Google AdSenseにブラックリストがあるって知ってましたか?
もし自分のブログがブラックリストにされたら、
深刻な収益減を引き起こす可能性が極めて高くなります。
アドセンスの世界には、広告主の立場でないとわからない知られざる真実があります。
このブラックリストというシステムも、
アドセンス広告を運用している大半の人は知りません。
そして、今日お話しするナビゲーションバウンス(Navigation Bounce)が、その要因となっていることも...。
我々が広告主をブロックしているのと同じように、
広告主もパフォーマンスの悪いサイトをブラックリストにしています。
自分のサイトがブラックリストにされることがないように、
今日の記事の内容をしっかりと理解しておきましょう。
Google Adsenseの収益が減る原因については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
- ナビゲーションバウンス(Navitgation Bounce)とは?
- ナビゲーションバウンスが及ぼす影響
- ナビゲーションバウンスが起こる原因
- ナビゲーションバウンスが起こるとアドセンスの収益が減る
- まとめ
ナビゲーションバウンス(Navitgation Bounce)とは?
Bounceとは日本語で「跳ねる」という意味です。
例えばスーパーボールは英語でBouncy ballと言います。
アナリティクスに登場する「直帰率」という用語を英語に翻訳すると、「Bounce rate」となります。
ページを訪れたユーザーが跳ね返って離脱していく様子がイメージできますね。
バウンスにはTraditional bounceとNavigation bounceの2種類があります。
図で表すと以下のようになります。
ナビゲーションバウンスとは、通常の直帰よりもさらに悪いものだとお考え下さい。
直帰といってもしっかりと記事を読んでから直帰するユーザーもいます。
もしそのページで問題が解決したのであれば、その直帰は必ずしもマイナスとは呼べません。
ナビゲーションバウンスとは、ページを訪れたユーザーが即離脱してしまう状態を指します。
つまり、ただの直帰ではなくページ滞在時間が極めて短い直帰をナビゲーションバウンスと呼ぶということです。
これは必ずしも検索エンジンに直帰する場合だけを指すわけではありません。
あるサイトにページAとページBの2つのページがあったとします。
あるユーザーがページAからページBに移動し、
その後すぐにページAに戻ってきた場合、
ページBでナビゲーションバウンスが起こっていることになります。
つまり、3PVあるうちの3つ目のPVがナビゲーションバウンス判定されているということです。
ナビゲーションバウンスが及ぼす影響
ここでは詳しく説明しませんが、ナビゲーションバウンスはアドセンスだけなくSEOにも悪影響を及ぼします。
Google,Bingともに低評価の原因となるPogo stickingもナビゲーションバウンスの一種です。
Pogo stickingの詳細はこちら。
Pogo sticking=ナビゲーションバウンスではありませんが、
ナビゲーションバウンス=Pogo stickingになります。
(検索エンジン経由のアクセスの場合のみ)
ちなみにPogo stickingは「ホッピング」と呼ばれる昔流行ったおもちゃの英語名です。
ユーザーが即離脱するということは、
そのサイトに価値がないと判定されても仕方ありません。
ナビゲーションバウンスが起こる原因
ナビゲーションバウンスが起こる原因は主に以下の2つです。
- ページの読み込み時間が長い
- ユーザーに不快感を与えるデザイン
ユーザーがページを訪れて瞬時に離脱するわけなので、
コンテンツの質に原因があるとは考えづらいです。
「ページの読み込み時間が長い」はわかりやすいですね。
せっかくサイトを訪れてもページが表示されるまでに時間がかかりすぎたら、
イライラしたユーザーは離脱してしまいます。
よほど価値を感じない限り、長い時間待ってまでそのページを読みたいと思わないからです。
ユーザーに不快感を与えるデザインというのは、
巨大なヘッダーのバナーやページ上部に表示される広告のことです。
コンテンツが見えなくなるぐらい巨大なバナーは、
ユーザーにとって不快でしかありません。
ページを開いていきなり広告が表示されたら、
サイト全体の印象が悪くなります。
これらの問題はユーザー目線になれば解消される問題です。
ナビゲーションバウンスが起こるとアドセンスの収益が減る
例えば、PV数は多いのにナビゲーションバウンスが頻繁に起こるサイトがあったとします。
ナビゲーションバウンスが起こるということは、
まともに広告も見てもらえないということです。
当然CTR(クリック率)もインプレッションも低くなります。
その場合、そのサイト上の広告枠の価値が低いと判断されます。
広告主は自分の求める基準を満たさないサイトに、広告を表示しないという処置を行うことができます。
それをブラックリストと呼びます。
実際にはサイトをブロックするのではなく、除外する(Exclude)といったほうが正しいニュアンスになります。
一度ブラックリストに指定されてしまうと、
その広告主が戻ってくる可能性は極めてゼロに近くなります。
クリック単価が低いという問題以前に、「広告そのものが表示されない」という最悪の事態になります。
EPMVだけを見ている人は注意が必要です。
なぜなら、「ページビューが増えているのに収益が減っているのは何故か」ということに気づきづらくなるからです。
まとめ
ナビゲーションバウンスはSEOとアドセンスの両方に悪影響を及ぼします。
対策せずに放置しておくと、サイトの評価が下がるだけでなく、
ブラックリストに指定され広告が表示されなくなる可能性もあります。
ユーザーの利便性を第一に考え、不快感を与えることがないコンテンツ作りを目指しましょう。
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