ポジショニング戦略の第一人者、アルライズとジャックトラウトの著書の中に「犠牲の法則」というものがあります。
犠牲という表現は変な自己暗示がかかるので、
僕はこの法則をトレードオフの法則と呼ぶようにしています。
ビジネスに精通している人であれば、この法則を知っているのではないかと思います。
この法則は成功者の間では常識になっています。
トレードオフの法則は、ブログ運営に対して非常に役に立つ考え方です。
なかなか結果が出ずに悶々としている人は、
今日の記事を読むことで前向きな気持ちになれるでしょう。
トレードオフの法則とは?
トレードオフの法則とは、「何かを得るためには何かを犠牲にしないといけない」という自然法則です。
僕たちが何かを手に入れるときはお金を払いますよね?
お金を犠牲にすることによって、その対価を受け取っていることになります。
会社に所属している人は自分の時間を犠牲にすることによって、
会社から給料というお金を受け取ります。
アルライズやジャックトラウトが提唱しているポジショニング戦略も、
この犠牲の法則に基づいています。
ポジショニング戦略の基本的な考え方は「Niche in Rich」、
すなわち徹底した絞り込みです。
ターゲットを絞り込むということは、
ターゲット以外のマーケットを犠牲にするということです。
しかし、実は絞り込めば絞り込むほど利益が増えるというからくりがあるのです。
それがNiche in Rich(ニッチインリッチ)です。
ビジネスで成功するために犠牲にするもの
ゼロからビジネスを立ち上げる場合、
絶対に犠牲にしなければならないものがあります。
それは時間と労力です。
ゼロスタートの人間には資金力がありません。
したがって広告を打って一気に稼ぐということができないため、
コツコツと時間と労力をかけて地道に結果を積み上げていくしかできません。
ブログやアフィリサイトもPPC広告を打てば、
大量のアクセスを獲得して一気に稼ぐことは可能です。
しかし、初心者がいきなりPPC広告を打つのはリスクがありすぎます。
だから、お金を犠牲にする代わりにコツコツとブログを投稿し続けるしかないのです。
そのためには膨大な時間と労力を投資する必要があります。
ブログで稼ぐことができない理由
多くの人がブログで稼ぐことができず挫折してしまうのは、
このトレードオフの法則を理解していないからです。
大きなリターンがほしければ、
それに見合っただけの何かを犠牲にしなければなりません。
しかし、ほとんどの人は楽して稼ぎたいと思っているのが実情です。
「お金(リターン)は欲しいけど、時間や労力は犠牲にしたくない」
これでは稼げるわけがありませんね。
何も犠牲にしないから当然リターンもありません。
こういう思考だからこそ、「1クリックで」とか「コピペだけで」とか「1日たった5分の作業で」といった謳い文句に飛びつき、詐欺師の餌食になってしまうのです。
このブログを読んでいる人にそういう周波数の人はいないと思いますが。
ごくまれに短期間で大金を稼ぐ人がいますが、
そういう状態は長続きしません。
人生は短距離走ではなく、マラソンです。
一時的にお金持ちになっても、その後お金に困窮するようであれば、
それは決して成功とは呼べません。
ブログは普通のビジネスと違って、上手くいかなくてもリスクはほぼありません。
やるべきことはただ行動するだけです。
行動さえすれば失敗する確率は限りなくゼロに近いのだから、
やらないのはあまりにももったいないと思います。
まとめ
もし今のあなたが満足に成果が出せていなくても心配はいりません。
あなたが投資した時間と労力は、
後からその分に見合ったリターンとして戻ってくるからです。
時間軸が存在する4次元空間には「遅れの法則」というものが働いています。
あなたが行動した分のリターンはすぐに戻ってくるわけではありません。
すぐに結果が出ると思っているから挫折するんです。
多くの人はリターンが戻ってくるまで待ちきれずに諦めてしまいます。
成功とは時刻表のないバス停のようなものです。
すぐ近くまでバス(成功)は来ているのに、
ほとんどの人は待ちきれずに自らバス停を立ち去ってしまいます。
今や世界トップクラスの大企業に成長したAmazonも、
ブレイクするまでは毎年赤字を垂れ流していたそうです。
もし、ジェフベソスがその段階で諦めていたら、
今のAmazonは存在しなかったでしょう。
彼が犠牲にしたお金や時間は遅れの法則により、
後から大きすぎるリターンになって彼の元へ戻ってきました。
もし彼が短期的な視点でしか判断できない人間だったら、
赤字を垂れ流していた時点で諦めていたはずです。
でも、それをしなかったのは「絶対にうまくいく」という確信があったからです。
じゃなきゃ赤字企業を継続しようとは思いません。
ゼロから世界トップクラスの企業に成長させることに比べれば、
ブログを継続することなんて簡単もいいところです。
もしあなたが大きな成果を上げたいのであれば、
あなた以外の人がバス停からいなくなっても、
決してバス停を立ち去ってはいけません。