先日メルマガ読者アンケートで、「ブログ編集のやり方を知りたい」という要望があったので、今日はブログ編集のやり方について解説します。
やり方ももちろん大事ですが、編集に対する考え方を理解しておくことはもっと大切です。
本記事の内容を実践するだけでも仕事の効率やブログのクオリティがあがるはずです。
ぜひ最後まで読んでください。
- 新規記事は最後まで書ききる
- きれいな文章(正しい日本語)は必要ない
- そもそも編集は必要か?
- 最初から完璧な記事にする必要はない
- 編集する目的は?
- 編集(リライト)すべき記事の見極め方
- 編集時に意識すべきポイント
- まとめ
新規記事は最後まで書ききる
新規記事を投稿するときはいったん最後まで書ききるようにしましょう。
書きながら編集をすると手が止まり、なかなか先に進まないからです。
ライティングには流れがあります。
手を止めずに書くと流れに乗ってスムーズに書くことができますが、一度その流れを止めてしまうとそこから再度書き出すのに苦労します。
自転車や車と同じで動き出すときが一番パワーがいるのです。
一度流れに乗ってしまえばあとは惰性である程度書き続けることができます。
ブログ公開後も何度も編集できるのだから、書きながら編集する必要はないわけです。
ちなみに僕は編集してから公開するのではなく、公開してから編集します。
公開ボタンを押してからすぐに記事に目を通し、おかしなところがあればその場で修正します。
公開直後はほぼ誰も見ていないので、このやり方でも全然問題ないと思ってます。
きれいな文章(正しい日本語)は必要ない
僕たちは言語学者でもないし、プロの執筆家でもありません。
ブログの読者はきれいな文章を読みたくて、僕たちのブログを訪れるわけではないのです。
多少文章に難があったとしても、書き手の個性やメッセージが面白くてブログを読みに来るわけです。
正しい日本語(文法や語彙)を意識すればするほど書けなくなります。
正しい日本語を意識すればするほど、辞書みたいな人間味のないつまらない記事になってしまいます。
大手企業のサイトであれば書き手の個性は必要ないですが、僕たち個人は個性を表現してこそ発信する価値があるわけです。
言葉遣いに対して揚げ足を取る人間は無視すればいい。
そんな人に好かれるほうが悪影響だと思いませんか?
そもそも編集は必要か?
完璧主義な人は1記事投稿するのに途方もない時間がかかります。
「丸1日かけても書けない」という人もいます。
別にお金をもらっているわけじゃないのだから、もっと気軽に発信すればいいのにと思うのは僕だけでしょうか?
ブログ立ち上げたばかりの人が膨大な時間をかけて投稿したところで、せいぜい2ケタPV行くかいかないかぐらいです。
たった数人にしか読まれないのに、そこまで時間をかけるのは非常に非効率的としか言えません。
情報発信をするときはROIを意識しないと、貴重な時間を無駄にしてしまいます。
なぜ多くの人はブログやYoutubeに挫折するのでしょうか?
「こんなに頑張ったのに...(成果が出なかった)」
のような感じで心が折れてしまうからです。
本質的な原因は労働者マインドですけどね。
最初から完璧な記事にする必要はない
ブログは何度でもリライトできるのだから、最初から完璧な記事を書く必要はありません。
というか完璧な文章など書けないです。
ほとんどアクセスが来ないのであれば、そもそも編集する必要すらない場合だってあるわけです。
Done is better than perfect.
という英語の格言があります。
「完璧を目指して何もしないより不完全でも行動する方がマシ」という意味です。
何もしなければ何も得られません。
編集する目的は?
