紹介されているものの一つにアンカーテキストがあります。
アンカーテキストについてご存知ない方はこちらのサイトをご覧ください。
「アンカーテキスト 2019」で検索すると、
上位表示されるサイトの多くが、
「アンカーテキストはSEO対策に重要である」
と説明しています。
しかし実際のところ、SEO対策におけるアンカーテキストの役割は重要でなくなってきており、その事実は海外のSEO専門家の間では常識となっています。
Fact is, more SEOs are making serious studies of co-citation and co-occurrence due to the fact that Google has several times declared the diminishing value of exact keyword anchors.
「Googleはキーワードアンカー(アンカーテキスト)の重要性を徐々に減らしていくと何度か宣言している」とここには記されています。
同じようなことが複数のサイトで語られています。
アンカーテキストに代わるものとして重要視されているのが、
今日ご紹介するCo-citation(コサイテーション)です。
こちらの記事をご覧ください。
Co-citation登場の歴史
Coは「共に・一緒に」を意味する接頭辞で、
CitationはCite(引用する)の名詞形です。
日本語訳するなら「共引用」といったところでしょうか。
実はこのコサイテーションの概念は最近登場したものではなく、
2013年頃に海外のSEO業界で議論されるようになった概念です。
「co-citation」というキーワードで
海外の検索エンジンで検索をすると、
2013年頃のサイトが複数上位表示されます。
旧来のCo-citation
実は2013年当時と現在とではコサイテーションに関する認識が変わっています。
2013年当時のCo-citation①
こちらが2013年のコサイテーションを説明する図になります。
Site AとSite BはSite CとSiteDを参照先としてリンクを貼っています。
そしてSite AとSite Bはリンクで結ばれていません。
このとき、SiteAとSiteBは直接リンクで結ばれていませんが、
この2つのサイトには被リンク関係が発生しており、
その状態のことをコサイテーションと呼びます。
つまり、被リンクとは必ずしも直リンクされている場合のみ発生するというわけではないということです。
2013年当時のCo-citation②
こちらがコサイテーションを示す図のその②になります。
この図ではSite AからSite BとSite Cにリンクを飛ばすことで、
Site BとSite Cの間にコサイテーションが成立しています。
コサイテーションが成立するための条件
子サイテーションが成立するためには条件があります。
そうでなければこの仕組みを悪用して、
被リンク獲得をしようとする人間が出てくるからです。
とにかく片っ端からリンクでつないでいれば、
コサイテーションが発生するというわけではありません。
co-citationとしてGoogle認識してもらうためには
、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
- 上記図①の場合:それぞれのサイト(Site A,B,)が言及先として同じサイト(Site C,D)を参照していること
- 上記①②に共通:3つのサイト(Site A,B,C)がそれぞれ同じトピックについて論じていること
2つ目の条件は必ずしも同じキーワードを含んでいる必要はなく、
共起語や関連語が使われている場合でもOKです。
ちなみにこの2つの条件は、
2019年現在のco-citationの条件としても適用されています。
2019年現在のco-citation
2019年現在の子サイテーションに対する考え方は、
基本的に2013年当時と変わっていません。
大きく違う点は「必ずしもリンクで結ばれている必要はない」という点です。
リンクで直接結ばれていなかったとしても、
サイト名を言及するだけでもコサイテーションが成立します。
例えば、サイトAとサイトBが「サンプルブログ」という名称のブログ名を記事内で言及している場合、この両者にはコサイテーションが発生するということです。
サイトAとサイトBからサンプルブログにはリンクが貼られていません。
2020年のSEO対策について書いたこちらの記事でも、
同じ内容のことが書かれています。
Googleの精度は年を追うごとに高まってきているので、
記事の中に何が書かれているかまで正確に読み取ることができます。
記事内でサイト名(ブログ名)について言及されるということは、
そのサイトへリンクを貼っているのと同じようなものです。
知名度があるから言及されるわけだし、
言及するだけの価値があるからサイト名を名指しされるわけです。
つまり、リンクを貼られるのと同等の価値があるということです。
今後の展望
co-citationに対するSEO対策は被リンク獲得と同じです。
多くのサイトから参照してもらえるようなサイトを
目指したブログ運営が必要になるということです。
先日E.A.Tの重要性についてどこかの記事でお話しましたが、
多くのサイトから言及されるということは、
専門性・権威性・信頼性が高いことと同義です。
これらの条件を満たすためには、
ある分野に特化して記事を書いていくのが良いです。
いわゆる特化ブログというやつです。
今後はますますE.A.T至上主義が加速してくと予想されます。
「上位表示には良いコンテンツを作ること」と言われて久しいですが、
これからは良いコンテンツを持っているサイトはどんどん成長し、そうでないサイトはどんどん縮小していく、という二極化が進んでいくものと思われます。