「ポッドキャストの再生回数が伸びないのは、ポッドキャストがマイナーな媒体だからだ」
あなたはそう考えていませんか?
確かにSNSやYoutubeと比較すれば、ポッドキャストのユーザーの数はまだまだ少ないです。
しかし、だからといって再生回数が少ないかといえば、決してそんなことはありません。
こちらは僕のチャンネルのデータです。
総再生回数が22万回を突破しました。
ちなみにほぼ同時期に開始したYoutubeの総再生回数は、ポッドキャストよりも少ないです。
Youtubeも1000名以上チャンネル登録があるので、決してチャンネル登録者が少ないからというわけではありません。
ポッドキャストの配信回数が伸びないのには原因があります。
今回の記事ではその対策と再生回数を増やす方法をご紹介します。
セカンドチャンネルを立ち上げました!
「パワーポッドキャストの作り方」
ホスト:Podbean
ポッドキャストの平均再生回数(目安)は?
これに関しては日本の情報がありません。
Buzzsproutが行った調査によると、アクティブなポッドキャストの再生回数の目安は次のようになります。
引用:The Podcast Host
1エピソードあたりの1週間のダウンロード数が32以上であれば、(世界の)上位50%に入っているということになります。
1エピソード5082回再生されれば世界のトップ1%に入ります。
Youtubeと比較するとかなり数値が低いことがわかりますね。
音声で詳しく解説してるのでこちらも聞いてみてください。
ポッドキャストの再生回数を増やす方法
①配信頻度を上げる
当たり前ですが、配信頻度が低ければ再生回数は伸びません。
僕はチャンネル開設時から約1年間は毎日投稿、そこから2日に一度のペースに切り替えました。
そして、今年の2月からまた毎日投稿に戻しています。
その理由はこちらのエピソードでお話しています。
配信頻度を毎日投稿に戻したところ、Apple Podcastのランキングでマーケティング部門6位に返り咲くことができました。
②定期配信を徹底する
ポッドキャストを聞くことはリスナーにとって習慣の一部。
- 通勤中
- 運転中
- 家事中
- ジョギング中
「ながら聞き」をする人が多いため、日々の習慣とともにルーティン化しやすいのがポッドキャストの特徴です。
そのため配信者側も定期配信を徹底しないと、なかなかリスナーのルーティンとして定着しません。
「いつ新しいエピソードが公開されるかわからない」
このような状態ではリスナーは離れていきます。
何度か番組をチェックしに行って、新しいエピソードがいつになっても投稿されていなければ、いずれチェックしに来ることすらしなくなるでしょう。
そうこうしているうちに、別のチャンネルを聞くことが習慣化してしまい、自分の配信を聞いてもらえなくなります。
③ディレクトリの数を増やす
Anchorで配信をしていれば、自動でディレクトリの数は増えていきます。
ここには「9」と書いてありますが、僕が把握している限り最低12のディレクトリで僕のポッドキャストは配信されています。
特に重要なのがAmazon Podcast。
AmazonはSpotify,Apple Podcast,Google Podcastと並ぶ4大ポッドキャストの一つで、再生回数はかなり多いです。
しかし、Amazonで配信するためには手動でRSSフィードを登録する必要があります。
一度RSSフィードを登録したら、後は自動でエピソードが配信されます。
AmazonにRSSフィードを登録する方法はこちらの記事で解説しています(動画付き)。
↓
④SEO対策をする
ポッドキャストではSEO対策がめちゃくちゃ重要。
ほとんどのリスナーは検索で視聴番組を探しているため、検索にヒットしなければ聞いてもらうことはできないからです。
そのためSEO対策をきちんとしておかなければなりません。
具体的には「キーワードを入れる」ということです。
- 番組名
- 番組の詳細
- エピソード名
- エピソードの詳細
最低でもこの4箇所にはキーワードを入れておく必要があります。
ポッドキャストはGoogle検索にもヒットするため、GoogleのSEO対策も意識するとアクセス数がさらに増えます。
GoogleのSEO対策はこちらの動画をご覧ください。
SEO対策をする上で重要な考え方をこちらの動画でお話しています。
ポッドキャストだけにかぎらず、どのプラットフォームでも共通する考え方なので知っておいて損はないと思います。
⑤SNSで拡散する
自分のターゲットがいるFBグループに参加してエピソードをシェアしましょう。
例えば、あなたが英語学習に関する配信をしているのであれば、英語や英会話のグループで投稿するといった感じです。
そのグループに所属する人の多くは自分の配信に興味がある人たちなので、聞いてもらえる可能性は高いです。
自分のライバルとなる人のアカウントをチェックします。
その人のフォロワーは自分の見込みターゲットでもあるので、そのフォロワーの中からアクティブなアカウントに接触します。
自分が英語に関する配信をしているのであれば、英語の情報発信をしているTwitterアカウントを見つけて、そのフォロワーにアプローチするといった感じです。
アクティブかどうかを判断するには、ライバルの直近の投稿に「いいね」やコメントを付けているかどうかで判断できます。
Twitter②
Twitterには SpotifyとAnchorの公式アカウント(日本語)があります。
そのアカウントをフォローしている人たちは、ポッドキャストリスナーである可能性が極めて高い。
つまり、彼らに知ってもらうことができれば、自分のチャンネルを聞いてもらえるかもしれないということです。
まずはSpotifyとAnchorのアカウントをフォローして、それらの投稿に反応している人たちにアプローチしていきましょう。
ストーリーズにリンクステッカーが貼れるので、そこからポッドキャストに誘導することもできます。
おすすめの方法はFake Podcasting。