ブログを編集する目的として考えられるのが次の3つ。
- ブラッシュアップ
- SEO対策
- コンバージョン改善
ひとつずつ解説します。
1.ブラッシュアップ
コンテンツのクオリティを上げるための編集です。
情報を加筆したり、記事を読みやすくしたり文章の質を上げる(洗練された表現を使うなど)ときなどに行います。
2.SEO対策
リライトを行うことによってアクセスアップが見込めそうなときに行う編集。
文章単位の細かい編集というよりも記事全体にテコ入れする感じです。
画像を追加したり内部リンクを整備したりといったことです。
3.コンバージョン改善
編集を行うことによって購入率や登録率が上がる場合に行います。
いわゆるコピーライティングですね。
文章のちょっとした表現を変えるだけで、反応率が大きく変わることがあります。
編集(リライト)すべき記事の見極め方
すべての記事を編集する必要はありません。
誰にも読まれない記事や、何も生み出さない記事を編集しても時間を無駄にするだけです。
リライトすべき記事の見極め方はこちらで解説しています。
編集時に意識すべきポイント
まずは何を改善すべきかを理解しておく必要があります。
文章の質を上げるのであれば次の2つです。
- 読みやすさ
- わかりやすさ
何を改善するかによって意識すべきポイントが変わるので、まずは目的を明確にしましょう。
集客力をアップさせたいのであれば、以下の記事のポイントを意識しながら編集するとよいでしょう。
読みやすさ
読み手にストレスを与えると離脱を生む原因になります。
- 誤字・脱字
- ブロック(改行)
- 全体のバランス
- メリハリ
- です・ますの反復
誤字脱字は説明不要ですね。
ブロックというのは文章のかたまりのことです。
まったく改行がなく文字で埋め尽くされている記事は、見た瞬間に読む気が失せますよね?
読みやすくするために適度に改行を入れ、1~4行単位のブロックに分けることで非常に読みやすくなります。
ブロックに分けるときはバランスも重要。
すべて2行のブロックが連続するとリズムが悪くなり読みづらいですよね?
これは僕のメルマガのスクショです。
1行と2行のブロックがバランスよく配置されているので、非常に読みやすいのではないでしょうか?
これが2行の文章ばかりだとバランスが悪いです。
ここには1行と2行しかありませんが、3行、4行のブロックが登場することもあります。
ブログ記事にはメリハリも大切。
メリハリのない記事はめちゃくちゃ読みにくいです。
例えば、
- 白黒だけ(ブログ全体のデザイン)
- 見出しがない
- 画像(動画)がない
などがメリハリのないブログの特徴です。
こういうブログって読みにくいですよね?
「です・ますの反復」は文章のリズムが悪くなります。
「○○です(ます)」が連続すると、小学生の作文のような文章になってしまいます。
それを解決するのが「体言止め」。
こんな感じです。
この矢印の箇所が体言止めになっています。
これらすべてに「です・ます」をつけると、文章全体のリズムが悪くなると思いませんか?
声に出して読むとものすごく違和感があるはずです。
わかりやすさ
わかりやすい文章にするコツは次の通りです。
- 長文は分けて書く
- 修飾語を減らす
- 同じ表現の繰り返しを避ける
- 主語・目的語を明確にする
- 周知されていない固有名詞を使わない
- 横文字の使い過ぎを避ける
1文が長くなると内容が伝わりづらくなります。
「○○だが」のような接続語が入ると1文が長くなるので、その場合は2つの文章に分けた方がいいです。
余分な描写をカットするのもコツ。
その表現がなくても文章が成立するのであればカットしたほうがいいです。
「修飾語が多い」と読み手を混乱させる要因になります。
不要な修飾語は省きシンプルで平易な文章にしましょう。
「同じ表現を繰り返さない」のもポイント。
例えば、上の文章を見てください。
- 描写→表現
- 余分な→不要な
このように言い換えています。
あるいは「シンプル」という言葉がありますが、この言葉を例に考えてみましょう。
どうですか?
なんか変な感じですよね。
次に言い換えバージョンを見てみましょう。
全然違いませんか?
「周知されていない固有名詞」とは、例えば個人的な知り合いの名前など。
「山田さんと旅行に行った」と言われても、「山田さんって誰?」となるわけです。
初めて読む読者もいるのだから、その人にも伝わるようにしなければなりません。
たまにSNSでこのような固有名詞を使ってる人がいますが、内輪話感(=疎外感)を感じられるのでやめたほうがいいです。
読んでる側からすると「誰やねん」って感じですからね。
読者おいてきぼり状態です。
海外かぶれした(自称)マーケターに多いのが「横文字の乱用」。
横文字の専門用語を使いまくることで「頭が良い」と思われたいのでしょう。
話が伝わらないだけではなく単純にイタいのでやらないほうがいいです。
まとめ
ブログの編集は大切ですが必須ではありません。
無駄な時間を使うぐらいならむしろやらないほうがいい場合だってあります。
この記事で紹介した内容はブログ以外にも応用できます。
このスキルが身についていると、そもそも編集がいらなくなるので大幅な時間削減になるはずです。
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