コンテンツ販売に挑戦するなら、まずはPDF(テキスト)商品から取り組むのがおすすめ。
音声や動画コンテンツはハードルが高いからです。
文章コンテンツは非常に難易度が低く、「タイピングさえできれば誰でも作れる」のが特徴。
自分で作る必要すらないので、外注やAIに作らせている人もいます。
その結果、質の低いコンテンツが量産されることになり、Kindle出版市場が荒れてしまいました。
電子書籍の作り方はネットをググれば出てくるので、この記事ではPDFコンテンツの作り方について解説したいと思います。
- PDFコンテンツのデメリット
- PDFコンテンツの使い道
- 作成ツール
- プラットフォーム
- モックアップを使う
- 有料商品として販売するときのポイント
- ブログのネタを再利用する
- 無料レポートでマネタイズする方法
- さいごに
PDFコンテンツのデメリット
PDFコンテンツのデメリットとしては「高単価で売るのが難しい」ということ。
よほど知名度のある人なら別ですが、PDF商品に対して数万円を支払う人は少ないでしょう。
どんなに高くても1万円が限度だと思います。
高額で売りたいならテキストではなく動画にする必要があります。
文章コンテンツは「内容を丸パクリされる」というリスクもあります。
音声や動画は本人の声で収録されているため、他人に丸パクリされることはありませんが、文章コンテンツはコピペで転用されてしまう可能性があります。
そういったリスクを防ぐためにDRM(デジタル著作権管理)というものがあります。
DRMはDigital Rights Managementの略。デジタルコンテンツにおいてコンテンツホルダーが持つ著作権などの権利が不当に侵害されることを防ぐため、コンテンツの利用や複製を制限する仕組みの総称です。
KindleやインフォトップでもDRMを利用することができます。
PDFコンテンツと電子書籍の違い
電子書籍はAmazonや楽天などのプラットフォームで販売しますが、PDFは自社媒体で集客や販売を目的として使うことが多いです。
(※Kindleペーパーバックのファイル形式はPDF)
自社媒体で販売するPDFコンテンツを「電子書籍」と呼ぶ場合もあります。
PDFはレポートとして作成されることが多く、電子書籍が文字中心なのに対し、デザインの自由度が高いという特徴があります。
こんな感じの電子書籍をKindleで販売することはないと思います。
PDFコンテンツの使い道
文章コンテンツとして販売することもありますが、主に集客用のリードマグネットや商品の特典などに利用されることが多いです。
一番メジャーな使い道が「PDFレポート」と呼ばれるもの。
電子書籍よりもボリュームは少なめなことが多いです。
PDFコンテンツの利用方法として以下のようなものがあります。
- PDFレポート
- チェックリスト
- 〇〇チートシート
- 〇〇スクリプト
- 〇〇テンプレート
- おすすめ〇〇10選
- 〇〇使い方マニュアル
作成ツール
作成ツールとして以下のようなものがあります。
- Word
- Googleドキュメント
- Googleスライド
- Canva
Word(Pages)を使って作成する人も多いと思いますが、僕はGoogleドキュメントを使うことがほとんどです。
無料で使えるしクラウド上にデータが保存されるため、異なるパソコンからでもアクセスできるからです。
非常にシンプルで使いやすいのもポイント。
デザインにこだわりたい場合はCanvaで作ります。
おしゃれなデザインと豊富なテンプレートが特徴。
デザインが洗練されているだけで高級感が出ます。
PDFレポートの価値が上がるのでおすすめ。
「チェックリスト」のテンプレートもあります。
スライド形式(横型)のPDFコンテンツを作る場合は、Googleスライド(またはCanva)を使います。
いずれの場合も、出力時のファイル形式は「PDF」を選択してください。
プラットフォーム
他社型
ココナラやインフォトップで販売することができます。
ココナラは納品作業のみ手動で行う必要がありますが、後はすべてプラットフォームが代行してくれます。
インフォトップは完全自動化できます。
アフィリエイターが売ってくれるのも強み。
電子書籍として販売するのであれば楽天Koboを使うのもおすすめ。
↓
たくさん売れるポテンシャルがあるものは、安価であってもKindleやRakutenで売ったほうが稼げます。
自社型
自分専用の販売サイトのことです。
GumroadやPayhipを使えば、コンテンツ販売サイトが無料で作れます。
僕はPayhipをコンサル系商品販売に使っているので、デジタルコンテンツはGumroadで販売しています。
例えばこちら。
↓
自社媒体で売るメリットとしては、高価格帯で販売できること。