Fake podcastingというのは、「ポッドキャストの収録をしてるフリ」という意味で、実際の収録風景を動画で公開することを指します。
収録の舞台裏をストーリーで投稿して、リンクステッカーでポッドキャストへ誘導する手法がFake Podcastingです。
サウンドウェーブつきの動画を投稿するのも効果的。
Headlinerを使えば無料でサウンドウェーブつきの動画が作れます。
Headlinerの使い方はこちらの動画で解説しています。
⑥コミュニティで告知をする
僕はポッドキャスターのためのオンラインコミュニティを運営しています。
bim-online-courses.thinkific.com
このコミュニティの中では自分の番組の宣伝告知が可能です。
参加者の多くはポッドキャストのリスナーでもあるので、新しいリスナーに自分の番組を知ってもらうことができますよ。
⑦インタビュー・コラボ
ポッドキャストはインタビュー形式のチャンネルも多いです。
(海外の番組は特にそう)
インタビューの良いところは、相手のフォロワー(ファン)にも自分の存在を知ってもらうことができること。
要するに「他力レバレッジが使える」ということです。
Aさんがゲストであれば、Aさんのフォロワーやファンはそのインタビューを聞きに来る可能性が高いからです。
相手がポッドキャスト配信者であれば、そのエピソードを自身のチャンネルで放送してくれるかもしれません。
必ずしも自分がホストである必要はなく、ゲストとして出演する場合も同じようにシナジー効果が得られます。
⑧広告を使う
現状ポッドキャストで広告が使えるのはOvercastだけ。
しかし、このポッドキャストは日本ではかなりマイナーなため、ユーザーがほとんどいない可能性が高く集客効果は期待できません。
かといってFacebookなどで広告を出すことはおすすめできません。
Facebookのユーザーは、「ポッドキャストを聞く人たちではない」可能性があるからです。
ポッドキャストを聞かない人にエピソードをシェアしても、わざわざアプリのインストールやアカウント登録をしてまで聞くという人はほぼいないでしょう。
日本にもポッドキャストに広告を出稿できる会社はあります。
↓
【公式】Audiostart | ポッドキャスト配信者様と音声広告を出稿したい広告主様をつなぐデジタル音声アドネットワーク
僕の運営するコミュニティのメンバーも、こちらの会社で広告を出稿してポッドキャストランキングが急上昇しました。
⑨ブログに埋め込む
ブログにプレーヤーを埋め込むことで再生回数アップに繋がります。
埋め込み機能を使えばページを遷移する必要がなく、ブログ上で直接エピソードを再生することができます。
ブログ読者のほとんどはポッドキャストを聞く習慣のない人たち。
自分のチャンネルのリンクを貼っても、手間をかけてまでわざわざ聞こうとする人は少ないでしょう。
ブログ上にプレイヤーを埋め込めば、普段ポッドキャストを聞く習慣のない人たちにも音声を聞いてもらうことができます。
もしその内容が良ければ、ひょっとしたら自分のチャンネルをフォローしてくれるかもしれません。
⑩タイトル・カバーアートを変える
新規リスナーのほとんどは、番組タイトルまたはカバーアート(サムネ)を見て、視聴するかどうかを判断します。
タイトルが魅力的でなかったり、カバーアートが目立たなかったりすると、エピソードの内容は良くても聞いてもらえません。
タイトルやカバーアートを改善することで再生回数アップにつながるかもしれません。
ポッドキャストのカバーアートを作るときのポイントは、こちらの記事で解説しています。
↓
⑪専用ウェブサイトを作る
海外のポッドキャスターの多くはポッドキャスト専用のウェブサイトを持っています。
専用ウェブサイトを作ることで、普段ポッドキャストアプリを利用しない人にも聞いてもらうことができるようになります。
僕も専用のウェブサイトを持っています。
メインチャンネル
こちらはPodpageというサービスを利用しています。
Podpageの使い方はこちらの記事で解説しています。
サブチャンネル
サブチャンネルのホストはPodbeanを使っています。
「パワーポッドキャストの作り方」が、おすすめポッドキャストとして紹介されました。
↓
⑫ポッドキャストペディア
ポッドキャストペディアは、オトナルが運営するポッドキャストの神番組を紹介するためのサイトです。
要するに、拡散用サイトですね。
どの程度アクセスアップにつながるかは未知ですが、とりあえず登録だけでもしておくのが良いと思います。
自分で自分のチャンネルを紹介することもできます。
⑬新規リスナー獲得よりリピーター獲得
「再生回数を増やす」と聞くと、新規リスナーを増やす方法ばかり考えがちですが、実はリピーターを増やすほうが再生回数は伸びやすいです。
例えば、自分のチャンネルが100エピソードある場合、1人のリスナーがすべてのエピソードを聞いたら再生回数は100回増えます。
もし新規リスナーが100人増えても、それぞれが1回ずつしか視聴しなければ再生回数は同じく100回になります。
ポッドキャストは拡散性が低いため、新規リスナーを爆発的に増やすのは難しい。
であれば、継続して聞き続けてくれるリピート視聴者を増やす方が再生回数は伸びやすいのです。
(おまけ)ポッドキャストのマネタイズ
「ポッドキャストのマネタイズ方法がわからない」
という方のために、ポッドキャストのマネタイズ方法をブログ記事にまとめました。
↓
ポッドキャストマーケティングを解説した書籍をAmazonで販売しています。
ハイパワーポッドキャストのつくり方: 熱狂的ファンを創造する音声配信の全技術
動画解説はこちら
本記事の内容を動画でご覧になりたい方はこちら。
まとめ
ポッドキャストの再生回数が伸びないのは、正しいやり方を理解していないから。
もちろん、コンテンツの質が重要なのは言うまでもありませんが、ただ配信しているだけではなかなか再生回数は増えません。
今回ご紹介した方法を実践すれば、少しずつですが再生回数が伸びていくはずです。
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