「Kindleでベストセラーをとれば不労所得で大儲けできる」
もしあなたがそんな風に考えているのなら、残念なお知らせがあります。
Kindleでベストセラーを取っても稼げません。
過去にコンサルしたお客さんの中に、上記のような触れ込みでKindle出版塾にウン十万支払った人がいました。
何も知らない人からすると、そういう話を信じてしまうのでしょう。
その人は不労所得で大儲けどころか、月に1000円も稼げていない状態。
本業のビジネスへの申し込みも1件もありませんでした。
ほとほと困り果てて僕のところへ相談にきたわけです。
今日の話は業界のタブーに触れるような内容です。
なぜなら、この「ベストセラー」をウリに荒稼ぎしている人がたくさんいるから。
しかし、前述のお客さんのような人を少しでも減らすために、この記事を書くことにしました
Kindle出版で集客がうまくいかない人はこちらを読んでみてください。
↓
- Kindleベストセラーの条件
- ベストセラーを取るには購入数を増やす
- ベストセラー○冠取りました!
- Kindleベストセラーに価値なし
- ベストセラーを取っても稼げない理由
- ベストセラーを取っても稼げない理由
- 逆効果になる場合も
- ベストセラーよりもロングセラー
- 不正に手を染めるな
- Kindle電子書籍出版無料メール講座
Kindleベストセラーの条件
Amazonの公式ページにランキングに関する記述があります(日本語版なし)。
ここに書いてあることをカンタンに要約します。
- ランキングはユーザーの行動(Activity)によって決まる
- その行動によって(商品ページに)表示される3つのカテゴリが決まる
- キャンセルなどはカウントしない
- ランキングは相対的に決まる
- 1時間ごとに更新されるが反映されるのは24-48時間後
- 過去全体の売上履歴をベースにする
- コンスタントに売れている本は新作や売上が安定しない本よりも変動が小さい
- 人気の本は1冊売れても大して順位は変わらないが、めったに売れない本は1冊売れるだけで順位が飛躍的に上がる
ランキングは相対的である
前述の項目の中から「ランキングは相対的に決まる」という箇所について説明を補足します。
ランキングが相対的ということはつまり、自分の本のパフォーマンスが一切変わらなかったとしても、競合の売上状況によってランキングが上下するということです。
例えば、自分の本が1冊も売れていなかったとしても、ライバルの本が自分よりもパフォーマンスが低ければ、自分のランキングが上がるといった感じです。
ベストセラーを取るには購入数を増やす
Kindleでベストセラーを取るには有料購入数を増やす必要があります。
読み放題(無料)でどんなに読まれたとしても、有料購入がなければベストセラーはとれません。
「1冊も売れない」という人はこちらの記事を読んでみてください。
ベストセラー○冠取りました!
「ベストセラー○冠取りました」
このような投稿を目にしたことはないでしょうか?
結構頻繁に見かけるのではないかと思います。
プロが書いた本を差し置いて、無名の一般人の書いた本がそんなにバカ売れするのでしょうか?
しかも1人ではなく何人も。
普通に考えておかしいですよね?
当然そこには人為的な操作が働いているわけです。
とあるKindleプロデューサーが、「ベストセラー確約します!」と発信しているのをみたことがあります。
ランキングなんて不確定要素が多いのに、なぜベストセラーを確約することができるのでしょうか?
そんなことが言えるのは「(人為的操作をすれば)ベストセラーを確実にとれる」からです。
Kindleベストセラーに価値なし
数えきれないぐらいたくさんの人がベストセラーをいくつも獲得しています。
つまり、ベストセラーの価値が下がっているということです。
誰でも(確実に)取れるのであれば、もはや価値はないと言ってもいいかもしれません。
今更「ベストセラー取りました!」と言われても、「あっ、そう」ぐらいにしか思わない人も多いのではないでしょうか?
しかもベストセラーを取ったからといって、売上が劇的に増えるわけではありません。
質の低い本はすぐに売れなくなるからです。
ベストセラーを取っても稼げない理由
Kindleのランキングは1時間ごとに更新されます。
つまり、「ベストセラーを取っても寿命が短い」ということです。
ベストセラーバッジがついているわずか数時間の間しか、売上アップは見込めません。
実は僕も1回だけベストセラー(もちろん自力)をとったことがあります。
この本は普段から結構売れているのですが、ベストセラーをとってもまったく収益は増えませんでした。
むしろいつもよりも少ないぐらい。
僕がベストセラーを取ったのはこの1回きりです。
でもKindle出版の印税でめちゃくちゃ稼いでいます。
これは僕の書籍の「有料販売数数」のデータです。
僕の書籍の中には1冊だけで10万円以上売り上げているものもあります。
電子書籍よりも割高で売るのが難しく、一般人の書いた本ではなかなか売れないペーパーバックもKindle版と同じぐらい売れています。
ベストセラーなんか取らなくても稼げるんです。
ベストセラーを取っても稼げない理由
簡単に言うと、瞬間最大風速的な売上だからです。
中身の薄い本は、仮にベストセラーを取ったとしてもすぐに売れなくなります。
ユーザーもバカではないですからね。
質の低い本が売れなくなるのは当たり前です。
逆効果になる場合も
「ベストセラー10冠取りました!」
そう聞いてさぞかしスゴイ本だと思って読んでみたら、とんでもない低クオリティな本だった。
もしあなたならどう思いますか?
「こんな本がベストセラー取れるわけがない」
と思うに違いありません。
ベストセラーを取るということは、読者の期待値を上げるということでもあります。
その期待を大きく裏切るようなことをしてしまったら、間違いなく信用を失います。
二度とその人の本は読まないだろうし、当然メルマガ登録もバックエンド商品購入もしません。
「電子書籍でリスト取りができる」という話を聞いて出版したのに、まったく集客につながらないというのは、中身の価値が低いことが原因として考えられます。
ベストセラーよりもロングセラー
実はKindleではベストセラーを取るよりもロングセラーを取るほうが稼げます。
世界トップレベルのAmazonですよ。
当然そういうインチキをするような人間がいることぐらいお見通しです。
不自然なスパイクはスパム判定されるアルゴリズムが組まれています。
長期的にコンスタントに売れる本こそ、本当に価値のある本。
Amazonもそれを理解しているので、ロングセラー本が売れやすくなる仕組みになっているのです。
不正に手を染めるな
一度不正に手を染めてしまうと感覚がマヒしてしまい、インチキをすることに対して何の抵抗も感じなくなる可能性があります。
お客さんを騙すのが当たり前になってしまいますよ。
ネットビジネスだとその辺の感覚が狂ってる人が多いです。
でもお客を騙す前提なんて普通に考えたらおかしいです。
「Kindleベストセラーぐらい」
と思うかもしれませんが、それが悪の道への一歩になるかもしれません。
少なくともこの記事を読んでいるあなたには、そうなってほしくありません。
日本のKindle業界の健全化のためにも。
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