Amazonで2000円の電子書籍を出版してもまず売れませんが、自社媒体なら普通に売れる金額です。
価格設定をミスると全然売れないので気を付けましょう。
※無形商品の価格設定の教科書を無料でプレゼントしています。
↓
デメリットは数が売れないこと。
集客力や信頼残高がない人は全く売れないので、最初はプラットフォーム(Amazonなど)で販売するのがベターです。
モックアップを使う
有料商品の場合だけでなく、特典や無料プレゼントの場合であっても表紙のデザインは非常に重要です。
表紙がしょぼいと「欲しい」という感情が起こりにくいためです。
モックアップを使い見た目を立体的にすることで、視覚的価値が上がります。
これがモックアップ。
Smartmockupsなどのツールを使って作れます。
有料商品として販売するときのポイント
PDFレポートを有料で販売してもなかなか売れません。
電子書籍はKindleや楽天で数百円で売られています。
それよりもボリュームの少ないPDFに1000円以上払うのは、普通に考えれば損だからです。
テキストコンテンツを有料で販売するときのポイントは2つ
- 秘匿性が高い情報であること
- リターンが大きいこと
- ページ数
1.秘匿性が高い
「1.秘匿性が高い情報」というのは、ネット上で簡単に見つからない情報などのこと。
裏ワザなどもこれに該当します。
例えばこちらのコンテンツ。
これはKindleで上位表示をとるためのSEO対策について解説したコンテンツです。
「Kindleのアルゴリズム」というのは、表向きにはほとんど情報が出ていない秘匿性の高い情報です。
当時は日本語の情報が見つからなかったので、海外の専門家から学びました。
2.リターンが大きい
「2.リターンが大きいこと」も重要。
リターンが小さいものにお金を払うメリットがないからです。
例えば前述した「〇〇の使い方マニュアル」などは、ネットを調べれば簡単に見つかる情報。
ベネフィットも小さいので有料で販売しても売れにくいです。
さきほど紹介した「インフォトップ攻略マニュアル」は、リターンが大きいため有料で販売しています。
数十万〜100万円以上の自動収益が見込めるので、リターンとしてはかなり大きいため3500円でも安いぐらいです。
3.ページ数
ページ数があまりにも少なすぎるコンテンツは、電子書籍としてKindleで売るのはおすすめしません。
ページ数が少ないため価値を感じづらく、低評価レビューが付く可能性が極めて高いからです。
ページが少ないと読み放題で稼げる印税も微々たるもの。
先ほど紹介した「Kindle上位表示アルゴリズム」は、ページ数にすると30ページにも満たないです。
このようなコンテンツは「PDFレポート」として販売するのが最善です。
ブログのネタを再利用する
せっかくブログを書いているのであれば、ブログのネタを使いまわししないともったいないです。
「そんなことしていいの?」
と思うかもしれませんが、まったく問題ありません。
皆がすべてのブログの記事を読んでいるわけではないからです。
ブログに書かれていたとしても読んでいない人もたくさんいます。
ポイントは「重要な記事を厳選する」こと。
例えば、このブログにはSEO対策の記事が70記事近くあります。
もしSEO対策に関するレポートを作成するのであれば、この中から20~30記事ぐらいピックアップしてレポートを作ることもできます。
コピペしてそのまま使うこともできますが、必要な個所は適宜加筆修正するとなおよいでしょう。
元ネタがすでに存在するので、ほとんど手間をかけることなくレポートを作成することができます。
ちなみにブログではありませんが、こちらのコンテンツはSNSの投稿を再利用して作りました。
FacebookとInstagramの投稿を厳選して作った無料コンテンツです。
過去の投稿を使いまわししただけなので、作成時間は1日もかかっていません。
無料レポートでマネタイズする方法
PDFレポートはリスト取りのプレゼントや、商品の特典として活用されることが多いです。
基本的に無料なのでマネタイズすることはできません。
でも気持ちとしては、せっかく作ったのだから多少なりとも稼ぎたいもの。
無料レポートでもマネタイズすることは可能です。
- 自分の商品を紹介する
- アフィリエイトする
PDFレポート自体は無料であっても、その中で自分の商品を紹介(×宣伝)したり、リンクを貼ってアフィリエイトすることはできます。
無料レポートのメリットは、たくさんダウンロードしてもらえること。
たくさんの人に手にしてもらうことができるので、収益化できる確率も高くなるというわけです。
さいごに
まだコンテンツを作ったことがない人は、まずは無料PDFレポートから始めてみましょう。
作り方がわからなければ、他の人がプレゼントしているコンテンツを参考にするといいです。