。
8倍に増えてる(笑)
ツイッター上には数々の詐欺師が存在しますが、
ツールを使えば簡単に嘘を見抜くことができるんです。
ちなみにブログの中身は普通のブログです。
ブログを見れば本物かどうかなんて簡単に見抜けると思うんですが...。
でもまー、こんな人にも数千人のフォロワーがつくのだから、
いかに思考停止した人が多いかということがわかりますね。
詐欺師に騙されたくない人はこちらの記事を読んでください。
キーワード検索
キーワード検索機能の説明の前に、画面に表示されている用語の解説をします。
- VOL・・・検索ボリューム
- CPC・・・(広告)クリック単価
- PD・・・有料検索の難易度(広告主)
- SD・・・上位表示のSEO対策の難易度(サイト管理者)
SD(SEO Difficulty)は被リンクだけをベースに算出しているため、
コンテンツの質やその他の上位表示アルゴリズムは考慮されていません。
青枠で囲った「サジェスト」をクリックすると、
検索ワードのロングテールキーワードの候補が表示されます。
キーワードを探すときに使われるもっとも一般的な機能です。
「関連」タブで表示されるのは、
キーワードと同じトピックで使われることの多い語句の一覧です。
「ダイエット」というキーワードを入力した場合、
ここに表示されるリストの中には「レストラン」という語句が表示される
といった感じです(上記はただの想定なので実際は違います)。
「疑問」タブをクリックすると、キーワードを含む疑問形の検索ワード一覧が表示されます。
「関係」タブをクリックすると、キーワードに関係のある語句が表示されます。
「関連」と非常によく似ていますが、
「関連」は同じトピックでよく使われる語句を表示する機能だったのに対し、
「関係」は関係のある2つのコンセプトを1つのキーワードにまとめたものです。
例えば、「SEOツール」というキーワードの場合、
「関係」タブで表示される候補として「Wordpress」などが考えられます。
その場合、「関係」タブで表示されるキーワードは、「WordpressのためのSEOツール」といった感じです。
コンセプトに類似性のある2つのキーワードが1つにまとまってますよね?
ただ、この機能の精度は低いので、日本語の場合正しく表示されないことが多いです。
「比較」で表示されるのは、キーワードに相対する言葉の一覧です。
ただこれも日本語の精度は低く、正しく表示されないことがあるようです。
そもそも相対する概念が存在しないキーワードもあります。
コンテンツ候補
「コンテンツ候補」で表示されるのは、
そのキーワードで検索流入がたくさんあったり、
被リンクをたくさん獲得していたり、
SNSで多数シェアされているページの一覧です。
これでライバルチェックをすれば、
どういうサイトが上位表示されやすいのかを理解することができます。
フィルター機能もあるので特定のキーワードを含めたり除外したり、
SNSのシェア数を絞り込んだりすることもできます。
流入見込み欄にある「キーワード」を検索すると、
そのページがどんなキーワードで上位表示されているかを、
一覧表示で確認することができます。
ドメイン概要
こっちが僕のメインブログの「ドメイン概要」です。
さっきの詐欺サイトと比べるとだいぶマシですね。
サイト(ブログ)全体のデータを見たいときは、この「ドメイン概要」をクリックします。
でも月間オーガニックトラフィックの数が全然かみ合ってないんですよね。
この記事に貼ってるサチコのデータによると、
1日だいたい最低でも60アクセスが検索エンジン経由で発生しています。
つまり、月間トラフィックは約2000あることになるのですが、
なぜか全然違う数値が表示されています。
ブログ自体のPVは月間12000アクセスぐらいです。
「オーガニックキーワード」はGoogleで検索結果に表示されているキーワードの合計数です。
ただし、上位表示されているという意味ではありませんので誤解なきようお気を付けください。
「ドメインスコア」は被リンクの質と数を数値化したものです。
質の高いリンクをたくさんもらっているとスコアが高くなります。
このメインブログは僕の持っている3つのブログの中でも、
一番ドメインスコアが低いです(一番高いのはこのブログ)。
「被リンク」は被リンクの合計数を表しています。
被リンクをクリックするとさらに詳細な情報が見れます。
↓
参照ドメインのところに表示されているgovとeduというのは、
一般的に質の高いTLD(トップレベルドメイン)と言われています。
政府機関(gov)や教育機関(edu)が使うドメインのことです。
検索結果に表示されているキーワードを棒グラフにして表したものです。
ページ表示速度を表したものです。
はてなブログは遅めだと思いますが、それにしてもひどいですね...。
「SEOトップページ」では、
サイト(ブログ)の中で検索流入が多い上位ページを一覧表示してくれます。
「SEOキーワード」では、そのブログがどういうキーワードでランクインしているかを確認することができます。
サイト監査
「サイト監査」ではSEOに関する情報を調べることができます。
SEO的に問題のあるページを調べることもできます。
この数字をクリックするとさらに詳細な情報が見れます。
こちらが詳細を表示したものです。
ただ、この情報の信ぴょう性は「?」です。
僕のメインブログは間違いなくサイトマップは送信されているし、
SSL証明書(https化)も問題なくできています(ドメインの期限も最近更新したばかり)。
他のブログも見てみましたが、いくつか「?」と思うような項目があったので、
必ずしもこの情報が正しいというわけではなさそうです。
Googleの拡張機能もある
いちいちUbersuggestを開くのが面倒という人は、
Google Chromeの拡張機能としてインストールしておくといいです。
Google Storeで「Ubersuggest」と検索すると、
無料の拡張機能が見つかります。
詳しい設定の仕方や使い方はこちらの動画で解説してくれています。
拡張機能をインストールすると、
Googleで検索をした際に以下の画像のように表示が変わります。
被リンクの数まで表示してくれます。
画面右側にはキーワードアイデアも表示されるので、
コンテンツ作成の際に非常に役に立ちます。
まとめ
Ubersuggestは基本的に海外のSEO業界のためのツールなので、
日本語モードの精度は低めの印象があります。
僕はあまり使うことはありませんが、
いろいろいじってみると新しい発見があって面白いです。
初心者でもカンタンに使うことができるので、
無料で使えるツールを探している人はぜひ使ってみてください。