今日の記事では、「直帰率が検索順位に与える影響」や「直帰率と離脱率の違い」や「直帰率の平均」についてお話ししていきます。
グーグルアナリティクスを導入している人は、
自分のブログの直帰率を確認することができます。
アナリティクスの中には「直帰率」と「離脱率」という2つの指標があります。
直帰率は英語でBounce rate、離脱率はExit rateと言います。
「直帰率と離脱率の違いがわからない」という人もいると思うので、
この記事ではこの2つの数値の違いについても解説していきます。
Googleはアルゴリズムの重要指標としてユーザーエンゲージメントをあげています。
小手先のテクニックだけで上位表示を狙っても、
ユーザーエンゲージメントが悪ければランキング上位に表示されることはありません。
直帰率とは?
直帰率とはその名の通り、ページを訪問したユーザーが直帰した比率を表す指標です。
Googleの公式サイトには以下のような記述があります。
直帰とは、サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションのことです。Google アナリティクスの場合、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回だけ発生させたセッションを特に区別して直帰として扱います。たとえば、ユーザーがサイト内のページを開いた後で、そのセッション中に Google アナリティクス サーバーに対する他のリクエストを発生させずに離脱した場合、このセッションは直帰のセッションになります。
あるユーザーがページAを訪問し、
そのまま離脱したら「直帰」としてカウントされます。
ページAから同じサイトの別ページに遷移し、
その後離脱した場合は直帰としてカウントされません。
直帰率の計算方法は以下のようになります。
直帰率=1ページのみのセッション数÷合計セッション数×100
直帰率と離脱率の違い
Googleの公式ページに離脱率について以下のような記述があります。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
こちらの図をご覧ください。
離脱率は「最後にどのページで離脱したか」で計算します。
この図をもとにそれぞれのページの直帰率と離脱率を計測してみます。
Page A:
直帰率50%(1/2) 離脱率33%(1/3)
※Session2のPageAランディングページでないため、
直帰率のカウント対象となりません。
Page B:
直帰率0%(0/1) 離脱率 33%(1/3)
Page C:
直帰率0%(0/1) 離脱率66%(2/3)
直帰率の平均は?
Backlinkoのデータによると、直帰率の平均はブログの場合65~90%で、
Eコマースサイトの場合20~45%と言われています。
Mozによるとブログの場合、直帰率76%以下が良いとされ78%以下が悪いと言われています。
直帰率はSEOに影響ある?
Googleの公式発表によると、「直帰率は検索ランキングに影響しない」と言われています。
Googleが検索順位アルゴリズムの指標として採用しているのはDwell Timeです。
Dwell Timeはページ滞在時間とは違います。
そして、我々が計測することはできません。
詳しくは上記リンクの記事をご覧ください。
直帰率が高いことは良くないことだというイメージがありますが、
必ずしもそういうわけではありません。
そのページ内で問題解決したユーザーが離脱した場合も「直帰」に含まれるからです。
ただ、滞在時間が明らかに短い場合はユーザーが満足して離脱したと見なされません。
Dwell Timeが指標とされているのはそのためです。
直帰率が関係するアルゴリズムにPogo Stickingがあります。
Pogo stickingとは、サイトAを訪れたユーザーが直帰して検索結果ページに戻り、
サイトBを訪れることを指します。
この場合、サイトAはユーザーのニーズを満たすことができなかったと判断され、
検索順位を下げられてしまうというアルゴリズムがあります。
先ほど、「直帰率は検索順位と直接関係がない」とお話ししましたが、
海外のSEO専門家は「間接的に」影響があるという見解を示しています。
こちらは直帰率と検索順位の相関性を表したグラフです。
4位までと5位以降で直帰率に大きな開きがあります。
このデータから「直帰率はランキングは影響する」ということがわかります。
直帰率が高くなる原因
直帰率が高くなるのには様々な原因が考えられます。
これらの原因を適切に対処することで直帰率を改善することができます。
①検索意図とマッチしていない
ページ内にユーザーが求める情報がない場合、
かなりの高確率で直帰率が高くなります。
コンテンツを作成するときは、ユーザーが何を求めているのかをしっかりと考えて、
記事を投稿するようにしましょう。
せっかくユーザーが訪問してくれてもすぐに離脱されてしまうのであれば、
PVは増えてもはむしろマイナスであると言えます。
②レスポンシブ対応していない
現在ネットを利用するユーザーの大多数がスマホ経由です。
Googleのアルゴリズムにも「モバイル最適化」という項目があるように、
スマホに対応したサイトを作ることは必要不可欠といえます。
レスポンシブ対応していないサイトは使いづらいので、
ページの内容が良くても離脱されてしまう可能性が高いです。
③ユーザビリティが低い
ユーザビリティが低い=ユーザーにとって使いづらいということです。
ナビゲーションメニューが設置されていなかったり、
ページを開くなりでかいバナーが表示されるなどは、
ユーザビリティを下げる傾向があります。
細かいことですが、検索ボックスを設置するとユーザビリティが良くなるという情報もあります。
はてなブログ純正の検索ボックスを設置することもできますが、
アドセンスを利用している方はアドセンスの検索ボックスがおすすめです。
↓
個人的には最新記事が表示されていないブログや、
トップページが一覧表示ではなく、
記事が順番に並んでいるタイプのブログは使いづらいです。
➃ページの読み込み速度が遅い
ページの読み込み速度が遅いと直帰率が劇的に悪くなります。
ページ読み込み速度はアルゴリズムの中でも重要視されています。
直帰率が悪化するだけでなく、ページ表示速度そのものが検索順位にも影響します。
ちなみにPage Speed Insightのスコアが重要なのではなく、
読み込み時間が重要なので間違えないように注意が必要です。
はてなブログはWordpressよりも読み込み速度は遅めです。
できる限り、余計な機能を追加しないようにしましょう。
⑤内部リンクが最適化されていない
ページ内に別記事への導線が整備されていないと、
ユーザーが他のページへ移動する確率は低くなります。
つまり、直帰率が悪くなるということです。
関連記事を記事下に表示するだけでなく、
記事内にも内部リンクを貼り、セッションあたりのページ閲覧数を増やす工夫をしましょう。
ただ内部リンクをはるだけでは十分でなく、
そのリンクをクリックしたくなるようなリード文や、
興味性の高いタイトルを付けるなどの施策が必要です。
まとめ
直帰率が高いから悪いというわけではありませんが、
高いよりは低いに越したことはありません。
Googleは直帰率はランキングと関係ないと明言していますが、
今日ご紹介したデータからも分かる通り、直帰率と表示順位は関係あるといってもいいでしょう。